ヴィンセントが教えてくれたこと

【St. VINCENT】 2015/09/04公開 アメリカ 102分
監督：セオドア・メルフィ
出演：ビル・マーレイ、ジェイデン・リーベラー、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ、クリス・オダウド、テレンス・ハワード

不良ジジイと少年が最高の相棒になる！笑って心が ちょっと 痛くなる人生の再生物語

さあ、人生の
ホームワークを
始めよう。

Story：アルコールとギャンブルが大好きで、ちょっとクセのあるヴィンセントは、隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバーの世話をすることになる。酒場や競馬場へと連れ回し、ろくでもないことを教え込むヴィンセントに反発するオリバーだったが、嫌われオヤジに隠された真の優しさや心の傷に気付いてから、徐々に二人は心を通わせていき... （シネマトゥディより）

偏屈じいさんが隣に越してきた12歳のオリバーとの出会いをきっかけに、家族のような絆が生まれていく定番のハートウォーミングドラマ。監督はCMの世界で活躍し、今作が長編デビューとなるセオドア・メルフィ。第72回ゴールデングローブ賞作品賞にノミネートされた。

偏屈じいさんと少年の絆を描いたおはなしは好きなので観てきました。
目新しいものではなくよくある定番もの。前半はまぁ普通かなぁ～などと観てましたが、観ていくうちに原題の意味がわかってくるとこれがなかなかの感動ものになっていたのです。久々に涙しましたよ。

ひょんなことからオリバーの子守をすることになったヴィンセント。しかし、12歳の子供をバーや競馬場に連れ回したり、いじめられてのを知ると相手への攻撃の仕方を教えたりと教育上よろしくない。

だからといって悪い子に育つのかと思うと違うと思う。あれしちゃだめこれしちゃだめとお堅い生活をするよりも、早めに大人の世界がわかって何がいいのか悪いのか理解できていいんじゃないかなーと思ったり、、、。

ヴィンセントやオリバーのような環境は現実にあると思うところに色々と考させられました。特にヴィンセントがなぜ白衣をきてある施設に向かうのか最初はわからなかったけどわかってくると切なくなる...。ヴィンセントの人となりがわかってくると見方も変わります。

しかも後半、オリバーの学校の発表会での内容に感動。
まさか泣かされるとは思いませんでした。

ビル・マーレイのおなかに目がいっちゃったけど貫禄ある演技がとても良かったし存在感はばっちり。そして、相方のオリバー役のジェイデン・リーベラー君の演技がとても良い。はじめはひよっこだったオリバーががいろいろ経験していって顔つきも変わって大人っぽくなっていったし、じいさんと少年の会話というより親友の会話のように自然でとてもよかったです。将来に期待!!

監督さんもデビュー作だそうですが次回作も楽しみになりました。
エンドロールが始まるとすぐに席を立ってしまいがちだけど、ビル・マーレイのベテランならでは演出がうまいなーと。
たまにはこういう心温まる....作品もいいです。

★★★★

 

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