ゆったりーの日記

ゆったりーのの日常を、スタッフ・利用者・ボランティア・見学者などいろーんな人がいろーんな目線でレポートします♪

7月9日(日) 新宿・居場所フォーラム

2006年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

~子どもとかかわるすべてのひとたちへ~

長年、不登校の子ども達のための居場所作りをされてきた西野博之さんの15年間の活動を綴った本『居場所のちから(教育資料出版会)』の出版記念講演会の、”居場所“をテーマにしたパネルディスカッションに代表の小原が参加しました。

 この日のお話で特に印象に残った言葉の一つは『安全・安心の意味をいま一度考え直す時期に来ている』。例えば、危ないものをすべて排除する公園(怪我の可能性のある遊具は撤去)、何でも細かく監視する遊び場(それは危ないからダメ、あれもダメ)、GPS付携帯や抗菌砂場や監視カメラ付保育園などが人気を呼ぶ時代です。
裏面のアンケートでも、ゆったりーのの良さに『安全・安心』を上げた方も多かったのですが、求める『安全・安心』は様々です。ちょっとでも事故の可能性のあるおもちゃは置かない、イベントはしない、異年齢は危ないので年齢制限・・・と、トラブルになりそうなことを排除していく運営が実は一番楽です。無難な路線が行政との関係も楽でしょう。でも、この少々危険だけど育ちや経験に必要なものや関わりを排除せずにやるにはどうしたらいいか?という永遠の課題について『逃げずにそこに居続けることが大事だ』という西野さんの言葉は、利用者のみなさんも含めゆったりーのに関わるみんなで実行していきたいことだと思いました。西野さんが日頃多く接するのはゆったりーの利用者よりも大きな子ども達ですが、子どもの年代こそ違っても、大切にしなければならないもの(本の中では特に『まなざし』という言葉が印象に残りました)は同じであることがわかります。西田さんの本、カフェにも置いてあるので、ぜひ読んでみてください。

居場所のちから―生きてるだけですごいんだ 居場所のちから―生きてるだけですごいんだ
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2006-03


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