お多福 満腹 大福帳

金沢でお芝居にかかわっています。
今かかわっている舞台などの情報や、お芝居についての思いなど書いていきます

第5次ジョキャニーニャ内閣 「日高シマトの鬱屈」

2007年07月27日 | 各劇団公演案内
母の入院や仕事などで身辺がばたばたし、
こちらのブログは放置状態が続いていました。

7月末から8月にかけては、各劇団の公演が続くようです。

まず、明日にせまったジョキャニーニャの公演のご案内です。


「日高シマトの鬱屈」

7月28日(土) 17時~

7月29日(日) 14時~
         19時~  (開場は開演の30分前)

金沢市民芸術村 pit2 ドラマ工房

前売り 1500円
当日  1800円

出演  岡崎裕亮
    中田佳奈
    中里和寛
    百々春奈
    六花水鳥
    近藤隼人
    坂本裕美

詳しくは、ジョキャニーニャのホームページ までどうぞ。


なんとか私も都合をつけて見に行きたいのですが、
まだ今の時点で行けるかどうか微妙なかんじです。
ジョキャニーニャが醸し出す笑いの空気やセンス、
役者たちの個性がとても好きなので、
応援しています。
と言っても具体的になんの役にも立てていないので、
申し訳ないのですが。

公演の成功を祈っています。

劇団夢宇人「ラ・ヴィータ」観てきました

2007年07月07日 | 観劇レポート
楽しみにしていた劇団夢宇人「ラ・ヴィータ」を観てきました。

再演とのことですが、どうも私は初演を見逃しているような気がします。
というわけで、とても新鮮な気持ちでの観劇となりました。
遊◎機械/全自動シアターの「ラ・ヴィータ」は、
ビデオ観劇したおぼえがあります。
ただ、その時は内容について自分に重ねてみたりせず、
遊◎機械/全自動シアターの役者の演技だけを観ていました。
それを観た時の自分の年齢や、経験、状況で、
芝居の見方は大きく違うものです。


さて、夢宇人の舞台は期待どおり、
装置、衣装、小道具、照明、音楽、
すべての細部にまでこだわり
きちんとすじの通った美意識が感じられる舞台でした。
美しい絵画のような舞台。
いつも私が、夢宇人の舞台を観て思うことです。

今回は、ベテラン陣の健闘ももちろんですが、
弟役を演じた吉村くんの新たな一面を発見しました。
彼は、ひとつの舞台を経験するたびに着実に伸びていっていると思います。
ちょっと、彼をメインにした芝居が観てみたいなと思いました。

あと、少しだけ気になったのは、
カリカチュアライズして家族の会話を演じているシーンでの
台詞まわしでした。
女優ほとんど全員が、台詞のあたまのところに妙に力をいれて言うのです。
そのため、なんだか台詞全体が重たく、
洗練されないのがとても残念でした。
怒りや、嫉妬や、そういう負の感情を表す際、
つい台詞に力が入りがちになるとは思いますが、
そこを違ったアプローチのしかたでやれなかったものかと。
これは私の好みの問題かもしれません。

もしかしたら、意図的にそうしていたのかもしれません。
そのあたりは、夢宇人の皆さんに聞いてみないと分からないのですが。

ラストの、全員があたたかく受け入れるシーンでの
静かで穏やかな台詞が、とても耳に心地良かったです。
贅沢を言えば、茶谷さん演じるところの父親が
「お前を愛していた」と伝えたかったというところと、
林さんが茶谷さんの頬を撫でるところ、
あそこが、もっと印象的なシーンになっていたらなぁと。
これも、私の好みの問題です。


今回、はじめてこの芝居の内容にきちんと向き合いました。
今現在の私にとって、胸が痛くなる台詞やシーンが山ほどあり、
実は観劇しつつ苦しくなっていました。
みついさん演じる母親が
「親は子供を愛したのと同じだけ、子供から愛されようとしたら、
 お互いが不幸になる」
(正確な台詞を覚えていません、ごめんなさい)
というシーンで、頭を後ろから殴られたような気がしました。

端保ちゃん演じる娘が
「私はお父さんから拒絶されていたと思っていたけど、
 実は私のほうが拒絶していたのかもしれない」
(これも、台詞、正確ではないですけど)
というところでも、胸がきりきりと痛みました。

吉村くん演じる弟が父親に振り向いてもらおうと
お兄さんと違うことを言ったりしたりするというところや、
お母さんがささいなことが大変な事になる前に、
「すべてこの私がみつけてなおしてあげる」
という過干渉ぶりにも、以前の我が身を見るようでまっすぐ見られませんでした。

心を病んだ子供たちのシーンで、
子供たちがこんなふうに自分がなったのは親や周りの大人のせいだと
訴えるところも辛くて顔をあげられませんでした。

夢宇人のお芝居は『心に風が吹く芝居』を目標に作られているようですが、
今回は私にとって内容が精神的にしんどいシーンの連続で
心に風どころか、台風が吹き荒れるような状況になりました。


舞台としての完成度はとても高く、
出演者の皆さんは、それぞれこれまでの自分にない部分をクリアし、
みごとなアンサンブルを作っていたのですが、
私にとっては辛い内容でした。

ここのところ、夢宇人の公演は、重い気持ちになるものが多いように思います。
次回はスカッと底抜けに明るいのを、夢宇人の舞台で見たいかな。


芸術村のブログ

2007年07月01日 | お知らせ
公私ともにバタバタ忙しく、なかなかこちらのブログを更新できないでいます。

先日の戯曲講座の際に、井口ディレクターより、
芸術村のブログがあることを聞きました。

芸術村ジャーナル  ぽちっと

本日分には、先日出演した
「ブエノスアイレス迷宮」の公演の様子がUPされています。


ドラマ工房の事業の全てを把握するのは難しいです。
興味はあっても、参加できない場合もあります。
ましてやアート工房や、ミュージック工房の事業に関しては、
ほとんど知らないことが多いので、
こういうかたちで知ることができると、
より芸術村を身近に感じることができるので、助かります。

皆さんものぞいて見てください。