今回はワークショップ中にメモをとらなかったのと、
終わって、日がたってしまったこともあり、
内容がちょっとあやふやになっています。
これ以上あやふやにならないように、
とりあえず覚えている部分だけでも書き出しておくことにします。
1日目で、書き漏らしましたが、
「え!」で、緊張を高め、「ああ~」で身体の空気を全て抜くという練習をした後、
今度は半分だけ緊張を抜くということもやりました。
あれは、もしかして借金取り?「えっ!」
ん?なんか違うみたいだぞ「あ~」
やっぱり違ってた「ああ~」
みたいなかんじ。
身体の緊張のコントロールをしました。
これもなかなか難しいものです。
このあと、全員でひとつの場面の空気を作ってみることになりました。
参加者は2組に分かれます。
ひとつのグループの中で、ひとりだけ後から入って来る人を決めます。
その他の人は、2~3名の組になり、
雑談をします。
雑談をしつつも、まずは土田さんがパンっと手をたたくと、
ぴたっと会話をとめます。
雑談に熱中していると、会話を止めるタイミングが遅れます。
かといっていつ手が叩かれるかと、
そちらばかりに気を取られていると会話がおろそかになります。
慣れてきたら、手を叩いた土田さんを全員で見ることにします。
これがうまくいくようになった時点で、
みんなから見える場所にイスを置き、
そこに後から入って来る人は座ります。
会話が盛り上がっているところでその人は入ってくるのですが、
入ってきた時点ではみんなその人のほうを見たり、
会話をとめたりはしません。
その人がイスに座ったと同時に会話をぴたっとやめて、
全員でその人を見ます。
イスに座った人は、みんなからの視線に耐えられなくなった時点で立ち上がります。
立ち上がると同時に、他の人は何事もなかったように、
また会話を続けます。
会話が続くと、立ち上がった人はまたイスに座ります。
そしてイスに座ったと同時にまた、他の人は会話を止めて見ます。
私が参加した後のほうのグループでは、
これの発展系で、イスに座った人としばらく目を合わせた後、
「何座ってるの?」
と台詞をいれるというのをやりました。
すでに、全員で緊張感を合わせているため、
台詞にへんな抑揚をつけなくても、充分空気は伝わるようです。
やっていて、これは楽しかったです。
ただ、全員で一斉に会話をやめて、その人を見る…
というだけで、その人がみんなから嫌われていたり、
いじめられているということがはっきり分かるのです。
この時、ひとりでもみんなと呼吸を合わせずに、
勝手な演技をしたり、
視線を別のところにもっていったりすると、
その場面の空気は壊されてしまいます。
「ぼくなりに、この場面の心情を表してみました」
とか言って、いらない演技をする役者というのがいるんだよね。
土田さんは、おもしろ可笑しくその悪い例について説明してくれました。
舞台というのは、ひとりひとりの台詞で作るというよりも、
そこにいる役者たち全員で作り出す空気で作るのだということを、
今回のワークショップで痛感しました。
このあと、「あなた浮気したの!」←緊張感高める
「何よ、もう。あなた、いい加減にしてよ」←な~んだ、違うの、と緊張感を抜く
(台詞はあやふやです。なんかこんなかんじ)
というのをひとりひとりやってみたり、
2人ひと組になり、
短い台詞のやりとりをしたりしました。
2人組でやったのは、
ひとりが呼びかけ、相手が何?と同じトーンで緊張感を高め、
呼びかけたほうが「なんでもない」とトーンを落としたところで、
「何よもう~」と一緒にトーンを落とす。
これを両方の立場になってやります。
私は、ついついひとりで芝居をしてしまいます。
これは以前からよく演出家に注意される悪い癖です。
自分の芝居を小細工してなんとか場面を作ろうとするのです。
相手との呼吸、相手とのやりとりでお客さんに伝える芝居の醍醐味を、
会得するのはまだまだかかりそうです。
こんなかんじで、あっという間の2日間でした。
土田さんのワークショップは、とても具体的で実践的で分かりやすかったです。
土田さんは、参加者をうまくいじって、
全員が飽きないように、参加意識を強くもてるように
導いてくれました。
私的ツボは、某劇団の彼の息づかいが小さいことから
土田さんが「生命力○○」と名付けたところでした。
あと、あまり人の話を聞くのが苦手そうな方のことも、
本当にうまく話しの輪のなかにひっぱりこんで、
逆に笑いのきっかけにしてみたり。
このあたりの話術や、人をひきつける力はすごいなぁと思いました。
今回は、参加者の年齢層が大変高かったのですが、
せっかくのワークショップ、地元の若い世代がほとんど参加していないのが、
なんだかちょっともったいないような気がしました。
地元にいて、こういう機会に恵まれることが、
私が若い時にはほとんどありませんでした。
だから今、そのありがたさがよく分かります。
自分たちだけで、狭い世界で芝居をしていても、
見えないこと気がつかないことがたくさんあるし、
人脈も広がりません。
思い切って、積極的に、いつもとは違うところに飛び込んでいくのも、
いいのになぁとしみじみ思いました。
12月は、演出者ワークショップがあります。
これは定員5人で、すでに定員を満たしているようです。
できればこれは見学してみたいなぁと思っています。
