(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

『127時間』がすごい!

2011-07-19 | 小説・映画・音楽

なんだかしばらく映画もDVDも見てなかったのですが、久しぶりに借りたDVDのうち、これが一番面白かったのでご紹介です
前回のアカデミーでけっこうたくさんノミネートされていたのに(主演男優賞や作品賞も)結局主要な賞は全然取れなかった作品だったので、逆に興味を持ってDVDが出るのを心待ちにしていました。

あらすじはこんな感じ。
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アウトドア派のアーロンはある日一人でブルー・ジョン・キャニオンへ出かける。「自分のうちの庭のように」慣れ親しんだ大自然を満喫し、偶然出会った女の子たちにも即席のガイドをしてあげる余裕もある。ところが、アクシデントで大きな岩に 右腕を挟まれ、谷底で身動きできなくなってしまう・・・
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ここで初めてバーンと「127時間」のタイトルが出るわけです。このオープニングがめっちゃめちゃスタイリッシュでクール

予告編はこちら:



アーロンは子供の頃からアウトドア大好きでガイドもやったことあるし、レスキュー隊に入っていたことも。まぁいわば「プロ」なんですよね。それで過信してしまって、装備も必要最小限、今日自分がここにいることを誰にも言ってない、助けに来てくれる人は誰もいない、という状況。

この映画のすごいところは、なんというかかなり初期の段階でラストの予想がついてしまうところなんですよ。っていうか、もうそれしかありえないよね、という感じ。なので、ジャンルとしては一応アドベンチャーなんですが、「ラストが読めない」とか途中で二転三転する、というような映画では全然ありません。そして演じるのはほとんどがジェームズ・フランコ一人でほとんど回想シーンがいっぱいある一人芝居的な感じ。場所も腕が挟まれているから岩のところから動けない。
なんというか「よくこんな映画撮ろうと思ったな」と思うくらい条件の厳しい映画です

でも、そこはさすがに『スラムドッグ$ミリオネア』を撮ったダニー・ボイル監督。うまく撮ってるなぁと思いました。こんなシンプルな中にもちゃんといろんな伏線が仕込まれているので、途中途中でその伏線が拾われて行って、飽きさせないようになっているんですよ。

トレイラーを見てもらうとわかりますが、この映画、なにしろ自然が美しい!!特に最初のほうの女の子二人と一緒に飛び込んで遊ぶ地底湖みたいなところがすばらしいです。こんなところに行ってみたい!とわくわくしますよ

この映画、実話をベースにしたストーリーなんですが、いやはや人間ってすごいな、と思います。生きるための意志の力ってすごいです。
見終わるとなんとなく前向きに、元気になれる映画じゃないかなと思います

ジェームズ・フランコくんといえば、『スパイダーマン』シリーズが有名ですが、私はショーン・ペンの『ミルク』(2008)でのゲイの恋人役が印象的だったと思います。ここ数年は名門アイビーリーグのコロンビア大学で大学院に入学して英文学を専攻していたんじゃなかったかなぁ(もう卒業したかもしれませんが)、とにかく笑顔がものすごくキュートなハンサムだけど、クレバーな人、というイメージです。これからの作品にも期待大ですね~