工作の手始めは、型のごとく台枠の製作からです。
台枠は1/87・12ミリゲージの9600のものです。この台枠はシリンダーボックスの前端で終わった形になっていますが、そのままでは1/80の11形としては寸足らずになるので、1.5ミリ角材を前にあててのばします。この部分は削って台枠と同じ1ミリ厚に仕上げておきます。また、台枠の後方は形を11形のものとするため、上下に継ぎ足し部分を1ミリ板で切り出します。
さて、この台枠は12ミリ用ですので、スペーサーをいったん外して、16.5ミリ用に幅を広げます。世の中では16.5ミリを13ミリや12ミリに狭く改めるのが普通ですが、なんだか世の中に逆行するような工作で、変な気持です。
それで16.5ミリ用のスペーサーは8620のパーツを流用しました。これを仕上げた後、南薩の動輪をはめ込み、12ミリの9600のサイドロッドで結んで、転がして調子を見ます。動輪押さえはとりあえず12ミリ9600用を使っていますが、このあと0.8厚の板で新製しました。写真ではまだですが、このあと前にシリンダーケースやモーションプレートを固定する平板、後ろにキャブ下端梁と台枠を固定するネジ穴をきる板を、それぞれ8620のものを流用して取り付けました。
参考までに、12ミリ9600の台枠をそのままにしてる物と、16.5ミリに変更したものを比較した写真を示します。幅が変わるとこんなに印象が変わるのですね。12ミリや13ミリにこだわる人たちの気持ちがよくわかります。でも私はまだしばらく16.5ミリです。
幸い、台枠は歪みなく仕上がりまして、動輪も気持ち良く転がりました。でもここまでで、相当に手間がかかってますね。
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