お多福 満腹 大福帳

金沢でお芝居にかかわっています。
今かかわっている舞台などの情報や、お芝居についての思いなど書いていきます

フジテレビ721の「インプロ」第5回をみました

2006年06月15日 | コミュニケーションゲーム
ぼんやりしていて第3回を見逃してしまいました。
渡辺えり子さんの劇団宇宙堂の対戦を見られなかったのが残念です。
第4回も録画を失敗し、途中までシアターテレビジョンの
「コンドルズ」の公演が入っていました。
自分のバカ~!
でも、コンドルズもダンスとコントを組み合わせなかなか面白そうでした。
今度ちゃんと見てみます。転んでもただでは起きないぞっと。

さて、第5回は2回戦ということで
1回戦を勝ち抜いた「弾丸MAMAER」と、シード扱いのなんと文学座!
小川さんから、
「幾多郎で書生の中尾役を演じた神野さんがインプロに出演したそうです」
とのメールをもらっていたため、とても楽しみにしていました。
文学座チームは他に先日アトリエ公演「アルバートを捜せ」に出演していた斉藤さんと、
神野さんの先輩にあたる女優さんの3人。

司会の升さんは、
「演劇界のサラブレッド」とか
「文学座、俳優座、民芸といえば演劇界の大御所」「シードされたといことは」
などなど文学座チームにがんがんプレッシャーを与えます。
もしかして、升さん新劇にコンプレックスがあるか、
またはキライなのかしら?と思えるほどの出だしでした。
なんだか神野さんは、とても緊張しているように見受けられました。
するどい升さんのつっこみにたじたじしていて、
いつもの神野さんなら倍にして返すようなやりとりも大人し気味。
大丈夫かな?でもインプロが始まってしまえばなんとかなるかな…
と祈るような気持ちで見ていました。

弾丸MAMAERは、1回戦でも堂々とした闘いぶりでした。
私的には、優勝候補とにらんでいます。
神野さんたちは、強敵にあたってしまったようです。
今回も弾丸MAMAERの3人は素晴らしいコンビネーションと、
演技で文句なくきれいにまとめてくれました。
とても即興とは思えない息のあった演技でした。
指定された空港ロビーという場所と、3つのキーワード、ラストの台詞も難なくクリア。
絶対に相手の言うことを否定しない、
話しを膨らませる、誰かが詰まったら他の2人が新しい視点で展開させる、
自分の提案に固執せず相手が出してきた提案に柔軟に対応するという
インプロにおいての大切なことがちゃんとできています。
2回目で慣れているということも有利に働いたかと思いますが、
素晴らしかったです。

そして文学座チーム。
う~ん。
話しが詰まるとお互い子犬のような目をして救いを求める様子が可愛らしかったです。
3人ともすごく良い声。ちょっとしたパントマイムが妙にうまい。
演技も自然。
でも、インプロという約束事のなかで大切な相手の話をちゃんと聞くということが、
足りなかったようで、何カ所かつじつまが合わなくなってしまったところがあり、
とても残念でした。

ワンオンワンでは、料理教室を舞台に探偵と教師という設定で
各劇団の代表ひとりづつで話しを作っていきます。
弾丸MAMAERの代表の彼は、1回戦のときもワンオンワンに出ていました。
スリーオンスリーの際も、この彼がキーマンになることが多く、
彼の柔軟な対応には驚かされます。
文学座からは斉藤さん。
斉藤さんは、かなり強引に主導権を握ろうと自分の提案を強引にすすめていくタイプです。
弾丸MAMAERのほうが、
料理教室に潜入した探偵で教師を守るという設定ですすめたそうだったのですが、
文学座斉藤さんは、2人はホモの恋人同士だったという話しに持っていってしまいました。
それでも、くじけず即座にその提案を受け入れ
話しを展開させた弾丸MAMAERが一枚上手というところでした。


結果は予想どおり弾丸MAMAERの勝ち。

神野さんも健闘していたのですが、今回は慣れの勝利といったところでしょうか。
シードというかたちをとらず、
1回戦から出場させてもらったほうが良かったのにと、なんだか残念です。


