縁鍼灸院 女性の健康ブログ |広島の鍼灸院

広島市・中区・袋町で針灸院を行う女性鍼灸師のブログ。女性の健康、東洋医学、針灸、養生法に関する事など。

ダイエットについて 

2013-03-20 22:09:04 | 女性の健康について
本日は、ダイエットについて。

当院では、ダイエットの治療は行っておりません。

お電話で、問い合わせをいただきましても、お断りしております。

何故かと言いますと、私自身、過去に過激なダイエットをして、数年間、普通に食事ができなくなった経験があるからです。

その当時は、厳しい食事制限と毎日のジム通いで20キロ以上減量しました。

痩せると、自信がつき、今まで着れなかった可愛い服も着れるようになり、活動的になっていろいろな事にも挑戦でき、とても楽しい日々でした。

しかし、目標体重まで痩せて、その後にくるのは、体重が増えることへの凄まじい恐怖です。

太るという事が本当に恐ろしく、不安で仕方ないので、どんどん体重を落とす事で安心していました。

体重が減っていくことだけが、楽しみで、心の支えでもありました。

食べ物も、自分で決めた種類のもの意外は決して食べない・・・というより怖くて食べれませんでした。

友人と外食にいっても、私はドレッシング無しのサラダを注文して食べていました。

友人や家族から見ると、異常な行動だっただろうと思いますが、その当時の私は、「まだまだ食べ過ぎだ。このままではダメだ。」と毎日落ち込んでいました。

周りの人から、食生活を注意されても無視して、口出しされればされるほど不安になり食事制限を厳しくしていきました。

栄養もろくに摂らず、毎日欠かさずジムに行き、フラフラの状態で運動しました。

膝が痛くなって歩く事が辛い時でも、痛みを我慢してジムでランニングをしました。
1日でも運動をしないと、脂肪がたまっていくような気がして怖かったので、痛みをこらえる事の方が精神的には楽でした。

そんな生活をしている内に、栄養失調で全身に湿疹ができました。

流石にこのままでは危険だなと感じて、食事を少し緩めようとしたところ、次は過食症状が起こりました。

もう、我慢できずに沢山の量を食べます。食べてはいけない、これ以上食べたくないと思うのに、止まらないのです。

自分の感情を麻痺させたくて無我夢中で食べるという感じでした。

そして過食の後は、毎回、自己嫌悪と罪悪感が襲ってきました。

食欲すら我慢できないなんて自分は意志が弱くてどうしようもない価値のない人間だ。
という思いに支配され、こんな姿では、外に出られないし、人と会えない、人に醜い自分を見られたくない。

こんな事ばかりを考えていました。

明日こそは絶対に食べない。と強く思うのに、翌日、また過食をしてしまいます。

このような悪循環にはまり、何も食べないか、過食するか、のどちらかという食生活から暫く抜けられなくなりました。

体重や食に関する物凄い執着で、一日中、体重や過食のことだけを考えていました。

私は「この過食をなんとしてでも抑えたい。」と思ったことがきっかけで

過食症に関する本を集めて、読んでいるうちに、今の私の“体型に対する異常な執着”は、自分の心が助けを求めている結果、このような行動となって現れているんだという事を知りました。

過食行動や太っていることは、自分の精神面の弱さ・だらしなさや甘えが原因だと思っていたので、驚きました。


綺麗なスタイルになって、美しくなることは、楽しい事かもしれませんが、極端に容姿にこだわると、「これで満足。」とは、なりにくいように感じます。

これを維持しなくては・・もっと痩せて、もっと綺麗になりたい。もっともっと・・・

必要以上に、容姿の事が気になる時、よくよく振り返ってみると、心の中で何か消化されないものがあたっりして、それが、そういった行動に繋がっている事があります。

モヤモヤしたものが、ずーっと心に留まっているので、どこまで外見を磨いても充足感は得られないのかな・・・と自分自身の経験を通して感じました。

自分の考え方や抱えている感情などを否定せず、一旦、ドンと受け入れて認めてあげることは、身体の健康にも繋がるのではないかと思います








          

