お多福 満腹 大福帳

金沢でお芝居にかかわっています。
今かかわっている舞台などの情報や、お芝居についての思いなど書いていきます

照明 新矢 直弘さん

2006年03月10日 | スタッフ紹介
照明の 金沢舞台所属の「新矢 直弘(しんやなおひろ)」さんです。

新矢さんもアクションプランの事業の公演でのお付き合いは長いです。
いつももくもくとお仕事をされていますが、お話するととても気さくにお話して下さいました。

今回の公演の脚本を事前に読まれていかがでしたか?
「いつもは、1回読むとイメージがつかめるんですが、今回はちょっとつかみにくかったです。年とったかな?と心配になったくらいです(笑)
 でも、稽古を見て動きがついていく様子を見てどんどん照明のイメージがふくらんで行きました。」

照明をされていて一番気をつけていることを教えてください
「照明は、凝ろうと思えばいくらでも凝ることができます。だから自己満足の照明プランで役者や演出のじゃまをしないようにしています」

ドラマ工房での照明プランはいかがですか?
「ふだんホールという決まった箱のなかでしていることが多いので、ドラマ工房だからできる照明のつりかたを楽しんでいます。」

役者は稽古中も本番もついつい、いっぱいいっぱいになってスタッフの皆さんとゆっくりお話できないことが多いです。
でも、音響や照明から見た舞台の印象を聞かせていただいたり、
自分のシーンの音や照明のお話を聞いてみたりするのもいい勉強になると思います。
スタッフの皆さんの手があいていらしたら、
いろんなことを教えていただくのもいいのではないでしょうか?



舞台監督 合田義弘さん

2006年03月10日 | スタッフ紹介
舞台監督、金沢舞台所属の「合田 義弘(ごうだよしひろ)」さんです。

写真は、ごめんなさいとのことでした。
細身の長身で、長髪を束ねた渋いおじさまです。
合田さんも、アクションプランの事業に長く係わっていらっしゃいます。
お話を伺いました。

舞台監督として一番大切にしている心がけを教えてください
「基本は、出演者、スタッフが気持ちよく過ごせるように。スケジュール管理も含めて気を遣います」


ドラマ工房でお仕事をされていての印象
 「良い意味で独特の雰囲気のある空間だからこそその助けを得て、テンションがあがりますね」


今回の公演について
「脚本が難しいから役者も大変だし、西川さんも大変だろうね」

稽古が始まる前、舞台のチェックをされている合間にお話していただきました。

合田さんが舞台裏やそでにいてくださるとなんだかほっとします。
どんなアクシデントにも、舞台監督は冷静にてきぱきと対応し、
重いものも軽々と運びだす。
今回私は暗転で板付きなのですが、気をまわして通り道と、椅子にまで蓄光テープが貼ってあったのが嬉しかったです。

へなちょこなそこらの若者よりもずっと、舞台監督は格好いいです。
どんな芝居も、スタッフが支えてくださらないといいものにはなりません。
本当に感謝しています。

プロデューサー 衛 紀生さん

2006年03月09日 | スタッフ紹介
プロデューサーの「衛 紀生(えいきせい)」さんです。

衛さんとも、随分長いお付き合いになりました。
渋く低い声でお話される内容は、やけに説得力があります。
稽古場に座っていらっしゃる姿はとても存在感があります。
いくつかの質問に答えていただきました。


芸術村、この十年の歩みを振り返られていかがですか?

「荒れ果てた工場の跡地に建っていた倉庫群を見たときの
 『これはおもしろい』と思った直感と、
 現在の芸術村の『賑わい』を重ね合わせています。
 やっぱり細川村長をなくしては考えられない芸術村の十年でしたね。」


稽古を毎日ご覧になって、どんな印象をもたれましたか?

