遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「俊寛」芥川龍之介

2010-10-25 00:04:37 | 日本の本

Ehon_22890 この絵本は文章は

木下順二よ

 

今日芥川龍之介のを読んで

自分の中の俊寛とイメージが違う

とはいえ

俊寛がどんな人か知らないや

ということに気付いた

 

恥ずかしながら 私 高校で日本史取ってない

ちゃんとした人は 俊寛がどういう人かしてることが常識かなあ?

 

ともかく私はよくわかってなかった

後白河法皇の取り巻き坊さんだったのね

平家打倒の謀議に加わったとして 鬼界島に流された そういうことか

 

で、芥川龍之介の文章は恐ろしく現代風

大正時代も現代風だろうが

今 21世紀の今を表現しているとしか思えない

 

文学もピカソだなあと思った

 

すごい剽窃

 

俊寛については

 

ある琵琶法師がこうも語り(当時の倉田百三の解釈を語り)

またある法師はこうも語り(当時の菊池寛の解釈を語り)

本当はこうなのだ

と有王(俊寛にかしずいていた若者)に語らせる

 

語りたい人の中にテーマがあって

史実じゃないぞ

 

世の中の情報もそうだぞ

という話に思える

 

平家にしろ後白河法皇にしろ 源氏 平家 藤原 橘 と

世の政争を鬼界島から俊寛に関知しない立場で語らせ

(今の政界を連想してしまう)

 

これまでイメージとして持っていた

悲劇の主とか

陰謀の主とか

そういうのではない

 

恐ろしくニヒルで 超然としている俊寛だ

 

考えてみれば

歴史上の人物って  事実?真実?は  分かりゃしない

表現する人は

それで自分の歴史観やら人間観を語ってるんだな

 

歴史学者は別かもしれないけれど

 

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