遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

原発労働記

2011-05-28 21:39:00 | 日本の本

51apo9dq2l__sl500_aa300_これをやっと読み終えた

今まで

原発で働く人たちは

特別な教育を施されて

難しい仕事をする人だと思い

もはや

原発を支える人材は枯渇するから

原発はもう無理だよ

と思っていた

 

しかし

そんな人はごく一部で

ほとんどは東電の社員ではなく

下請け孫うけ ひ孫請け という作業員の人が

形式的に講習を受けて

労働の実態は 最後は手仕事

そういう点検にしろ修理にしろ

働く者の安全に配慮など とても 十分とは言えない環境で働かされている

この本のなかでも アメリカから派遣された労働者が出てくる

技術者としてではない

アメリカでも かき集められて 投入されてきた労働者だ

 

最先端の技術の粋の仕事場などというものではない

よくわからないけれど

今日朗読会で聞いた 炭鉱労働者と似たようだ

落盤の恐怖の代わりに 放射能の恐怖だ

 

テレビでは高い占領のところの作業に

ロボットが働いてくれるような幻想を持ってしまったが

実際はどれだけ機械化がされようと

最後は人間の手で

信じられない過酷な労働に支えられて

原発は 動いていく

普段だって

ごちゃごちの建屋内やら なんやらあちこちは汚くて

手仕事で掃除

 

今はそれに加えて

飛び散った瓦礫の山 

 

そこで働く人は

等しく 人間だのに この人たちこそ一番大変なのに

 

 

若者のツイッターの中に  なんで子供のことばっかり心配するんだ

と吼えている人がいた

 

その人も ちゃんと 原発労働者のことを考えろと言っているわけではなかったな

こういう労働に支えられた電気を使ってきたのか!と思った

 

子供子供って思うのはね

やっぱり 種の本能だろう

 

さて  今揺れた 茨城南部だ  出歩いていると感じないが

家にいると揺れを感じる

 

もう寝よう ZZZ

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