2018年 秋
*2018年秋の句は112句でした。たくさんの句、ありがとうございました。
11月7日は立冬です。冬の句となりますがこれからもよろしくお願いいたします。
憂いなし涼風至る雨の午後 夕螺
雨の午後虹立ち上り龍田姫 はな
龍田姫恵みの雨を纏い来て かさね
纏い来て残暑厳しき雨合羽 夕螺
雨合羽浮き袋にす秋出水 はな
秋出水ニュースの声に箸を止め 夕螺
箸止めてニュースに八月の雨を追ふ 被衣
雨を追う道は続きて秋の川 夕螺
秋の川裸足にすべる魚釣り はな
魚釣り残暑の浜は賑わいし 夕螺
賑はふは田の苗出揃ふ夏まつり 被衣
夏祭り過ぎし空き地の猫じゃらし 夕螺
猫じゃらし夕日に並ぶ影ゆれて はな
影ゆれてヤモリ飛び出す濡れの壁 かさね
濡れの壁残暑の午後に過ぎし雨 夕螺
過ぎし雨 雷だけが 居残って はな
居残って流れる雲や盆休み 夕螺
盆休み濡れ縁でみなスイカ食い はな
スイカ食い塩の多さに父しのぶ 夕螺
父しのぶ高きに上るは低きから はな
低きからリンゴ見上げて父しのぶ 夕螺
父しのぶ誕生日には終戦記念日 静香
終戦記念日固き西日に鳩一羽 夕螺
鳩一羽影絵欲しくて障子はり はな
障子はり全開の庭眺めおり 夕螺
眺めおり雲流れゆく秋の空 はな
秋の雲遠き山にもつながりて 夕螺
つながりて大地と天と稲妻と はな
稲妻や氏神様の笑み溢る 夕螺
笑み溢る夏の祭りの囃子聴き 被衣
囃子聴き手真似足真似盆踊り 夕螺
盆踊り芽生えた恋に薄明かり はな
薄明りろうそく出番暴風雨 静香
暴風雨過ぎし草むら秋の草 夕螺
秋の草遊びづかれた子の土産 はな
子の土産清水焼に月昇る 夕螺
月昇るおくのほそ道暮の秋 かさね
暮の秋野良猫逃げて片思い 夕螺
片思い鰯雲見る猫ひとり はな
猫ひとり白粉花に顔洗い 夕螺
顔洗い相撲の手わざ足さばき はな
足さばき栗のいが剥ぎ土香る 夕螺
土香るキノコの森のせいくらべ はな
せいくらべ秋の西日に爪立ちて 夕螺
爪立ちて熟れた柿の実取る子らよ はな
取る子らのバッタは跳ねて空青し 夕螺
空青し飛行機雲でまっぷたつ はな
まっぷたつ割し胡桃の空の部屋 夕螺
空の部屋船の形に秋の雲 かさね
秋の雲流れる雲を見下ろして 夕螺
見下ろせば庭の真中に薄揺る 被衣
薄揺れ川面も見えず父の墓 夕螺
父の墓参るつど咲く野の花よ はな
野の花よ路肩に顔出し小雨降る 夕螺
小雨降る寝そべるが如芋虫の かさね
芋虫や葉を食む音の朝日射す 夕螺
朝日射す光りを透し芙蓉かな はな
芙蓉咲き老婆のごとく葉はしげる 夕螺
葉はしげる秋と言えども葉は繁る はな
葉は茂る木々の根元に彼岸花 夕螺
彼岸花ハナミズハミズハッカケと かさね
歯欠け婆箪笥の奥の八掛や 夕螺
八掛や見えぬ色香に秋寂し 夕螺
秋寂し父の位牌の文字の侘び 被衣
文字の侘び秋雨つたう夕の窓 夕螺
夕の窓秋桜揺るる玻璃の波 被衣
玻璃の波秋の愁いや木立揺れ 夕螺
木立揺れ母の病に秋の雨 はな
秋の雨一雨ごとの雨の音 夕螺
雨の音打たれて悲し残り菊 はな
残り菊一輪立ちて薄日さす 夕螺
薄日さす病院の部屋酸素吸入 はな
酸素吸入祈る夜の流れ星 夕螺
流れ星出会えないままもうななじゅう はな
七十の坂を登りてすすき原 夕螺
すすき原すきすぎた腹だんごかな はな
団子売秋の蚊追いし寺の鐘 夕螺
寺の鐘あと追うように飛ぶカラス はな
飛ぶカラス曇天空に柿紅葉 夕螺
柿紅葉あざやかに映ゆ碧空に 被衣
碧空にたこ焼き香り暮れの秋 夕螺