フジテレビ721の「インプロ」第二回を見ました

2006年05月11日 | コミュニケーションゲーム
フジテレビ721の「インプロ」初回放送がなかなか面白かったので、
第二回も楽しみにしていました。
録画しておいても、なかなか腰をすえて見られず、ようやく昨晩見ました。


というわけで、第二回放送。
いきなりの升毅さんのUP。
ちょっと「料理鉄人」のときの鹿賀丈史さんみたいな喋りになっています。
あっちは、セットとか衣装がゴージャスだったけど、
こっちは悲しいくらいに質素なセットだけど。

今回の対戦は、弾丸MAMAER × 劇団ビタミン大使「ABC」。
劇団ビタミン大使「ABC」は演劇雑誌で名前を見たことはありますが、
どんな芝居をしているところかな知りません。
弾丸MAMAER にいたっては、名前を聞くのも初めてです。
う~ん。最近の自分の勉強不足を痛感。
本日参加の6名と、升毅さんが並ぶと、
当然のことながら升さんがいちばん華があり、喋りも面白いです。
キャリアが違うから当然と言えば当然ですが、
それもなんだかちょっと寂しいものがあります。
舞台の若手役者って、舞台ではそれなりに生き生きとして華があるのに、
慣れないせいか映像に出るとてきめん地味~になってしまうのが残念です。

さて、初回と同じく3人で15分の即興劇をつくる3on3。
今回の設定は「超高級レストラン」が舞台でした。
弾丸MAMAER は、基本的な演技力が確かなのと、
3人の個性がきちんと別れていて、役割分担がうまくいっていたこと、
相手の台詞を良く聞いて、膨らましていけたことなど、
インプロに必要な大事な要素を全てクリアしていました。
すごい。
お題の単語におたおたしたり、
思い通りにならないことに思わず素になりそうになる役者を見て楽しむ部分も
インプロにはあるのですが(意地悪ですかね?)
弾丸MAMAER にはそれがなくて、
ちゃんとやりとりで笑わしてくれました。

う~ん、すごいぞ。

対する劇団ビタミン大使「ABC」
なんだか、かみ合っていないというか、
それぞれが自分のアイディアを押し通そうとしているのか、
せっかく出てくる相手からの提案を
「でも」とか「だって」とかで否定してしまうという、
インプロではやってはいけないことを繰り返してしまうシーンが多かったです。
自分がこういうストーリーですすめようと決めてしまっていて、
他の人がそれとは違う展開に持って行こうとするのを聞き入れる余裕がない用に思えました。

特に唯一の女性参加者の人。
まだ20代の前半らしいので、経験不足なんだと思います。
それと、基本的に超高級レストランのイメージが貧困でした。
様々なお題に対応する際には、いろんなことの基礎知識が必要だと
今更ながら見ていて痛感しました。

その彼女と、弾丸MAMAERのキャラの濃いスキンヘッドの彼が組んでの2人即興芝居でも、
弾丸MAMAERの彼は、話しが煮詰まりそうになると、
視点を変えて発展しそうな話題を次々にふってきます。
こういう人と芝居をするととてもらくに芝居ができるだろうなと感じます。
ところが、劇団ビタミン大使「ABC」の彼女はそれを膨らませられない。
後半ようやく、相手の言葉を否定せずにとりあえず肯定することができるようになっていました。
床に落ちている台詞を拾って、会話のなかに入れて行く際も、
弾丸MAMAERの彼は全く動じることなく突拍子もない台詞に対処していましたが、
彼女のほうは、拾った台詞を口にする前に下読みしつつ笑ってしまいます。
役者が半笑いで、面白い台詞を言うことほど、
観客としてひくことはありません。

というわけで、もうぜったいどう考えても弾丸MAMAERの圧勝だろう…
と思ったら、予想通りでした。

多分、弾丸MAMAERはかなりインプロ慣れしているのだと思いました。
ちょっと今回は、インプロの能力に差がありすぎる組み合わせでした。
能力的に同じくらいで、劇団のカラーが違うという対戦がみたいです。

