ある方から、経済学者シューマッハーの「スモーウ・イズ・ビューティフル」という本をいただき、読んでいます。40年前の経済論文集ですが、いささかも古さを感じさせず、むしろこの40年余りの経済成長の方向にいち早く警鐘を鳴らした論文であり、今私たちが反省しなければならない点を鋭く指摘していると言えます。
経済学そのもののとらえ方に対する警鐘、また科学技術に対する考え方、また難しく言えば、形而上学上の思想といった考え方を示し、多くの示唆に富む論文です。誰しもが、納得する考え方であるにもかかわらず、それが実行されていない現実を見るとき、今生きる私たちの欲望のなせる現実の罪を感じずには居られません。
読んでいる途中ですが、この論文の中に、「原子力ー救いか呪いか」という章があったため、このブログを久々に書き、皆さんに読んでもらえたらと思った次第です。40年も前にこうした指摘がありながら、エネルギー政策の転換の方向性を見誤ったのか、結果論とは言え、今こそ大きな方向転換のときに来ているのは間違いありません。これ以上の過ちを繰り返してはならないでしょう。
以上