暮れの秋陽だまりの猫しっぽ揺れ はな
しっぽ揺れ白粉花に隠る猫 夕螺
隠るる猫木の実潰して粧ひぬ 碧
粧ひてママチャリ漕ぎてハロウィン祭 夕螺
ハロウィン祭ちちんぷいぷい星まく娘(こ) はな
星まく娘ペガサス走り雲流る 夕螺
雲流る寝転んでみる我が人生 はな
我が人生昼寝も覚めて火恋し 夕螺
火恋し盲目の手彷徨うて はな
彷徨うて黄落の路地影日向 夕螺
影日向水仙の葉の長く伸び はな
長く伸び秋の西日は部屋奥に 夕螺
部屋の奥シャコバの蕾ほの紅し かさね
ほの紅し夏取り残し残る花 夕螺
残り花透けて見せます蓼の花 はな
蓼の花枯れて残れり冬支度 夕螺
冬支度眠れぬ夜の炬燵かな はな
炬燵出す晩秋の夜に妻惑う 夕螺
妻惑う愛の一振り塩加減 はな
塩加減秋茄子しょっぱし浅知恵に 夕螺
浅知恵にトランプ王も夜寒かな はな
夜寒なり蚊の羽音して窓の月 夕螺
窓の月薄雲のなか祈りの中 はな
祈りおりお堂古びて草紅葉 夕螺
草紅葉燃えて落ちます赤い海 はな
赤い海温き陽沈み冬隣 夕螺
冬隣クロネコ乗せた箒とび はな
箒とびハロウィン祭の掃き清め 夕螺
掃き清む芝生に色づくマンサクの葉を 被衣
マンサクの黄葉散りて幾年か 夕螺
幾年か母と暮らした四季は過ぎ はな
*2018年秋の句は112句でした。たくさんの句、ありがとうございました。
11月7日は立冬です。冬の句となりますがこれからもよろしくお願いいたします。
憂いなし涼風至る雨の午後 夕螺
雨の午後虹立ち上り龍田姫 はな
龍田姫恵みの雨を纏い来て かさね
纏い来て残暑厳しき雨合羽 夕螺
雨合羽浮き袋にす秋出水 はな
秋出水ニュースの声に箸を止め 夕螺
箸止めてニュースに八月の雨を追ふ 被衣
雨を追う道は続きて秋の川 夕螺
秋の川裸足にすべる魚釣り はな
魚釣り残暑の浜は賑わいし 夕螺
賑はふは田の苗出揃ふ夏まつり 被衣
夏祭り過ぎし空き地の猫じゃらし 夕螺
猫じゃらし夕日に並ぶ影ゆれて はな
影ゆれてヤモリ飛び出す濡れの壁 かさね
濡れの壁残暑の午後に過ぎし雨 夕螺
過ぎし雨 雷だけが 居残って はな
居残って流れる雲や盆休み 夕螺
盆休み濡れ縁でみなスイカ食い はな
スイカ食い塩の多さに父しのぶ 夕螺
父しのぶ高きに上るは低きから はな
低きからリンゴ見上げて父しのぶ 夕螺
父しのぶ誕生日には終戦記念日 静香
終戦記念日固き西日に鳩一羽 夕螺
鳩一羽影絵欲しくて障子はり はな
障子はり全開の庭眺めおり 夕螺
眺めおり雲流れゆく秋の空 はな
秋の雲遠き山にもつながりて 夕螺
つながりて大地と天と稲妻と はな
稲妻や氏神様の笑み溢る 夕螺
笑み溢る夏の祭りの囃子聴き 被衣
囃子聴き手真似足真似盆踊り 夕螺
盆踊り芽生えた恋に薄明かり はな
薄明りろうそく出番暴風雨 静香
暴風雨過ぎし草むら秋の草 夕螺
秋の草遊びづかれた子の土産 はな
子の土産清水焼に月昇る 夕螺
月昇るおくのほそ道暮の秋 かさね
暮の秋野良猫逃げて片思い 夕螺
片思い鰯雲見る猫ひとり はな
猫ひとり白粉花に顔洗い 夕螺
顔洗い相撲の手わざ足さばき はな
足さばき栗のいが剥ぎ土香る 夕螺
土香るキノコの森のせいくらべ はな
せいくらべ秋の西日に爪立ちて 夕螺
爪立ちて熟れた柿の実取る子らよ はな
取る子らのバッタは跳ねて空青し 夕螺
空青し飛行機雲でまっぷたつ はな
まっぷたつ割し胡桃の空の部屋 夕螺
空の部屋船の形に秋の雲 かさね
