大分県立芸術会館で開催中の『モーリス・ド・ブラマンク展』に
行ってきました。
1876年パリ生まれ。独学で絵を学んだ彼は、1900年代頃から
ゴッホやセザンヌなどの影響を受け、キュービズム派の中心人物として
評価されました。
田舎の風景画や果物や花などの静物画がたくさん展示されていました。
荒々しい筆使いや静物画などは、ゴッホやセザンヌを思わせ、
それでも徐々に彼の画風を確立させていく様子が感じ取れました。
彼の描く風景画は、なぜかいつも雲がどんよりとしたものばかり。
でも、どんよりとした雲の中に時折見える美しい青空がとても
際立つように思えました。
私は、高校時代に100号の油絵を描いたことがあるんですが、
ツタのからまる古びたレンガ造りの倉庫の描いた作品を見た人から、
「ブラマンクの絵みたいだね」と言われたことがあります。
なんだかそれが嬉しくて、今も記憶の片隅に残っているのです。
そして今回、こうして彼の作品を見る機会が地元であったことに、
勝手に「運命的なもの」を感じているのです。
というか、ご縁があるのかもしれません。私とブラマンク。