お多福 満腹 大福帳

金沢でお芝居にかかわっています。
今かかわっている舞台などの情報や、お芝居についての思いなど書いていきます

アンケートのこと

2006年03月31日 | ひとりごと
アンケートを終演後読むのは、キャストやスタッフとして係わった公演の場合
大きな楽しみではあります。
もちろん、耳の痛いご意見や厳しいものもありますが、
「あ、○○さん観に来てくれたんだ」とか「そんなふうに感じたんだ」と、
再確認できるので、やはりアンケートは読みふけってしまいます。

ただ、アンケートを読んでそれをまるごと受け入れて、
役者がころりと翌日から芝居を変えてしまうというのはちょっと違うような気がします。
それまで演出家や共演者達とともに作ってきた世界を信じたいと思います。
ああ、そんなふうに見える部分もあるのかと、ひとつの参考意見として大切にしますが、
とりあえずは演出家の考えを大事にしたいと思っています。
そんなふうに思える演出家としか芝居をしたくないと思います。
だから、感想の部分を読むのは千秋楽後にします。
「お~い幾多郎」の本公演のとき、公演の中日に自分を名指しにした
ちょっと痛いところを突かれたアンケートを読んでしまい、かなりへこんでしまいました。
その時は、西川さんや舞台監督の道上さんたちに励ましてもらって乗り切りました。
人それぞれ、役者によっては全く気にしない人もいるでしょうね。


次回は、自分が観客としてアンケートを記入することについてのことを書いてみます。



チケットの保管どうしてますか?

2006年03月30日 | 観劇にまつわるあれこれ
公演前に買ったチケットの保管、どうしてますか?
財布の中にいれておくと、折れ曲がったり、ミシン目のところから破れたり、
なんだか可哀想なことになってしまいますよね?

チケットを入れておくためのチケットホルダーのようなものを使ったことがあるのですが、
様々な大きさのチケットを入れるには不向きだし、
何よりもそのホルダーをどこにしまったか忘れて探し回るということがあって、
使わなくなりました。

今は、パソコンの前に吊ってあるコルクボードに
押しピンでとめておくことで一応解決しました。
かわいいデザインや、かっこいいデザインだととめておいても楽しいし。
パソコンで印刷したものなんかはちょっと味気ないのですが、
とりあえず、自分がどの公演を見に行くのかが一目瞭然で便利です。

でも、これも気をつけないと観劇当日持って行くのを忘れそうになるんですよね~。

そのうち、チケットも携帯電話に登録して、受け付けで携帯電話をぴぴっとやったらOK
という時代がきそうな気もします。
そうなったらすごく便利だけどちょっぴり寂しいかな。

観劇する座席のこと

2006年03月29日 | 観劇にまつわるあれこれ
地元の劇団公演のほとんどは自由席です。
私はわりと劇場に早めに行くほうなので、どこでも好きなところを選べます。
さて、その際にどこに場所をとるかはかなり重要です。
ひとりで見に行くことが多いので、知人を見つけた場合そのそばに座ることもありますが、
ゆっくり自分の世界にひたりつつ見ようと思う時にどこに座るかで迷います。

ドラマ工房で見る場合は、
見るのが初めての劇団や、未見の作家の作品を上演している公演では、
全体を見渡せる一番後ろのセンターに座ります。
とても客観的に内容を見ることができますが、
ひとつ間違うと客席の熱気のなかに入り込むことができなかったり、
小さい声の役者の台詞が聞き取れないこともあります。

一番前のセンターに座ると臨場感も格別だし、楽しいのですが、
知人がたくさん出演している舞台の場合なるべく避けます。
「プレッシャーを感じた」とか「緊張してしまった」と後で言われることが多いからです。
私自身も役者として舞台に出たとき、一番前列に知り合いの顔を見つけると、
やはり軽く動揺するので、
よほど何か思いがあるとき以外は座らないようにしています。

中央あたりに座るのが、ちょうどいいのかもしれません。
でもこれは気をつけないと、真ん前に背が大きい方が座ると、
背が低い私はかなり圧迫感を感じるし、
自分の家のテレビを見ているノリで、
芝居の最中いろいろ独り言を言う人が周囲にいた場合かなりがっかりです。

