遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

反 反 反

2012-07-25 20:27:02 | 現代美術

19世紀後半から20世紀にかけて

全ての価値観やモノの見方を

覆して覆して

もがいていた時代だったのだなと思った

何に反発をして

というのは

考えてみれば

当代の人には意味があるけれど

その後の人間には 歴史的な意義に変ってしまう

考えてみれば

そんなことどうでもよくなってしまう

19世紀後半から世の中は

新しく市民階級が力を得たり

社会主義革命がおきたりして

それまでの支配階級を覆して

それが 新しいこと って

その前は 王侯貴族の時代だったわけだ

美術だって そういう趣味そういう人々が背後にいて

作られた価値観があって

それに

反 反 反

と 文化的に アイデンティティーを求めてもがいていた

ありとあらゆる縛りを 縛りとしてそれを振り払って

爆発的に うんと いろいろなされてきた

としても 今の時代は その細やかな反発は

分かってみなければわからない

ただの 好みの問題みたいな感じだ

具象を排してきたのが

もう執念みたいに

なっていた

ルネサンス以来の遠近法から脱するって

お題目みたい

で 描く対象はなしにしてみようとか

何を描いたのですと言うのではない絵が新しいのだとか

それらは 今となっては 目新しくもなんともなくなって

何でも可能だよ

 

なんと 楽しいこっちゃ

だから もちろん具象だって

写実だって あり

何でもいいの 当人が よければ

というところに戻ってきた

 

美術の場合の象徴主義ってなんとなくわかってきた気がする

人々は 美術的表現に

観念的なものを主眼に置く人が多いのかな?

と思った

だいぶ前から思っていることなんだけれど

観念的なものとか 自分の精神とか

そういうものに

私は関心がない

自分の 外にあるものに興味がある

観念が大事だと思う人には そういうのが

なっちゃないと思うらしい

 

4314006404

この著者も

キュビズムにふけっていて

リアリズムの重しが取れない間に

というような言い方をしている

キュビズムって リアリズムとして 大事なエポックメイキングな出来事だと

そこに意義があると思うのに

リアリズムだから駄目だ

という論調がかなり多い

芸術にとって大事なのは 観念だ

という考えなのだと思うけれど

私は 

自分の外にあるものをどうとらえるか

ということに関心があって

自分の観念なんかどうでもいいんだ

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リアリズムってなに?写実主義のこと?いま、絵の... (Unknown)
2012-07-29 20:55:12
クールベってリアリズム?
観念って何?考え?思想?
精神って何?日本語では、心?魂?
フランス語では精神って、知的なことかな?
自分の外にあるものをどうとらえるかによって、描いたひとの
考えも魂も心も表れる?
しかし、そう簡単でもないやね。
智くんの絵なんか魂とか、情熱が感じられるけど。
あなたのいってることわかるようなきもするけど。
どう捕らえるかって、すでにそこには捕らえる人の積み重ねられた
歴史がある。それを、ことさらに意識的に表現する努力をしないと
いったことなのかしら。そういうことね。
わたしのささいな愚問は無視していただいてけっこ... (Unknown)
2012-07-29 21:01:20
あなたのそれまでのブログを読めば、わかります。
ごめんなさい。
わたしの質問は愚問でした。ごめん。 (Unknown)
2012-07-29 21:03:49
その前をよめばわかります。

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