第三回に期待です。





黒テントワークショップ

2006年05月05日 | コミュニケーションゲーム
昨晩と本日の2日間にわたり、黒テントの演劇ワークショップが
芸術村にて行われています。
夫が参加しています。

今回の参加者は、初めてお会いする方がたくさんいらっしゃるとのこと。
同じような顔ぶれではない方との新鮮な出会いがあるようです。
一般参加者は12名。そこにディレクター2名が参加して14名。
当初の予定よりは少なめだったのは、やはりゴールデンウィーク中だということもあったのでしょう。
14名の参加者に2名の講師というのは、なかなか贅沢なワークショップだと思います。
内容は詳しく聞いていないのですが、
わりとワークショップ初心者にも気軽に参加できる内容だとか。
う~ん、受講すればよかったかしら?とちょっと後悔。

私は、情けないことに結構人見知りが激しい部分があります。
全く知らない講師の先生のもとで、
全く知らない方たちとワークショップを受けるということにかなり抵抗があります。
こういうところが、私のいけないところだとちょっと反省しています。

ワークショップには、「男の花 女の冠」で女将をされた伊藤さんと、
チコを演じた佐藤さんが参加されています。
もしよかったら、受講した感想など教えてくださいね。

フジテレビ721の「インプロ」を見ました

2006年04月26日 | コミュニケーションゲーム
スカパー!のフジテレビ721で、今月から始まった「インプロ」を昨晩みました。

司会は劇団MOTHER代表の升毅さん。
最近では、テレビドラマでのアクの強い芝居が印象的な魅力的な役者さんです。

インプロというのは、「男の花 女の冠」の自主稽古でも少しだけやりましたが、
即興でみんなでひとつのシーンをふくらませてつくっていくもの。
芸術村で、過去に今井純さんや絹川友梨さんなどをお呼びして
ワークショップを何度か企画されていました。
私は残念ながら受講したことはないのですが、見学させてもらったことがあります。

この番組は、そのインプロを各劇団で競わせて、日本一を決めるというもの。
もともと、インプロは「シアタースポーツ」と言って、
お客様の前で規定の即興のルールに基づいて上演し、
お客様に判定して勝者を決めるかたちがあります。
ここに目をつけるなんて、最近のテレビのプロデューサーもなかなかです。
笑福亭鶴瓶さんが「スジナシ」という、ゲストと2人で即興で
ミニドラマを演じるという番組がかなりヒットしたので、
そのあたりの影響もあるのでしょうか。


さて、昨日見たのは「東京乾電池」VS「InnocentSphere」でした。
東京乾電池は、シュールな笑い。
InnocentSphereは、いかにも小劇場的な言葉をまくし立てる笑い。
全く違う毛色の劇団が、同じお題にどう取り組むかというのは、
とても興味深いものがありました。

最初のゲームはまず「放課後の教室」という設定だけをもらいます。
15分間の途中3分ごとに1回あるお題が表示され、
劇中にそのお題をとにかく混ぜ込んで話しを進めねばなりません。
おしまいのほうには、ラストの台詞まで表示され、
何がなんでもその台詞で芝居を締めなければならないのです。

「網タイツ」「突然誰かが踊り出す」「失恋」
 そしてラストの言葉は「明日になればわかるさ」

とにかく、3人は必死でそのシーンを作っていくのですが、
その様は見ていて本当に面白いのです。
役者たちの緊張感や、とっさに出てくる台詞の面白さ。
予想どおり、東京乾電池は間を大事にしたシュールな笑いに、
InnocentSphereは、とにかくがんがんしゃべりまくり、
とっぴなアイディアをどんどん膨らましていきました。
同じキーワードでこうも違うものかと思いました。

その後は、それぞれの劇団から1名代表を選び2人組でシーンを作ります。
事前に観客に書いてもらった台詞のメモを裏返しにして、
地面に散らしておきます。
場所と、人物の設定のみ決めます。
止まったエレベーターのなか。
アイドルと監督。
東京乾電池のお世辞にもアイドルとは言えない容貌の男優に
アイドル役がふられた時点で興味津々です。
規定時間内に、それぞれ3回、地面の台詞を拾ってその台詞を言わねばなりません。
それまでの展開とは全く違う台詞にもなんとか対応してつなげて行くという難しさ。