座席の選び方ひとつで、舞台の印象がかわることがあるので、とても慎重になります。
同じ公演を2回観る場合は、もちろん位置を変えて楽しみます。

さて、ドラマ工房での公演では、開演直前にぱらぱら空いた席を席詰めによって詰めて、
後から来たお客様が座りやすいようにすることがよくあります。
私はほどんどの公演は後列にしろ中程にしろ、センターで見たいほうです。
ですから、センターに陣取っているのですが、
一度どこかの劇団が席詰めを、両脇からセンターに向けてするのではなく、
上手から下手へ移動するように誘導しました。
せっかくど真ん中に座ってほくほくしていたのに、
気がつけば随分下手寄り。
とてもがっかりしたのを覚えています。

場内整理もなかなか難しいものです。
お客様というのは、よほど混んでいない限り隣りの席を空けて座りたがります。
そこをうまくさりげなく場内整理が、
「お隣よろしいでしょうか?」と丁寧に聞いて、
後から一人で来たお客様を誘導する…簡単なようでこれがスムーズにできないことが多いのです。
でも、こういうことにも配慮している劇団は、
芝居の中身もちゃんとしているように感じられて好感が持てます。












劇団ふるさとキャラバン「世界はまるい」能美公演に行ってきました

2006年03月26日 | 観劇レポート
3月26日(日)14時30分から
能美市辰口福祉会館大ホールにて。

辰口商工会主催の貸し切り公演のチケットをいただいたので行ってきました。
実はふるさとキャラバンの公演を生で見るのは始めてでした。
テレビで1度ちらっと見ただけだったのでどんな内容か興味がありました。

この「地球はまるい」は、昨年の『愛・地球博』のイベントのなかで公演されていたものを、
一部改訂して全国公演しているものだそうです。
会館に着くと、開場前だというのに人でごったがえしています。
辰口商工会と辰口ロータリークラブが地域の小学生をたくさん招待しているとかで、
家族連れが列を作っています。
私たちを招待してくださった方のご好意でセンターの前から4列目の席に座らせていただきました。

始まって、しばらくしてあることに気がつきました。
ミュージカル公演と銘打っていますが、この公演はお芝居ではないのだということを。
ものすごい数の老若男女が、ものすごいハイテンションで、
ものすごい色彩の書き割りの前で、
ちょっとそれは今どきどこで売っているのかむしろ知りたいようなファッションで
歌い踊ります。
タップあり、民謡風の踊りあり、インド舞踊風あり。
歌もうまいです。
でもね。
これはイベント会場で、見る側のテンションも充分あがっている前提で創られたものの様な気がします。
なんの準備も覚悟もなかった私は、どぎまぎしてしまいました。
べたべたなギャグもこちらに「おしっ、楽しんでやるぞっ」という勢いがないと、
ついつい伏し目がちになってしまいます。

役者の熱さにとまどうばかり。

上手と下手に生演奏が入っていたのですが、内田裕也を若くしてでっかくしたような、
かっこいいのと胡散臭いのの危ういバランスを行ったり来たりしている男性が、
トランペットを吹くわ、三味線を弾くわ、ギターを弾くわ、横笛吹くわ、
口笛吹くわ、ヤクルトの空き容器で作った楽器吹くわ、歌うたうわの大活躍でした。
むしろそちらに目が行っておりました。

帰りには、会館前に役者さんたちが出てきて生演奏をして送りだしをします。
あつ~い役者さんに、「ありがとうございました」とぎゅっと手を握られて
またまたとまどいを隠せない私でありました。

今度見るときは、ぜったい一杯きゅっとひっかけてできあがった状態で見てみようと思います。


朗読小屋浅野川倶楽部お披露目公演「朗読で綴る金沢文学」

2006年03月26日 | 各劇団公演案内
明日から7日間にわたるロングラン公演が始まります。

 3月27日(月)~4月2日(日)
 
 午後6時~ (最終日4月2日のみ14時~)
 朗読小屋浅野川倶楽部にて

 入場料千円

「男の花 女の冠」で女将を演じた伊藤さんが出演されます。
伊藤さんが主に出演されるのは30日と4月2日です。

朗読小屋浅野川倶楽部の指導・演出は、「お~い、幾多郎」で寅三を演じた高輪眞知子さん。
今回はなんと総勢52名の皆さんが「雪」「風」「夢」「星」「虹」「花」「月」の7つのグループに分かれて、
室生犀星、徳田秋声、五木寛之、泉鏡花の作品を朗読されます。