「俳優たちが一刻一刻、微妙に化学反応を起こして変化していく様子を楽しんでいます。
 これはもの凄く贅沢な時間を過ごしているのだと感じています。
 そして、今、目の前で芝居をしている俳優たちは十年前は何処で、
 何をしていたのだろうなどと空想しています。『出会い』の面白さを体験しています。」


プロデューサーとして今回の公演の見所をどうぞ

「完成した作品ではなく、まだ穴だらけの戯曲ですが、それでも『世界』がドラマ工房の空間に
 立ち上がってくる芝居の醍醐味を味わってほしい。
 また、この作品が、どんな成長をするのかを、私たちと一緒に体験してほしいと思います。
 そのような経験は芸術村の、戯曲講座からリーディング、本公演というシステムでなくては
 出来ないことですから。」


金沢の街、人についての印象をお聞かせ下さい。

「芸術村と泊まっている場所と飲み屋のトライアングルしか知らないので、
 街や人を語る資格はないと思いますが、一言で言えば『帰ってくるところ』
 という感じですかね。十数年でそんな風に感じられるようになりました。
 『三幸』のおかあさんもいるし、『琢』のタクちゃんもいるし、
 贅沢な芝居の時間を過ごせるし、好きというよりも、やはり『帰ってくるところ』ですかね。


温かい言葉をいただきました。
ありがとうございます。

演出 西川信廣さん(文学座)

2006年03月07日 | スタッフ紹介
演出家の西川 信廣(にしかわのぶひろ)さんです。

こけら落とし公演から、「蜃気楼」「お~い幾多郎」までアクションプラン全ての公演の演出をされています。
本当に長いお付き合いになります。
今回は稽古期間が短いため、ワークショップをする時間がとれないのですが、
蜃気楼のころは色々楽しいワークショップをして下さいました。
私自身は演劇ワークショップが苦手だったのですが、
西川さんのおかげでその楽しさを知ることができました。

西川さんにお話を伺いました。

今回のリーディング公演のみどころは?
「今までのリーディング公演のなかで一番芝居よりの演出になっています。
 動きが多いですね」

リーディング公演ならではの楽しみかたなどありますか?
「動きが多いとはいえ、それはやはりリーディングですから『声』と『言葉』に
 こだわってつくっていきます。それを聞いて、お客さまが作品の人間関係をイメージしていただければと思います。」

今回のカンパニーについての印象をお願いします
「キャスト13人中、ぼくの演出をうけるのが初めての人が4人もいます。
 初めての人が多いと僕自身とても新鮮ですよ。
 新鮮な反面『僕の演出を受け入れてくれているだろうか?』
 というかすかな不安もあります(笑)
 慣れた人たちとは、わかってくれているだろうという良い意味での
 お互いの甘えもありますからね」

金沢滞在もこれで8回目ですが、お気に入りのお店などありましたら
「女将さんにはすっかりお世話になっている『三幸』、『よしむら』です」


稽古が始まる前にお話を聞かせていただきました。
西川さんの演出は、役者からいろんなものを引き出して下さる演出です。
なかなかシーンが進まない際も、怒ったりいらだったりされるのを見たことがありません。
辛抱強く役者の魅力が出てくるのを待って下さいます。
また、その役者だけがもっているものを大切にされ、生かそうとされます。
初めての人たちは、まだ気軽に西川さんにお話できない方もいるかもしれませんが、
どんな疑問にも誠実にわかりやすく答えて下さるので、
せっかくの機会ですからどんどんお話を伺ってみてはどうでしょうか?


西川さんは衛さんとおふたりでウィークリーマンションに滞在して、自炊生活をされています。
近江町市場へ買いだしにも行かれるそうです。
お酒の飲み過ぎだけは気をつけていただきたいものです。
どうか、公演までよろしくお願いいたします。



音響の国谷達也さん(オトムラ)

2006年03月07日 | スタッフ紹介
音響担当の国谷さんにお話を伺いました。

国谷さんは(株)オトムラ所属のプロの音響さんです。
これまでのアクションプランの公演全てに係わっています。
早い段階から稽古に付き合い、いろいろな音の提案をしてくれています。
もくもくと仕事をする姿は、とても頼もしいです。

効果音や、テーマ音楽のイメージはどの段階で決まっていくのでしょう?
「台本をもらった時点で、自分なりにあれこれ考えイメージを作るのですが、
 稽古が始まるとそれががらっと変わることがよくあります」

今回のリーディング公演はいかがですか?
「台本を読んだだけだと、これを表現するのは難しいのではないか?という気がしたのですが、
稽古が始まってまた別の印象になりました」

