遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「羅生門」黒洞々たる夜

2010-11-17 08:31:50 | 日本の本

羅生門の下人について

私はけっこう生々しい若者を感じて

悪逆へ消えゆこうというふうに

思っていたが

最後の一文が

下人の行方は、誰も知らない。

となるまでは

何年もかかったらしい

浅い解釈を考え直さないと  と思ったが

その少し前の 黒洞々たる夜というの

これもこの言葉は初めて知って  なんとなく読んでいたが

もともと 中国の文献に出てくる言葉らしい

 

水滸伝の冒頭に出てくるそうだ

私は北方健三の水滸伝しか読んでないが

その冒頭の真っ暗な夜を

水滸伝を書いた人はいろいろに書いてるそうだ

吉川英二は洞然たる闇と書いたそうだ

 

北方水滸伝がどうか 一巻が出てこないからわからないが

北方水滸伝のイメージで 黒洞々たる夜というのが

なんとなくわかる気がする

 

ところで

昔 曲亭馬琴と高井嵐山(この人知らない)

の水滸伝  挿絵は葛飾北斎という本が 文化二年初版であったって

ほしい!

 

この話 種本は  ↓ 

芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 近代文学編)

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2 コメント

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深く読み込まれてて感心しましたよ~水滸伝は手に... (P)
2010-11-17 11:45:23
深く読み込まれてて感心しましたよ~水滸伝は手にしたことがない ですが 北方さん あのハードボイルド?の方が書かれたのですね~面白そう^^
P様 (遊工房)
2010-11-17 14:48:06
私 漢文の素養がないのは
今頃損したなあと思ってるけれど
もう遅いな
 
知らない言葉がいっぱいです

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