私はどの日を見ようか、検討中です。

高輪さんが浅野川界隈に灯した朗読の明かりが、
少しづつ確実に広がっていくことを心から願っています。

劇団BANG★BOO!SHOT公演「今度は愛妻家」見てきました

2006年03月25日 | 観劇レポート
本日8時公演、初日を見てきました。

最近の公演は開始時間がだんだん遅くなってきています。
仕事を終え、ゆっくり来られるし、
公演関係者も当日仕事を休めない場合には、余裕をもって劇場入りできるからでしょうか。
何よりもドラマ工房だからこそなのでしょう。
芸術村がなかった頃、公共の大きなホールで公演をすると、
10時までに絶対ホールを出なくてはいけない!という規則があるので、
そこから逆算して開演時間を考えていました。
24時間OKのドラマ工房だからできることですね。
ただ、私のように早寝早起き型の人間としては、
7時開演9時すぎにさくっと終演のほうが身体がラクです。

といわけで、バンブーさんのお芝居久しぶりに見ました。
セットや小道具をかなりリアルに作り込んでいて驚きました。
大変だったろうなぁ。
ネタバレになってしまうので詳しいことは書けませんが、
ラスト近くに明かされた秘密以降は、どんどん物語に引き込まれていきました。
とてもすてきな台本でした。
まわりでも何人かすすり泣いていました。
私的には、おかま役の卑ノ寺さんが好演。とてもおいしい役でした。
あんな親友が私もぜひほしいと思いました。

前半の、コミカルなシーンは役者の皆さんが頑張りすぎていて
逆になかなかこちらが乗り切れませんでした。
このへんは、公演を重ねていくうちに変化していくのかもしれません。

最近の公演には珍しく、今回2週間にわたっての公演です。
今日明日の公演での手応えをふまえた上で、じっくり1週間練り直すことも可能なので、
2週にわたっての公演というのもいいものだと思います。
本当なら来週も見に行って、その変化を見比べるのも楽しいのかもしれません。
私は、スケジュール的にちょっとムリかも。
どなたか、そんな方がおられたら報告よろしくです。

劇団BANG★BOO!SHOT公演「今度は愛妻家」

2006年03月22日 | 各劇団公演案内
今週末から2週に渡り公演があります。

3月25日(土)20時~
  26日(日)20時~

4月 1日(土)14時~・19時
   2日(日)14時~

金沢市民芸術村PIT2 ドラマ工房

前売り 1500円
当日  1800円

劇団HPは ここ 劇団BANG★BOO!SHOT

チラシがとてもかわいいです。
私は以前に何本か観たのですが、しばらく行けなかったので、
今回久しぶりに行ってみようと思っています。
「男の花 女の冠」で音響をしてくださった国谷さんがお手伝いされているそうです。


公演チラシについて

2006年03月20日 | ひとりごと
芝居を見に行っての楽しみは、舞台を見るのは当然として、
パンフレットに挟んであるチラシを見ることも大きな要素です。
地元劇団の公演はもちろん、時々東京や大阪で観劇すると、
チラシは大事な情報源でもあります。

公演のチラシというのは、お見合い写真のようなものだと思います。
とりあえず、どんな人か分からないけど
お見合い写真がなんだかいい感じだから会ってみよう…みたいな。
まぁ、会ってみて「あれ?」てことも時々あるでしょうけど。
とにかく見たことのない劇団やカンパニーを判断する大切な要素です。
自分好みの色合いやデザインだと、芝居の中身も自分好みかもしれないと思います。
一生懸命凝ったちらしだと、芝居の中身も凝ったものなんだろうと感じます。
キレイなものや面白いものは、ファイルして残しておいたりもします。

最近、地元では本チラシの前に仮チラシを作るところも増えたようです。
とにかく早く公演があることを告知したい!との思いは、
プロデュース公演で何度か制作の経験があるので、痛いほどよく分かります。
でも、その仮チラシがなんだかあまりこだわったつくりになっていないと、
とても残念で悲しい気持ちになります。
第一印象は大事です。

