目がよく見えないせいかもしれないが
居酒屋をこれ以上読み進める気が失せた
主人公の洗濯女の二人の夫が
全く働かずもっぱらそのの彼女に寄生して
飲んだくれているのが延々と続く
やがて 洗濯女も酒におぼれて野垂れ死にしていく話らしいけれど
どうも 酒のみのことが理解できない
男たちが何で働かないのか理解できない
必然性が見えないのだ
ゾラは結局人間の暗黒の部分を描いて名を成した人なのだろう
この居酒屋が出世昨だというけれど
この職人の世界は
稼ぐに追いつく貧乏なし の世界のようだけれど
もう仕事を放り出している男たち
そんな奴らの面倒見ることないだろうと思うがね
ナナというのは 女優から高級娼婦になった女の話
これもあまり関心持てなさそう
だいたい今は稼ぐに追いつく貧乏神の世界だし
だから ジェルミナールの世界はリアルに感じたけれど
ま 酔っ払いを父に持った身としては よっぱらいの描写が
なんかなあ
なのだ
それで思い出した
私が小学校時代近所で有名な酔っ払いが二人いた
ひとりは私の父でもう一人は酒屋のおじさん
なにしろ酒屋だからね お酒があるからこのおじさんは常に酔っぱらってた
働いてお店を切り盛りしてるのはおばさんだった
他人の私から見ると
だらしなく酔っ払っているだけのおじさんは理解不能だった
なにしろ 私の父は酔いがさめると
壊したい家を(勤勉に)修繕し
わたしとも遊んでくれたし(遊び過ぎ!)
それなりにちゃんとしてた
でもそこの息子とは 酔っ払いの親を持つ
悲しい子供同士で仲良しだったのだ
思えば私の初恋の子はその子だ
だからゾラ自身は酔っ払いを家族に持つことの意味が
ちょっとな なのかも
私が傍目でおじさんを見るようなまなざしだな と思った
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