浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

対立の結末

2012-01-05 12:21:19 | 国際・政治

民主主義という政治形態の中で、対立は何を意味するのでしょうか。

名古屋市の減税が河村市長の主張する10%から議会の議決で5%に落ち着いたもしくは妥協したといわれているが、皆さんはどう評価するのでしょうか。永年の対立が一定の妥協点を見出したと評価すべきか、お互いの信念を通さなかったと批判すべきか、どちらでしょうか。

しかし、少なくとも不毛な対立を続けることの問題をクリヤーし、一歩進んだことは間違いないと思います。大切なことは、これまで議論が続けられてきたということであり、妥協や信念といったことではなく、市民のための政治を進めるに至ったことを評価すべきです。

何事にも連続性という歴史が付きまとうわけで、結果を断面的に捉えるのではなく、連続性の中で修正は必ずあります。一つの政策決定には負の部分も必ず存在することを考えれば、絶対的なものは限られており、市民のためによりよいものへの修正は必然でしょう。

民主主義は時間もコストもかかる政治形態です。だからこそ、議論をしっかりすることと、より良いものへ先へ進めるという認識が必要です。対立では何も生まれません。また、時間やコストを省く効率のためだけに独裁的であるべきだという考え方は、選挙だけが民意とする考え方とするならば極めて危険であるといわざるをえません。民意の反映は議論の結果としてなされるべきなのです。

以上


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