早い時期にチラシをつくるのがいかに大変かはよく分かった上での、
「わがまままな観客」としての本音でした。

劇団羅針盤公演「彼方の空から」見てきました

2006年03月19日 | 観劇レポート
ときおり春の雪がちらついたり、爽やかな青空が広がったりと不安定なお天気のなか、行ってきました。

「彼方の空から」は旗揚げ公演の再演です。
竪町劇場で上演した旗揚げ公演を見ています。
役者もかわり、台本にも手を加え、
ますますパワーアップしての上演ということで期待もふくらみます。

客席はいつもながら、若い世代でいっぱいでした。
千秋楽ということもあって満席で、最前列に一列座席を増やしていました。
すごい、すごい。
でも、私の座った後ろにまだぽつぽつ空席があったので、
うまく誘導するか席詰めするかすればいいのに…とも思いました。
それと、ドラマ工房に観客として見に行っていつも思うのは
開演前の客席の薄暗さです。
おそらく、観客席を埋めるほとんどの人にとっては平気な暗さも、
私より上の年代には足下が見えにくく不安です。
誘導の方が、さりげなくライトで照らしてくれたりすると嬉しいと思う今日この頃。

さて、お芝居のほうは初演をみた時、
「竪町劇場ではなくドラマ工房で見てみたい」と思っていたので
その願いが叶い嬉しかったです。
空間によってこんなに印象がかわるのかと感じました。
照明がとても美しかったのと、衣装がみんなかわいらしくて私好みでした。
惑星ピスタチオの芝居が好きな私にとって、
個人的に役者みんなでシュプレヒコールをするシーンや、
パワーマイムが好きなのですが、今回はそれが少なかったのはちょっと残念でした。

ジョキャニーニャから客演されていた岡崎さんが好演。
風李さんは、おいしい役をおいしく演じておられました。

次回公演は6月16日17日18日とのこと。
そのパワーには本当に感心させられます。
劇団羅針盤のHPはここ!劇団羅針盤 

写真がいっぱいで楽しい稽古場日記が面白いです。

タント演劇学校公演「わが町」見てきました

2006年03月19日 | 観劇レポート
昨晩、雨の降る中見てきました。

タント演劇学校の公演はこれで7回目です。
初回からずっと夫が指導・演出をしています。
私も初回の公演では、朗読劇の指導のお手伝いをしました。
その後私は、同じタント内の「朗読・ナレーション講座」の講師をしています。
前回の6回公演「法王庁の避妊法」では、出演もしました。

そんなわけで、とても馴染みの深い皆さんたちです。

今回はとてもたくさんの出演者がいます。
地元の小中学校の子どもたちも特別出演していますし、
今回から新しく加わったメンバーもたくさんいました。
にぎやかな顔ぶれです。
「わが町」というお芝居は、たいして大きなエピソードはありません。
恋をして、結婚して、こどもが生まれ、家族が亡くなり、という
当たり前の日常を淡々と描いた作品です。
後半、亡くなった死者の視点でありふれた日常のなかにある幸せについて語るシーンには、
すてきな台詞がたくさん散りばめられています。
ドラマチックなことはたいしてないけど、
なんでもない当たり前の日々がいかに幸せなのかを痛感します。


タント演劇学校の皆さんとのお付き合いが長い私は、
ついついお芝居と役者の皆さんそのものを重ねてみてしまうので、
思い入れが強くなってしまい客観的には見られないところがあります。
いつもは、ふつうのおじさんがきらきら目を輝かせ舞台に立ったり、
仕事との両立が大変な人たちが、少ない稽古時間でここまで頑張ったのかと思うと感無量でした。

こんなかたちで、町の人たちが参加して
町の人たちのための作品を上演するかたちも大事にしていきたいものだと思います。

「わが町」はいろんな地域で、いろんな方が翻案して上演されています。
根上町でやった作品は以前中島町民劇団で上演された作品を、
舞台を根上に移して上演しました。
西川さんも、以前にこの「わが町」を演出されたことがあるそうです。
西川さん演出のこの作品も、見てみたかったなぁと思います。