遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「バルザック伝」アンリ・トロワイヤ

2010-08-06 06:35:50 | 外国の本

515s1g07kcl__ss500_ バルザックは面白そうだなあ

と思って

「谷間の百合」読み始めて

結局 挫折

多くの人は読んだのだろうか?

やっぱり題名だけ知ってる本なんだろうか?

ともかく

恋愛小説って退屈。

 

でも

世紀末芸術だの

オルセーだの

20世紀末にかけての

あまり多様な芸術の出現の謎を解いていきたい気がする

 

これまで

いろいろな芸術の流派って

せいぜい二本の撚糸ぐらいにしか把握できなかった。

ほとんど一直線に時代分けするような理解力しかなかったよ。

 

でもオルセーで気が付いた

なに?

これだけ多くの思想が(こういうの思想とはいわないか?)

ほとんど同時代ではないか!

 

で、バルザック伝という本を見つけて

もうちょっと時代背景がわかるかな?

と思った。

(でもバルザックは、少し前ね。1850年に死んでる)

 

面白かったのは

バルザックのお父さん。

そもそも農民出身なのに、やたら貴族にこだわる。

バルザックに ド がついてるのは貴族を気取ったって

前どこかで読んだ。

ハハハ お父さんの時からかあ

このお父さん

フランス革命を生き抜き

そのあとの政変も潜り抜けて

出世と金儲け・・・  ハハハ

貴族を気取りたいのね

私はこのフランス革命以降

フランス人はその出自によって

芯の通った なんか  それなりの思想を持っていると思ったが

バルザックのお父さんみたいに

上昇志向のためにはなりふり構わないという

芯の通り方もあるのね。

 

それはともかく

「谷間の百合」(これ 私から見ると  すごく変な恋愛小説  心情が理解できない)

その恋のモデルが出てくる。

バルザックは自分の倍も年上の夫あるご婦人に恋をする。

(フランス文学って  そういうの多いな)

昔私にボーイフレンドがいたとき

その子は年上のもう別れた恋人にストーキングされてた。

その子が言うには

高校生ぐらいの男の子は  年上の女性が好きになるものなんだよ

と言っていたが

もっとよく聞いておくんだった。

 

バルザックは、その年上の人との恋がやばくなって

その土地を離れさせられ

妹の嫁ぎ先に世話になりに行く。

それで  本人も  

邪魔くさい(小説家になろうと修行中だったから)

恋にわっずらわされなくなるのをよしとしている。

 

恋人と離れて恋情が募って困ると思いきや

妹と近くなるので  大丈夫

妹とは  同志的な  ちっとは近親相姦的な

強い愛で結ばれてるから

 

こういうことはわかりやすい。

 

まだ伝記は序盤だけれど

面白そう!

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