次回記事は戯曲講座について。
終わって、日がたってしまったこともあり、
内容がちょっとあやふやになっています。
これ以上あやふやにならないように、
とりあえず覚えている部分だけでも書き出しておくことにします。
1日目で、書き漏らしましたが、
「え!」で、緊張を高め、「ああ~」で身体の空気を全て抜くという練習をした後、
今度は半分だけ緊張を抜くということもやりました。
あれは、もしかして借金取り?「えっ!」
ん?なんか違うみたいだぞ「あ~」
やっぱり違ってた「ああ~」
みたいなかんじ。
身体の緊張のコントロールをしました。
これもなかなか難しいものです。
このあと、全員でひとつの場面の空気を作ってみることになりました。
参加者は2組に分かれます。
ひとつのグループの中で、ひとりだけ後から入って来る人を決めます。
その他の人は、2~3名の組になり、
雑談をします。
雑談をしつつも、まずは土田さんがパンっと手をたたくと、
ぴたっと会話をとめます。
雑談に熱中していると、会話を止めるタイミングが遅れます。
かといっていつ手が叩かれるかと、
そちらばかりに気を取られていると会話がおろそかになります。
慣れてきたら、手を叩いた土田さんを全員で見ることにします。
これがうまくいくようになった時点で、
みんなから見える場所にイスを置き、
そこに後から入って来る人は座ります。
会話が盛り上がっているところでその人は入ってくるのですが、
入ってきた時点ではみんなその人のほうを見たり、
会話をとめたりはしません。
その人がイスに座ったと同時に会話をぴたっとやめて、
全員でその人を見ます。
イスに座った人は、みんなからの視線に耐えられなくなった時点で立ち上がります。
立ち上がると同時に、他の人は何事もなかったように、
また会話を続けます。
会話が続くと、立ち上がった人はまたイスに座ります。
そしてイスに座ったと同時にまた、他の人は会話を止めて見ます。
私が参加した後のほうのグループでは、
これの発展系で、イスに座った人としばらく目を合わせた後、
「何座ってるの?」
と台詞をいれるというのをやりました。
すでに、全員で緊張感を合わせているため、
台詞にへんな抑揚をつけなくても、充分空気は伝わるようです。
やっていて、これは楽しかったです。
ただ、全員で一斉に会話をやめて、その人を見る…
というだけで、その人がみんなから嫌われていたり、
いじめられているということがはっきり分かるのです。
この時、ひとりでもみんなと呼吸を合わせずに、
勝手な演技をしたり、
視線を別のところにもっていったりすると、
その場面の空気は壊されてしまいます。
「ぼくなりに、この場面の心情を表してみました」
とか言って、いらない演技をする役者というのがいるんだよね。
土田さんは、おもしろ可笑しくその悪い例について説明してくれました。
舞台というのは、ひとりひとりの台詞で作るというよりも、
そこにいる役者たち全員で作り出す空気で作るのだということを、
今回のワークショップで痛感しました。
このあと、「あなた浮気したの!」←緊張感高める
「何よ、もう。あなた、いい加減にしてよ」←な~んだ、違うの、と緊張感を抜く
(台詞はあやふやです。なんかこんなかんじ)
というのをひとりひとりやってみたり、
2人ひと組になり、
短い台詞のやりとりをしたりしました。
2人組でやったのは、
ひとりが呼びかけ、相手が何?と同じトーンで緊張感を高め、
呼びかけたほうが「なんでもない」とトーンを落としたところで、
「何よもう~」と一緒にトーンを落とす。
これを両方の立場になってやります。
私は、ついついひとりで芝居をしてしまいます。
これは以前からよく演出家に注意される悪い癖です。
自分の芝居を小細工してなんとか場面を作ろうとするのです。
相手との呼吸、相手とのやりとりでお客さんに伝える芝居の醍醐味を、
会得するのはまだまだかかりそうです。
こんなかんじで、あっという間の2日間でした。
土田さんのワークショップは、とても具体的で実践的で分かりやすかったです。
土田さんは、参加者をうまくいじって、
全員が飽きないように、参加意識を強くもてるように
導いてくれました。
私的ツボは、某劇団の彼の息づかいが小さいことから
土田さんが「生命力○○」と名付けたところでした。
あと、あまり人の話を聞くのが苦手そうな方のことも、
本当にうまく話しの輪のなかにひっぱりこんで、
逆に笑いのきっかけにしてみたり。
このあたりの話術や、人をひきつける力はすごいなぁと思いました。
今回は、参加者の年齢層が大変高かったのですが、
せっかくのワークショップ、地元の若い世代がほとんど参加していないのが、
なんだかちょっともったいないような気がしました。
地元にいて、こういう機会に恵まれることが、
私が若い時にはほとんどありませんでした。
だから今、そのありがたさがよく分かります。
自分たちだけで、狭い世界で芝居をしていても、
見えないこと気がつかないことがたくさんあるし、
人脈も広がりません。
思い切って、積極的に、いつもとは違うところに飛び込んでいくのも、
いいのになぁとしみじみ思いました。
12月は、演出者ワークショップがあります。
これは定員5人で、すでに定員を満たしているようです。
できればこれは見学してみたいなぁと思っています。
次回記事は戯曲講座について。