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詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

帆26号届く。

2020-07-14 15:39:11 | 短歌情報


「帆」26号届く。発行人は佐藤よしみ。

「風のなか」30首と「琉歌(うた)の見える場所」(15)が載る。

「琉歌(うた)の見える場所」(15)の印象に残った一節をふたつ紹介。

台風などの自然災害に見舞われることの多い沖縄では、
禍に対しては立ち向かうのではなく、頭を低くして、
禍が通り過ぎるのを待つ思想が育った

という。

私は車の運転中はマスクを外しているからスーパーの入り口まで
行って気づき慌ててマスクを取りに戻ることが何度もある。その
時の正直な意識は「感染予防のため」ではなく「白い目でみられ
ないため」である。

私もまったく同じ思いだし、同じ経験がある。

「風のなか」より、一首紹介。

とけそうな午後の陽ざしにまどろめば世は何ごともなき穏やかさ


佐藤さんと最後にメールを交わしたのは春先だったか。
彼女は沖縄に造詣が深いのでちょっと自慢して
「4月に石垣島行ってくっからさ」と言ったものの
無論、コロナでそれは叶わなかった。