もう震災から10年の節目なのですね。
ちょうどお産が終わった方の処置をしていたところ揺れに襲われました。
特に被害はありませんでしたが、ずいぶんと長い揺れだったと記憶をしております。
その日はすぐに電話がつながりにくくなったのと、夜になってから世田谷通りを渋谷方面から徒歩で帰宅するたくさんの人々を見ました。
皆様も良く覚えているとは思いますが、翌日からは生活が一変しました。
スーパーやコンビニからパンやおにぎりやカップラーメンや水が消え、給油を待つ長蛇の車、走っている車自体もめっきりと少なくなりました。食材が手に入らないからとレストランが休業をしたり‥。
クリニックの方の食材は何とかなったのですが、備品の主な購入先であったアスクルがその後数週間全く連絡が取れなくなったのには非常に困惑しました。
テレビ番組はすべてニュースのみという経験も初めてでした。
結局23区は大丈夫だったのですが計画停電が行われたり、水道水に放射性物質が入っているという報道など本当に振り回されました。
そのことがあって防災意識が高くなり、院内にいろいろなものをストックするようになりました。
今もコロナで非常に大変な時ですが、長くやっていると本当にいろいろな危機に見舞われます。
ただ、今回の危機はかなり長期に及んでおります。
今回のコロナ禍も人々の脳裏に焼き付き、コロナ後の生活スタイルや感染症予防意識にかなり影響を及ぼしていくのでしょうね。