鍼灸を受けるタイミング

2013-01-01 14:45:28 | はり・きゅう Q&A
「我慢すればなんとかなる、という体調の時は、鍼灸は受けないほうがいいですか?」

という質問をよくいただきます。

「ふと、鍼灸を受けたいなー。と思われたら、その時が治療をするタイミングですよ。」と、お伝えしています。

身体には、そんなに大きい症状は現われてないけれど、なんとなく疲れてきて、“鍼に行きたい”と思うとき、それは心からの訴えでもあります。

心の不調というのは、誤魔化しやすく、とても気がつきにくいです。

・なんとなく身体がだるい

・なんとなくいつもよりやる気が起きない

・いつもやっていることが何故かおっくうに感じる

など、ついつい無理に身体を動かして、やらなきゃいけない事をこなそうと踏ん張ってしまいます。

仕事や家庭があると疲れていても何もせずにのんびり休む・・・という事は中々難しいですよね。

そんな時に、鍼灸院・マッサージサロン・整体院などの日常とは異なる空間で
少しの時間を過ごすだけでも、一瞬心が開放され、張り詰めていたものが少し緩んでくれます。

“なんとなく感じた”“ふと思いついた”という自分の直感や気持ちを、大切にしてあげましょう。

香と音について

2012-10-22 06:26:00 | 慢性疲労
現代は、仕事や人間関係のストレスだけではなく、

外へ出ればコンクリートの建物に囲まれ、

自動車やトラック、工事の騒音、

スーパーやお店へ入れば大きすぎる音量のBGMが流れ、自宅に帰っても家電製品の機械

音に囲まれています。

これらは、私達の生活の中の、当たり前の景色や音になっていますが

実は、身体を緊張状態から開放できない原因の一つでもあると思います。

街で、ちょっと食事やお茶をする時には、なるべく静かでゆったりした音楽が流れている

お店を選んだり、ご自宅でくつろぐ時は、好きな香のアロマや香水を利用したり、花や観

葉植物を飾ってみたり、自分が落ち着く音楽を流すなどして、疲れてしまった体の感覚を

開放してあげる事もとても大切だと思います

自分の心をみつめる

2012-08-03 22:06:05 | 女性の健康について
無意識のうちに自分の気持ちを否定し我慢を繰り返し、その小さな積み重ねによって体の不調を起こしてしまう事もあります。

体がだるくて仕事をやる気が出ない、最近食べ過ぎてしまい食欲がおさまらない、職場へ行くと頭痛や胃痛がするなど・・・

症状の現れ方は人によって全く違いますが、このような時、自分の本当の気持ちを否定して無理をしてしまうと「もう、いっぱいいっぱいだよー。」と身体は不調を起こし危険信号をだしてくれます。

誰にでも、どう頑張ってみてもやる気が起きない時、体がどうしようもなくダルイ時はあります。
それは、当たり前の事で、自分の意思では、どうにもできない時もあります。
それがその時の自然な身体の反応で、心が押しつぶされないように症状となって身体からサインがでているのです。

「やる気が出ないのは私の考え方が甘いせいだ。」

「意思が弱いから食べ過ぎるんだ、情けない。」

「こんな風に思うのは正しくない。もっと頑張らないと!」

など、その時に感じている自分の気持ちを否定してしまわないでください。

「あ、ここ最近頑張ってたから、私は今疲れているんだな。」
「ストレスを溜め込んで無理をしていたから、食べて発散しているんだな。」

と、自分の本当の素直な気持ちを一度聞いてあげてみて下さい。

その上で、今自分は何に行き詰っているのかなー。と考えてみて、些細な心の引っ掛かり
でも無視せず見つめてみてください。

原因を分析してみるだけでも随分と気持ちが軽くなります.






夏の冷え症

2012-06-21 07:29:42 | 冷え症
これからの時期は、職場・デパート・電車内などで冷房によって、体が冷えてしまう女性が増えてきます。

中でも、デスクワークの方は、職場の冷房で体を冷やしてしまい、肩こりや眼精疲労の症状をより強く感じやすくなります。

ストールを羽織ったり、ひざ掛けをして冷え対策を頑張っていても、体が冷えきってしまい帰宅する頃には、肩周りがガチガチになってしまう・・・という相談をよくいただきます。

そういう悩みを抱えた女性に、私がお勧めしているのは“手浴”です。

洗面器か、たらいに温かくて気持ちいいな~と、感じるくらいのお湯を入れ掌から手首を5分間ほどつけ温めます。(可能であれば肘までつけると、より効果的です。)

手首周りを温めてあげると、血行がよくなり冷えによる肩こりが緩和されます。

その後、湯船につかり全身を温めて下さい