お多福 満腹 大福帳

金沢でお芝居にかかわっています。
今かかわっている舞台などの情報や、お芝居についての思いなど書いていきます

金沢市民芸術村10周年記念シンポジウム ドラマ工房分科会

2007年10月08日 | その他


昨日10月7日(日)午前10時より、
金沢市民芸術村10周年記念シンポジウム ドラマ工房分科会
「金沢の演劇とドラマ工房の未来」に行ってきました。

歴代のドラマ工房ディレクターと、元アドバイザーの衛紀生さん、
現アドバイザーの西川信廣さんがパネリストとして出席され、
これまでの歩みを振り返り、
これからドラマ工房はどのような方向に向かっていけばいいのかを、
参加者も交えて活発な意見を交換しあいました。

途中、小グループに分かれて意見交換をしたあと、
再び全体で話し合うかたちをとるなど、
大変工夫された会合になっていました。

6時間千円という破格の金額で借りることの出来るドラマ工房のありがたさは、
重々分かっているつもりでしたが、
私たちが支払っている金額は経費の約4%にすぎず、
足りない分は税金で補われていることなど、
具体的な数字で改めて提示されると、
ただの自己満足のため、自分たちがやりたいことをやるためだけに
この場所を使っていては大変申し訳ないと痛感しました。

社会にそれを還元するにはどうしたらいいのか、
私たちは演劇を通してどう社会とかかわっていけばいいのか、
アクションプランの予算が年々削られていくなかで、
自分たちの方向性をしっかり持ち、
どう行政にアピールしていけばいいのか、
たくさんの課題を与えられました。

私自身、ドラマ工房ができてこの10年間、
本当に素晴らしい体験、人との出会いを得ることができました。
なんとかその恩返しができるような活動を考えていかなければならないという
意識を新たにすることになった分科会でした。

残念だったのは、日頃この場所を公演や稽古で頻繁に利用している
若い世代の劇団やカンパニーの参加者がとても少なかったことです。

私たちの世代が次のバトンを渡す、若い世代の
積極的な参加がなければ、
今後のドラマ工房の行く末は、
便利で格安なただの貸しスペースになってしまいます。

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、
それはまた別の機会にしたいと思います。