とりあえず平穏な大晦日です。
今年も年に1回の断舎利を行い、診察室が少しすっきりしました。
そういえばコロナが始まってもうすぐ3年経つのですね。
本当にあわただしくて記憶がもうろうとしていた期間でした。
コロナはだんだんと収束に向かってきている気がしますが、コロナ関連で増えた膨大な事務仕事の量や、後から触れさせて頂きますが2024年の働き方改革に対応するための新たな事務仕事のため、日々のあわただしさは変わりません。
コロナの期間は流行が関係しているのか、月によって分娩数の変動がかなり激しかったです。そこは前向きにとらえ、比較的余裕のありそうな期間に何度かリフォームを行い、特にロビーなどは見違えるようになりました。
コロナで産むのを控えていた方もだんだんと来て頂いているのか、今のところ来年の分娩数はコロナ前の水準に戻りそうな勢いです。
お産はすっかり無痛分娩が多くなりました。もともと当院の無痛分娩率は3~4割くらいでしたが今年の無痛分娩率は6割を超えていると思います。
急増している無痛分娩に対応させて頂くため年末にリフォームを行い、分娩台も増やしました。少し狭くなりましたが、今まで通りフリースタイル分娩も行いますので和室LDRも健在です。
皆様、前述させて頂いた2024年の働き方改革って知ってます?
長時間労働が常態化していた医者の勤務時間が厳しく制限されます。ただ、私のような管理職には適応されません。
単純に考えると医者が働けなくなるということは患者さんも診てもらえなくなり、医療難民が生じるのではないかと心配しております。産婦人科で困るのがお産難民が生じるという心配です。皆様、覚えているかどうかは分かりませんが、15-20年くらい前に産婦人科医不足によるお産難民が社会問題化しておりました。2024年に特に地方の公立病院でのお産を考えている方は要注意です。
医師の勤務時間を制限するため大学病院からの派遣打ち切り→突然分娩休止→地元で分娩しようと思ったら家から数時間かかるような病院しかないような事態が15-20年前のようにあちこちで起きてくる可能性があるのです。
いろいろな心配事は尽きませんが、来年も皆様の幸福のため精一杯お産や女性の健康管理やQuality of life向上に努めていきたいと思います。
それでは皆様良いお年を。