いきなり「神様 仏様 石田純一さま」とか「それはユン・ソナだろ」とか。

これ、お互いのことをよく知っている関係ならなんとかなるのかもしれないのですが、
初対面の違う劇団の役者が相手なので、
全くどういう反応が来るか予想がつかないようです。
インプロでは、相手の提案を絶対に否定せず
受け入れて発展させるという鉄則があるのですが、
昨日の2人はなんだか自分のペースにしょうと思う気持ちが強く、
相手の提案をことごとく否定していたように思えました。


いやはや、見ている分には面白いのですが、
人前でやるとなったらほんとに大変そうです。
文学座や、渡辺えり子さんのところの宇宙堂も参加するようです。
とても楽しみな番組です。

インプロそのものについて、詳しいことを知りたい方は、このサイトが分かりやすいです。
インプロ


コミュニケーションゲームと社員研修

2006年04月25日 | コミュニケーションゲーム
先日テレビを見ていたら、某社のリーダー研修の様子が紹介されていました。

2人組になって、ひとりが目隠しをし、もうひとりがリードして歩きまわるというものでした。
これ、「男の花 女の冠」の自主稽古期間によっちゃんが教えてくれたゲームと同じ。
違っていたのは、リーダー研修では
「リーダーとしての資質を養う」のが目的なので、
目隠しされた人が心を開いて身を任すほうに重点を置くのではなく、
リードする人が、段差やドアなどの障害物を
言葉でしっかり伝えることを重視していた点です。

自分が今置かれている状況を知らされずに、
リーダーからぐいぐいひっぱられる不安を体験することで、
いかにリーダーは「常に部下に対して何をなんの目的でしているか」
を説明することが大切かを痛感するそうです。

コミュニケーションゲームが、こんなところでも生かされているのだと驚きました。

ちょっと怪しげな能力開発セミナーでも、
やっているゲームはなんだか似たようなゲームをしているらしいですし、
新興宗教で、新参者が教祖や仲間にうちとけるるためにも利用されているようです。

心を解放し、自分や仲間の新たな一面を発見する手段ですが、
使い方でどうとでもなるものなんだというのが、ちょっと恐くもありました。
賢く有効に利用していきたいものですね。

3月9日の稽古(ワークショップ)

2006年03月09日 | コミュニケーションゲーム
さて、今日のワークショップは久しぶりの「たこはち」から。
これは、オーディションのときにもやりました。
みんなで輪になって座ります。
「1,2,3,4,5,6,7,たこ八」のリズムで自分の右肩か左肩をたたいてとなりの人にまわしていきます。
ただし4にあたった人は無言で肩をたたきます。
たこ八の人は、シエーのポーズをします。(おそ松くんのイヤミのポーズですが若い人はご存じないか…)

リズミカルに、まわしていきます。
隣りにまわして安心していたら、また自分に戻ってくることもあり、
集中力と注意力が必要です。
私はこのゲーム、意外に得意だったのですが今日はなぜか超不調!
何度も失態を見せてしまいました。
みんな、私が失敗すると大喜び。
くっそ~。

そのあとは、似たようなゲームでピンポンパンをしました。
このゲームは、蜃気楼のころから定番のゲームです。
「ピン、ポン、パン」でワンセット。
ピンとポンは両隣の好きなほうにアイコンタクトで、
パンはそれ以外の人を指さしてまわします。
これも、ピンで指さしてしまったり、パンがきちんと相手に伝えられなかったり。

失敗したときのリアクションがそれぞれ個性的。
純子さんは、落ち着いていて「あら、そうね」と余裕綽々で間違えるし、
小川さんは目をまん丸くして、口に手をあて固まるし。

みんな随分リラックスできたようです。
ほんとはもっと、スピードアップして緊迫感のある内容になることもあるのですが、
今日はなんだかのんびりムードが漂っていました。
おしまいのほうで、間違えた人から抜けていくルールにしてからは、
さすがに緊張感がありました。

