お多福 満腹 大福帳

金沢でお芝居にかかわっています。
今かかわっている舞台などの情報や、お芝居についての思いなど書いていきます

「男の花 女の冠」本公演出演者オーディションを受けてきました  

2006年11月28日 | その他
昨日26日、4時からのオーディションを受けてきました。

アクションプランの企画のオーディションを受けるのは、
これで7回目になります。
今回はパフォーミングスクエア。
オーディションには思いの外たくさんの方が応募されていたようで、
私の行った時間帯には私をいれて16人もの男女が集まっていました。

とはいっても、ほとんどが顔見知りの方ばかりでちょっとほっとしたりして。
久々に会う方もいて、はじめはなんだか同窓会気分でした。
お互い近況報告をしたり、今後の芝居の予定を聞いたり。
1時からの部にも、何人か知り合いの方たちがいらしたようで、
その方たちとは会えなくて残念でした。

始まるまで自由にパフォーミングスクエアの空間で身体を動かしたり、
声を出したりしても良いというのがありがたかったのですが、
私は軽くストレッチをする程度にとどめておきました。
事前に、オーディションでやる部分の台本の抜粋をいただいたので、
目を通すと、リーディングの時とはまた随分台詞が変わっています。
どんどん進化しているのだと思うと、なんだかわくわくします。

ざっと目を通したあと、漢字の読みを確認し、息継ぎする部分をチェックしたあと、
正直言って私はどうしていいか分かりませんでした。

実際に声をだしてみてもいいのですが、なぜかパフォーミングスクエアの中は
水を打ったように静か。
みんな、黙々と下読みの黙読をしています。
はじめは、そこここで雑談の声も聞こえていましたが、
それもだんだん聞こえなくなりピンとした張り詰めた空気が流れています。
オーディション前のぴりぴりした感じが自分にも伝染するのが恐いので、
控え室と会場をゆらゆらいったりきたり、持っていったコーヒーを飲んだり、
のど飴をなめたりと、
まるで落ち着きのない小学生のようにして過ごしました。

緊張感を高めて、すごくいい芝居が出来るタイプと、
ダメになるタイプがあると思います。
私はあきらかに後者なので、とにかくいつもどおり、いたって平静、
普通な感覚をいかに保つかが鍵になります。
どれだけ、頑張ってもオーディションの時に
ぐんと素晴らしい自分を発揮するというのはムリなはなし。
今までやってきたことをそのまま、ありのままの自分を見てもらうほかない
というのが、私のスタンスです。

これが、スポーツの世界のように
演劇技能コンテスト(そんなのあり得ないですけど)なんかで、
やることが全てが数字になって評価されるとか、
順位がつけられるというのなら、また話しは別ですけど。
さすがにそうなったら、かなり燃えそうだな。
なんてことを考えているうちに、オーディション開始時間になり、
西川さん、衛さん、池田さんが入られました。

緊張ぎみの私たちをほぐす意味もこめてか、
西川さんのワークショップや稽古では毎度おなじみのタコ八ゲームから。
未経験の人は2人だけで、あとはやったことがある人が多くて、
最初はとまどい気味でしたが、後半はかなりのスピードで廻っていました。

オーディションそのものは、名列アイウエオ順でペアになって、
様々な役を入れ替わりたちかわりで読んでいきます。

同性でペアになる人もいれば、異性になる場合もあります。
1組が審査員の前で演じている間、片隅に用意された椅子に
次とその次の2組のペアが控えて見ています。
それ以外の人は控え室で、呼ばれるのを待ちます。

私はあとのほうになったので、控え室に戻りました。

自分のペアがどなたになるのかは、名前を呼ばれるまでは分かりません。
私は初対面の若い男性の方でした。
ドアの外で待つ間、簡単に自己紹介をしました。
初対面の人とかけあいの台詞をいきなり合わすというのは、
なかなかないことです。
蜃気楼のリーディング公演のオーディション以来でしょうか。

部屋に呼ばれて、待機用の椅子に座り、自分の2組前の方たちのやりとりを聞きます。
「蜃気楼」や「お~い幾多郎」のときは台詞を言うだけではなく、
いくつか質問されたりしたのですが、
今回はそういうことはいっさいありませんでした。

前のペアが男性同士だったため、
私の番になる前に私が呼ばれてたまき役の相手になりました。
全く気持ちの準備をしていなかったのですが、
それが逆に良かったのかラクな気持ちで臨むことができました。

たまきや女将などいろいろやった後、
西川さんが「ちょっと遊びでさぁ、たまきの台詞をもしも女将が言ったらどうなるかやってくれる?」
とおっしゃいました。

たまきの心情を語るまじめな台詞。
これを女将で?
西川さんはこういうお遊びが大好きです。
前回のリーディング公演のオーディションでも、
風神のやりとりを、「うらぶれたホステスが店の裏で話しているようにやってみて」というお題をいただきました。
蜃気楼のときは、たしか病院で付き添っている夫に届けものをする妻の設定を
「拉致された夫を助けに来た妻のようにやってみて」というお題でした。

私も、そういう無茶な設定で何かするほうがまじめにやるよりも楽しくて好きなので、
冷や汗をかきながらも楽しんでやることができました。

こうして、なんだか良く分からないうちにオーディションは終わりました。

 





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2 コメント

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受けました。 (たまき)
2006-11-27 23:31:17
とうとう本公演がはじまるのね~
という感じデス。

私はオーディションが2組目だったので、
早々に終了。
でも落ち着かなくて、
楽屋で帰らずに雑談してました
ちえさんの聞きたかったな~

知っている顔も多いし、
ゲームも楽しかったから、
緊張してないと思い込んでたけど、
ダメでしたね。
ボロボロでした
でも、
こういうのもたまにいいですね。
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Unknown (ちえ)
2006-11-28 19:36:33
たまきさん
早い順番というのは、なかなか気持ちの準備やエンジンがかかりにくいから大変だったろうね。

私のは、だいたい予想がつくんじゃないでしょうか(笑)

稽古始まったら、どうかよろしくね♪
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