【ELLE S'APPELAIT SARAH】 2011/12/17公開 アメリカ 111分
監督:ジル・パケ=ブランネール
出演:クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス、ニエル・アレストリュプ、エイダン・クイン、フレデリック・ピエロ
ただ、伝えたい。
決してあなたを忘れなはしないと。
パリで夫と娘と暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリアは、ある日、自分たちのアパートにかつて住んでいた住人が1942年にフランス当局によるユダヤ人迫害事件によってアウシュビッツに送られたユダヤ人家族だったことを知ります。フランス警察による一斉検挙の朝、10歳のサラは弟を守るために納戸に隠し鍵をかける。すぐに戻れると思ったサラだったが、多くのユダヤ人たちとともに競輪場隔離され後、収容所に送られてしまう。弟のことが心配だったサラは収容所から脱走する...
タチアナ・ド・ロネによる全世界で300万部突破したベストセラーを映画化したヒューマン・ドラマ。
ナチス占領下のフランスで起きたユダヤ人迫害事件を背景に、一人の少女が辿る過酷な運命を、事件の真相を追う現代のアメリカ人女性ジャーナリストの取材の過程を通して描く。
監督は『ザ・ウォール』『クラッシュ・ブレイク』のジル・パケ=ブランネール。
前に観た2作品は面白くなかったのですが、別人かと思うほど今回はとても良い作品でした。
もしかしてアクションとかホラーは合わない方なのかも。
ユダヤ人迫害というとドイツが浮ぶけれどフランスでもあったのですね。とすると、他の国でも同じようなこともあったのかもしれませんね。おはなしはジャーナリストのジュリアが事件の真相とサラの行方を追いながら、サラの過酷な運命を交互に描いていくというもの。
本当は一緒に連れてきたほうが良かったのかもしれないけれど。まさか収容所に送られるとは思わず、すぐ帰れると思ったからの行動だったわけですが、再びあの部屋に戻ってきて絶叫するサラに想像できるだけにトリハダが立ちました。
ジュリアが真実を追いかければ追いかけるほど周りの人たちを傷つけてしまうこともある。知らなければ知らないままのほうが良かったかもしれないけれど...。でも真実を受け止めて向き合うのも必要なのかもしれません。こういう作品は好きなんだけど、言いたい言葉が浮んでこないのが残念。
サラを追いつつ自分自身も変わろうとしていくジュリアを演じたクリスティン・スコット・トーマスがとても良かったです。
短い髪のほうが似合うなー。
★★★.9
サラの鍵 [DVD] | |
クリスティン・スコット・トーマス,メリュジーヌ・マヤンス,エイダン・クイン | |
東宝 |
相変わらず原作は未読ですが、忠実に描かれているのかなと思いましたが....
なかなか過酷なお話でした。
子どもだったらとはいえ、それが一生苦しめられるなんて辛いですよね。
いろいろTBありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
サラ役の子の演技はとても上手かったですね。
後の息子のことといい、やはり真実を伝える、知ることは辛いことだけれど間違いではないんですよね。
原作も読みました。
大変な社会情勢と、良かれと思ってした事に一生苦しめられて・・過酷な物語でしたね。
他の作品で目についた物に、こちらからもTBさせて頂きました。宜しくお願いします。
彼女はあのときに何か壊れてしまったんでしょう
ユダヤ人である自分、そのアイデンティティを絶対的に隠し通したのも、彼女の末路がああだったのも、それが原因だったのでしょうね
しかし、真実を受け止めて向き合った事で本当の意味で母との対面ができた息子…真実を伝える事は間違ってなかったと強く思います
サラ。力強い素敵な名前ですよね。