3月8日の稽古(ワークショップ)

2006年03月08日 | コミュニケーションゲーム
今日も昨日と同じワークショップをしました。
昨日やれなかった人たち3組です。
写真は、よっちゃんと佐藤さんの組。
よっちゃんが佐藤さんに命令しているところです。
佐藤さんが命令した「じらす」を表現するよっちゃんに女優魂を見たのは私だけではないと思います。

つねちゃんと衣里ちゃんの組も、つねちゃんが汗だくで衣里ちゃんの命令に応えていました。
熱がこもり、正面に座った優子ちゃんにせまる勢いでした。

がんちゃんと、小川さんの組も、がんちゃんの独特の身体の動きに目が釘付けでした。

いやはや本当に個性が出て面白いものです。

3月7日の稽古

2006年03月08日 | コミュニケーションゲーム
写真は、稽古前にセットの笹に噴霧器で水を噴霧する演出助手の優子ちゃんです。
笹が、乾燥してきたため金沢舞台の新矢さんに使いかたを習って丹念に水をふきかけます。
この作業がとても気に入ったのか、帰り際にも噴霧していた優子ちゃん。
ドラマ工房は乾燥しやすいので、空気中にもたっぷり噴霧します。

さて、今夜は仕事で遅くなる人が何人かいたので、
それを待つ間久しぶりにワークショップをすることになりました。

2人組を作ります。
Aは、Bに対して動詞で命令します。
「走れ」とか「泳げ」とか「座れ」などと。
言い方を変えたり声の調子を変えたり、早さを変えて命令します。
Bはそれを聞いて自分のイメージで動きます。
強く激しく言われたり、小さく弱く言われたりするのを、
それに応じて動作を表現します。
最初に上山くんと古都美ちゃんがやりました。
「光れ」という命令に応じてあらゆる動きをする古都美ちゃんがかなりツボでした。

私は伊藤さんと組ました。
「怒れ」という私からの命令にエキサイトのあまりベンチを蹴飛ばす伊藤さん。
意外に激しい一面を見たような気がします。
とっさに動詞が出てこない自分のボキャブラリーの貧困さに愕然としつつ、
いい汗をかきました。

次は月原さんと純子さん。
この2人はとても面白かったです。
身体表現の引き出しがとても豊富な純子さん。「からみつく」の表現は最高でした。
声での命令の表現が巧みな月原さん。
月原さんが、「疑う」を表現している姿も面白かったです。
月原さんは純子さんからの命令全てに変化をつけて表現していて、
みんなお腹を抱えて笑いました。

3月1日の稽古(コミュニケーションゲーム)

2006年03月01日 | コミュニケーションゲーム
客席と舞台が組まれたなかで、本日も稽古です。
私は、嬉しくなって今日は1時間前に入ってしまいました。
誰もいないドラマ工房の空間で、30分ほど自由に動きまわって、
劇場の空気を身体の中にいれました。
劇場に飲み込まれないように、こういう時間を作るのもなかなかいいものです。

7時半になり、コミュニケーションゲームの始まりです。
今日は、「スフィンクスの目」からです。
これは、「だるまさんが転んだ」の発展系。
よっちゃんと、みっちょこが客席の中央にたちます。
他の人は舞台後方の柱のところに横一列に並びます。
よっちゃんとみっちょこはみんなに背を向けて「だるまさんがころんだ」と言います。
みんなは「だるまさんがころんだ」を言い終わるまで前方に進みます。
「だ」で、ストップモーション。
その時必ず、よっちゃんかみっちょこどちらかの目を見なければいけません。
ばっちり目があってしまったらアウト。
スタート位置に戻らねばなりません。
なんとか前進していき、みっちょこかよっちゃんの背中にタッチできるようにします。
鈴役の衣里ちゃんが、一番でタッチ。
今度は、よっちゃんたちと一緒にオニになりました。
盛り上がってきたところで、ゲームオーバー。
「え~、やっとルールが理解できたところなのに」と言ったつねちゃんに、
「今わかったんかい」とみんなでつっこみました。

