妊娠中、いつまで自転車に乗って良いかとよく聞かれます。
答えを言うと、特に基準はありません。
自転車をこいでお腹に力を入れることにより流産や早産が増えるとか、自転車の振動が胎児に悪影響を与えるなどのエビデンスはないからです。
ただ、妊娠中は普段と体の感覚が変わったり、動作が緩慢になったりします。
普段何でもない方でも、物にぶつかったり、転んだりする可能性が増えます。
例えお腹をぶつけていなくても転んだだけで不安になりますよね。
また、一番危険だと思うのは、当院通院中の方でも必ず年に何人か自転車運転中に車と接触する方がおります。
ただでさえ都内は人間と車との距離が非常に近いので、妊娠中の自転車の運転は相当注意深くする必要があります。
私がいつも患者さんに言っているのは「乗らないで済むのなら乗らないのが一番です」ということです。
コメント読んでらっしゃる方がいるか分かりませんが、バスとか何か代わりの手段があれば、どんなに時間がかかってもそちらを使うことをおすすめしたいです…
本当に大変な思いをしましたよね。
妊娠中は自分一人の体ではないので、慎重になり過ぎるに越したことはないと思います。