西川さんとの連携はどうでしょう?
「西川さんは、僕の提案もちゃんと聞いて下さるし、ダメなときははっきりおっしゃって下さるので、とてもやりやすいですよ。
ただ、相談の時間をたっぷりとれるわけでもないので、そのあたりは思いを察していかないといけないです」


音が入るととたんに、平面的だったイメージが立体的に感じられることがあります。
役者は音に助けられて、感情が乗っかりやすくなることもあります。
まだ、いれる音が確定していないためいろいろ試していらっしゃるようですが、
音が変わるとシーンの色まで変わっていくのがはっきり分かります。
すてきな音が入ると、役者はついついそれに甘えて「やったつもり」に陥ることもあります。
国谷さんの出す音に助けられ、よりいい演技ができるといいですね。

私もト書きの読みのタイミングや、音とのバランスを考えて、
やっていきたいと思います。
国谷さん、よろしくお願いします。

スタッフ紹介 演出助手 中山優子さん

2006年02月21日 | スタッフ紹介
演出助手の 「中山 優子(なかやまゆうこ)」さんです。

生年月日
       1976年9月5日

これまでの出演舞台
       「ハルシオンデイズ」「バーニングヒル」

「男の花 女の冠」の中で好きな台詞
       彦乃の「誰かが誰かのかわりにはなれない。だからいいのよ」

「男の花 女の冠」の登場人物で、共感できる登場人物
       女将

何かひとこと
       みなさん、がんばってくだサイ。楽しみ。



優子ちゃんは、こつこつと自分の仕事をしてくれます。
小さなからだですが、存在感のある彼女。
役者としても魅力的な人ですが、今回は演出助手としてしっかりサポートしてくれています。

スタッフ紹介 演出助手 小川雅美さん

2006年02月21日 | スタッフ紹介
演出助手の 「小川 雅美(おがわまさみ)」さんです。

生年月日
       1973年6月16日

これまでの出演舞台
       「ハルシオンデイズ」「お~い幾多郎」「マッチ売りの少女」

好きな劇団、役者
        グリング 鞠谷友子

「男の花 女の冠」の中で好きな台詞
        彦乃の「十あると思ったのが九つ半だからって、先生を恨む筋はない。
             あとはあたしの心掛けだもの。」


「男の花 女の冠」の登場人物で、共感出来る登場人物
        共感できる…のとは違いますが、彦乃に惹かれます

自己PR、もしくはこの公演への抱負をどうぞ
        演出助手は私にとっては大役ですが、精一杯頑張ります!



小川さんとは「お~い幾多郎」で共演しました。
台詞のからみはありませんでしたが、稽古中も公演中も、
その心遣いの細やかさに感心しました。日頃の地道な努力もステキな人です。
誕生日が同じ日なのも、何かの縁?それにしても同じ日に生まれて、
こんなに違うキャラになるもんなんですねぇ。




作者の紹介

2006年02月15日 | スタッフ紹介
少しづつ、この公演にかかわっている方達をご紹介していきます。
まずはじめは作者の池田むかうさんです。
むかうさんには、ご自分で自己紹介文を書いていただきました。

「池田 むかう」

1947年9月16日、キャサリーン台風が東京を洗い流して去っていった朝に誕生。
坊ちゃんのようにリリシイ赤ちゃんでした。

ものごころついた頃の記憶といえば…
映画館で映画を観ているか、講談社絵本や「サザエさん」を読んでいるか、外でボ~としていた事かしら?

マイペースでひとりでいるのが好き。
それなのに21歳で結婚した。以来箱入り奥さんを続ける。
根はボンヤリで思いこみ強い変なひと。
記憶しておくのがメンドークサイので、なんでもすぐ忘れてしまうようにしている。
50歳を前にやりたい事はやって死のうと決心してからねばっています。

今はマイクロビオテックを学習中&修行中。
これはなかなかおもしろいです。目指せ女仙人!


今回の作品の中でお気に入りの台詞は
 夢二の「女子美の歩き方で歩いて!」



池田さんと私は前回の「お~い幾多郎」の時からのお付き合いです。
池田さんの書く作品は、女性の台詞がとてもかっこいいので、
役者仲間たちと「役者冥利につきるのよねぇ」なんて話しています。
稽古中によく差し入れしてくださる、美味しいものの数々。
さりげない心遣いとアドバイスに、感謝しています。