羅生門の下人について
私はけっこう生々しい若者を感じて
悪逆へ消えゆこうというふうに
思っていたが
最後の一文が
下人の行方は、誰も知らない。
となるまでは
何年もかかったらしい
浅い解釈を考え直さないと と思ったが
その少し前の 黒洞々たる夜というの
これもこの言葉は初めて知って なんとなく読んでいたが
もともと 中国の文献に出てくる言葉らしい
水滸伝の冒頭に出てくるそうだ
私は北方健三の水滸伝しか読んでないが
その冒頭の真っ暗な夜を
水滸伝を書いた人はいろいろに書いてるそうだ
吉川英二は洞然たる闇と書いたそうだ
北方水滸伝がどうか 一巻が出てこないからわからないが
北方水滸伝のイメージで 黒洞々たる夜というのが
なんとなくわかる気がする
ところで
昔 曲亭馬琴と高井嵐山(この人知らない)
の水滸伝 挿絵は葛飾北斎という本が 文化二年初版であったって
ほしい!
この話 種本は ↓
今頃損したなあと思ってるけれど
もう遅いな
知らない言葉がいっぱいです