このあと、2人組をつくり以前もやった一方が目をつぶり一方がエスコートするゲームをしました。
ベンチや笹、柱、他の組の人をうまく避けて、安全にエスコートします。
目をつぶっている人は相手を信頼し身をまかせます。
慣れてきたら、少しづつスピードをあげて歩きます。

今度は歩きながら、エスコートしている人は他の組の人とアイコンタクトをとり、
交替します。
その際、目をつぶっている人に不安感を与えないようにして交替します。
スムーズに交替すること、交替する場所を確保すること、いろいろなことに目を配り気を配ります。
私は、目をつぶって身を任せているとどんどん気持ちよくなってきました。
きっとエスコート上手な人にばかりあたったのかもしれません。

相手を安心させるには、点で支えるのではなく面で支えたほうがいいとのこと。
しっかりと包み込まれるように支えてもらうのは、本当に安心感がありました。



2月27日の稽古(コミュニケーションゲーム)②

2006年02月28日 | コミュニケーションゲーム
かなり、動いて勢いがついてきたところで今度は「フリーズ」をやります。
これは、インプロという即興ゲームのひとつです。

4人組になります。
まずそのうち2人(AとB)がペアになり、
とりあえずお互いの関係と、今いる場所と、何をしているところかを即興劇で表します。
残った2人のうち1人(C)は、後ろ向き。もう1人(D)は即興劇を見ています。
Dは関係と場所がわかったところで、「フリーズ」と言って演技をストップさせます。
なんだか面白い格好で、ストップモーションするAとB。
Cは、AかBのどちらか一方と交替して同じ格好をします。
でも、設定やストーリーはさっきまでのものとは全く別のものを考えて即興劇を続けます。
Dは後ろむきで、演技を見ません。
今度は、Cと交替したAが、「フリーズ」を言う番です。
こうして次々とストーリーを展開させていきます。

この発展系で、最後に「プレゼント」という即興をしました。
参加者13人が6人組(Aチーム)と7人組(Bチーム)の2手に分かれます。
Aチームは
プレゼントをあげるほう。Bチームはもらうほうです。
あげるほうは、相手と自分の関係を、演技の中で表現します。
もらうほうは、何をもらったかを自分で決めて演技のなかで表現します。
お互いに言われたことを一切否定せず、全て受け入れて話しを合わせていきます。

ちなみに私は小さい孫になり、中山優子ちゃんをおばあちゃんにしてプレゼントをあげました。
優子ちゃんは、あったかい靴下をもらったことにして話しを進めました。

夫からヘビをもらったとか、夫の上司の奥様にお祝いを渡すとか、
不倫関係の恋人から時計をもらうとか、交通事故の際に助けて貰った人にお礼を渡すとか、
職場の先輩にきんぴらを渡して不倫に発展しそうになるとか、
ブログを読んでいきなりプロポーズの指輪をもっていくオタク男とか、
それはまぁいろいろなドラマが繰り広げられました。
心なしか、不倫もののストーリーが多かったのは、
夢二と彦乃の物語をやっている影響なのでしょうか?

もう少し時間があると、それぞれの物語はどんどんつながっていって、
もっと壮大なドラマになるらしいです。
なかなか興味深いゲームでした。


こういうゲームをやっていてつくづく感じることは、
ゲームの中に自分の人間性や性格が如実に表れてしまうことです。
また、思いもかけない自分の奥深くの願望が出たり。
芝居をやるときの演技のくせもはっきりと出ます。
相手の言うことを全然聞かずに、自分のペースでどんどんまくし立てる人。
相手の言葉に立ち往生して反応できない人。
相手の提案は否定して、強引に自分の思いつきを押しつけようとする人。

ゲームそのものはとても楽しいのですが、
自分の欠点が浮き彫りになってきて顔では笑いながらも
背中と脇にいや~な汗をかいていました。
私はどうやらとにかく無難にその場をまとめようとしてしまうところがあるようです。
思いがけない豊かな発想や、話しを広げていくのが苦手です。

皆さんは、どうだったでしょうか?