台枠がオーケーとなったので、ロッド類を取り付ける前にシリンダーブロックを作ります。これは流用できるものがなく、完全に新製となりました。
シリンダーブロックにはメインロッドのピストン棒とスライドバーがつながりますので、結構正確な工作が要求されます。蒸気機関車の模型を作るときに、一番神経を使うところです。それを自作しなければならないので、かなり考え込みました。ずさんな私の腕でもそこそこ正確なに作るためにはどうしたらいいのか。
考えたのは、9.5ミリの角パイプを入手できたので、これを輪切りにして左右に配置して、それを基礎にして前後に所定の形に切り出した0.5厚の板を張り合わせて基本構造にするものです。これならブロックの前後幅は10.5ミリになって、左右で狂いは生じません。角材を頼り板を貼りあわせるから平行も垂直も出ると期待したわけです。
シリンダーブロックの中央のメンバー板は8620の物を流用しました。これなら台枠とのネジ留めにも8620の大きなボスネジを利用できるからです。
写真には切り出したブロックの前後板を示しています。この前後板にはシリンダーカバーとバルブカバーがつきますが、これは今は亡きニワモケイの9600用のロストパーツを使うことにしました。そのままでは直径が大きいのでドリルレースで小さくしてあります。写真の上の方にある丸いパーツたちがそれです。これらのパーツの調整に相当の時間を要しました。とくにドリルレースはかなり削り込むので、ヤスリがすぐに目づまりして、なかなか進みませんでした。当工作職場には旋盤がありませんので仕方ありません。
一方、台枠のほうでは、後方のブレーキシリンダーと連動てこを鈴木工房の9600用のバーツを流用して取り付けてあります。
夕張鉄道11形は製造時期の関係で、国鉄の8620や9600と共通の部品が多く使われているので、模型化に際しては、おなじように8620や9600から部品が調達できるので、かなり楽でした。
写真は、後方のブレーキシリンダーと前方のシリンダーブロックを取り付けた様子を示しています。シリンダーブロックの上方に9.5ミリ角パイプが見えます。前後板にはドリルレースしたカバー類を取り付け、シリンダーカバーの前方には尻棒カバーとなる丸棒をつけてあります。シリンダーカバーの後方には銀メッキされたスライドバーを取り付けます。これは8620の物を切り縮めて使っています。
次はロッドです。さあうまく転がるでしょうか?
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