秋の雲流れる雲を見下ろして 夕螺
見下ろせば庭の真中に薄揺る 被衣
薄揺れ川面も見えず父の墓 夕螺
父の墓参るつど咲く野の花よ はな
野の花よ路肩に顔出し小雨降る 夕螺
小雨降る寝そべるが如芋虫の かさね
芋虫や葉を食む音の朝日射す 夕螺
朝日射す光りを透し芙蓉かな はな
芙蓉咲き老婆のごとく葉はしげる 夕螺
葉はしげる秋と言えども葉は繁る はな
葉は茂る木々の根元に彼岸花 夕螺
彼岸花ハナミズハミズハッカケと かさね
歯欠け婆箪笥の奥の八掛や 夕螺
八掛や見えぬ色香に秋寂し 夕螺
秋寂し父の位牌の文字の侘び 被衣
文字の侘び秋雨つたう夕の窓 夕螺
夕の窓秋桜揺るる玻璃の波 被衣
玻璃の波秋の愁いや木立揺れ 夕螺
木立揺れ母の病に秋の雨 はな
秋の雨一雨ごとの雨の音 夕螺
雨の音打たれて悲し残り菊 はな
残り菊一輪立ちて薄日さす 夕螺
薄日さす病院の部屋酸素吸入 はな
酸素吸入祈る夜の流れ星 夕螺
流れ星出会えないままもうななじゅう はな
七十の坂を登りてすすき原 夕螺
すすき原すきすぎた腹だんごかな はな
団子売秋の蚊追いし寺の鐘 夕螺
寺の鐘あと追うように飛ぶカラス はな
飛ぶカラス曇天空に柿紅葉 夕螺
柿紅葉あざやかに映ゆ碧空に 被衣
碧空にたこ焼き香り暮れの秋 夕螺
暮れの秋陽だまりの猫しっぽ揺れ はな
しっぽ揺れ白粉花に隠る猫 夕螺
隠るる猫木の実潰して粧ひぬ 碧
粧ひてママチャリ漕ぎてハロウィン祭 夕螺
ハロウィン祭ちちんぷいぷい星まく娘(こ) はな
星まく娘ペガサス走り雲流る 夕螺
雲流る寝転んでみる我が人生 はな
我が人生昼寝も覚めて火恋し 夕螺
火恋し盲目の手彷徨うて はな
彷徨うて黄落の路地影日向 夕螺
影日向水仙の葉の長く伸び はな
長く伸び秋の西日は部屋奥に 夕螺
部屋の奥シャコバの蕾ほの紅し かさね
ほの紅し夏取り残し残る花 夕螺
残り花透けて見せます蓼の花 はな
蓼の花枯れて残れり冬支度 夕螺
冬支度眠れぬ夜の炬燵かな はな
炬燵出す晩秋の夜に妻惑う 夕螺
妻惑う愛の一振り塩加減 はな
塩加減秋茄子しょっぱし浅知恵に 夕螺
浅知恵にトランプ王も夜寒かな はな
夜寒なり蚊の羽音して窓の月 夕螺
窓の月薄雲のなか祈りの中 はな
祈りおりお堂古びて草紅葉 夕螺
草紅葉燃えて落ちます赤い海 はな
赤い海温き陽沈み冬隣 夕螺
冬隣クロネコ乗せた箒とび はな
箒とびハロウィン祭の掃き清め 夕螺
掃き清む芝生に色づくマンサクの葉を 被衣
マンサクの黄葉散りて幾年か 夕螺
幾年か母と暮らした四季は過ぎ はな
夏の最後の句の下五文字「憂いなし」からつぎました。
「涼風至」は七十二候の秋一番の候です。季語としました。
立秋ですなぁ。。。。。。
一句まで残していただき感謝です。
これからもよろしくお願いいたします。
はなさん,はじめまして。よろしくお願い致します。
台風がそこまで・・・・・
お咎めあれば喜んでお受けいたします^^
今朝だったかニュースで 前回の台風の時だったか
近所で逃げ遅れた子供を助けるために
自分の家のソファーを浮かせて
それに子供を乗せて助けた人がいるとか
まぁ私だったら 雨合羽を膨らませて浮くくらいかなぁ・・
と思ってしまいました。
台風が関東に接近中。房総半島をかするような台風であればまだいいが・・・・
無事に過ぎていければと切に思っています。
東京は平穏無事でした。
秋の川 と ススキ は 一緒に使っちゃダメでしょうか
季語が二つになるから・・?