ゆったりーの祝!10周年の会にて、代表理事 小原のあいさつです。
本日は、ゆったりーの祝10周年の会に、こんなにもたくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございました。
今日のために、遠くから足を運んでくださった皆さん、また、温かいメッセージやお花などを送ってくださった皆さん、ありがとうございます。
ゆったりーのは、10年前、ワークショップに集まった、ほぼ初対面同士だったメンバーが、廃園になる保育園跡地を子育て支援の場として活用するために、夢と理想を語り合うワークショップから始まりました。
行政の提供してくれるサービスに合わせて利用するのではなく、自分たちの必要なものを自分たちでつくろうと、覚悟を決めて運営委員会を立ち上げました。
10年前に始めた時は週に1日、金曜日だけのひろばでした。
初日のオープニングセレモニーの準備は、まるで文化祭の準備のように、夜、終電がなくなりそうな時間まで飾りつけをしていたのが、まだつい最近のことのように思い出されます。
そんな風に、毎日毎日、目の前のことに全力投球で、当時は、10年先のことなど考える余裕もありませんでした。
はじめは金曜日だけの広場から、水曜、土曜と徐々に曜日を増やし、子育て支援者養成講座や一時預かり事業なども、徐々に増やしてきました。
この10年間、日々、いろいろありました。
みんなの思い付きでたくさんの楽しい企画をして、いつも笑顔が絶えないゆったりーのではありましたが、長い間には病に倒れ亡くなってしまった利用者や関係者の方もあって、時にはつらい悲しみも共有しました。
また、ここ10年の間には、政権が変わったり、震災があったり、国の少子化対策も大きく変わりました。子育てしやすいように変わったこともたくさんありますが、逆にますます子育てしづらいと感じる環境や社会の変化もたくさんあります。そんな当事者の思いや声を発信していく使命も感じています。
ですから、10年経ってみて、改めてゆったりーののような場所がずっとあり続ける意義を感じています。10年を節目に、更なる覚悟を決めて、この春NPO法人となりました。
今までもこれからも、楽しいことはみんなで分かち合い、つらいことや悲しいことも互いに励ましあいながら、ゆったりーのがみなさんの豊かな子育て・子育ちの時の思い出の一部でありますように。
また、地域の皆さんが大切にしたい場所の1つにゆったりーのをあげてくださるような、そんな運営をしていきたいと思います。
ゆったりーのを10年間支えてくださったすべてのみなさん。
ゆったりーのに遊びに来てくれていた子ども達。オープンしたころ幼児だった子供たちは中高生に、赤ちゃんだった子供たちは小学4年生くらいになっています。スタッフはいつも子どもたちの笑顔や、怒ったり泣いたりしながら成長していく姿、またその様子に一喜一憂しながら真剣に子育てしている保護者の皆さんに元気をもらっています。ゆったりーのが親子の支援をしているようで、実は利用者の皆さんに支えられています。ありがとうございます。
また、ゆったりーのを直接的に支えてくださっているスタッフ・ボランティアの皆さん。
10年前と比べたら、何倍もたくさんのサポーター役が増えました。今日のイベントの準備ももちろんですが、それぞれが、持ち味を生かして役割分担してくださるようになりました。会社組織でもないのに、こんなにたくさんの人数が気持ちよく関わっていくのはとても大変なことです。みなさんの心遣いとボランタリーな心意気で10年間、組織が壊れることなくやってこれました。ありがとうございます。
そして、今日来賓席に座っていらっしゃる、東京飯田橋ラオンズクラブや新宿区社会福祉協議会をはじめとする地域の皆さん。そして新宿区役所の行政の皆さん。
ゆったりーのの立ち上げと成長を、陰ながら見守ったり、手助けしてくださったりしてくださいました。本当にありがとうございました。
特に、この方が居なかったら、ゆったりーのは誕生しなかっただろう!というキーパーソンが何人かいらっしゃいます。本日は所用でおいでいただけない方がほとんどなのですが、今日駆けつけてくださった、中山区長は最重要キーパーソンのお1人です。
ゆったりーのが立ち上がる2年前に23区で最初の女性区長になられた、中山区長の強い思い入れがなければゆったりーのは存在しませんでした。来月の区長選挙には出馬されないと伺い、ゆったりーのとしてはとても残念です。長きにわたり、応援し後押ししてくださった中山区長には感謝とともに、ちょっと早いですが、長い間お疲れ様でしたと申し上げたいです。
長くなりましたが、すべてのみなさんに改めて感謝するとともに、どうぞ、これからも、それぞれのカタチで、一緒にゆったりーのを支えていただけたら幸いです。
これからのNPO法人ゆったりーのを、どうぞよろしくお願いいたします。