私の本、嫉妬より
隣の芝生は青すぎて<感想>
今回、矢沢 雪さんの嫉妬という本を本屋で何気なく手に取った。
表紙の何ともいえない色づかいと題名の迫力が、そうさせたのかもしれない。
買って一気に読み終え、「隣の芝生は青すぎて・・・」というお話は
私の心の中に何かを訴えかけているような気がしました。
人は生きていく上で、群れの中で生きている。
一人で生きているといっても
結局は本当に一人で生きている訳でなく
誰かの助けを借りなくては生きていけない。
仕事、家族、友人多くの人との繋がりの中で
自分と人を比べてしまう気持ちが芽生えるのは当然の心理なのではないかと思う。
私もよく自分と周りの友人とを比べ、勝手に羨ましく思い、
そこに到達出来ていない自分に気付き勝手に落ち込んでしまったりしている。
ある時ふっと、その悩みのトンネルから抜け出れる時がある。
自分の状態も楽しい&幸せなものなんじゃないか、ないものねだりで、
こんな私を羨ましく思う人もいる。
完全じゃないから完全を目指すよう努力する。
際立つ幸せではなく、自分のサイズにあった幸せは誰にも注がれているものだと思う。
そこに気付けるか、気付けないかの差がその人を左右させる。
今回矢沢さんの作品を読んで、幸せかどうかは他人が判定する訳でなく、
自分が決めるものだなと強く感じました。
勇気の出る一冊です。