2年くらい前だった・・・、腸内フローラ(腸内細菌叢)を整える便移植の番組を見た。 潰瘍性大腸炎が劇的に治ったという内容だった。
最近、国立精神・神経医療研究センターの研究チームは、神経難病の多発性硬化症患者の腸内細菌の異常を報告、という記事も読んだ。
多発性硬化症は、近年は若い女性に多いという。
食生活と関係あるのだろう、か。
食生活とは食べることだけではない。食材を選ぶことも。料理を作ることも。当然、単身の男性は。
便移植でマウスの性格が変わったなど腸内細菌の研究が進んでいる。
先月もNHKの「人生レシピ」の番組で善玉菌と悪玉菌のバランスが年齢で変わるので、50代からの環境の改善が大事だと放送していた。
食べ物は発酵食品が良く、ヨーグルトが代表らしいが、もうひとつ、納豆がおすすめだという放送をいくつかの他の番組で視聴した。
野菜は緑黄色野菜を120g以上含む350g以上の摂取が推奨されている。善玉の腸内細菌には水溶性の食物繊維がいいという・・・。
「脳腸相関」、腸は「第2の脳」と呼ばれる。
「幸せ」と感じるとき、脳ではドーパミンとセロトニンという神経伝達物質が欠かせない。セロトニンやドーパミンは分子が大きく、血液脳関門(BBB)を直接通り抜けることが出来ないので、5-HTPやL-ドーパと言った前駆体の状態で血液脳関門(BBB)を通り抜けて脳内へ入り、脳内でセロトニンやドーパミンへと合成される、ようだ。
その前駆体は腸で作られている、腸内細菌はトリプトファンを分解して、セロトニンの前駆体である5-HTPを合成している、ドーパミンの前駆体であるL-ドーパも同様にフェニルアラニンやチロシンと言ったタンパク質を腸内細菌が分解することで作られ・・・。
トリプトファンやフェニルアラニンは必須アミノ酸で外部から摂取するしかないので、ここでも食事が大事。
「うつ」もセロトニンと関係がある。 神経伝達物質の受容体に作用するのが「うつ」の薬。
腸内フローラの番組が放送されてから野菜の中の「○○」がいい、という表現から「野菜」がいいという表現にかわってきたように感じる。
「野菜が作るバランス」が科学になってきた ?