プルサーマル計画を憂慮する有志の会

愛媛県伊方発電所3号機におけるプルサーマル発電の問題を考える有志の会です。

長期帰宅困難地域が50mSv以上?

2011年12月07日 | 日記
政府が本音をどんどん出してきています。「1mSVを目指す」というのが、如何に嘘に塗(まみ)れていたかが露呈しました。帰宅の可否、居住の可否を、訳の分からない線引きで3区分に分けましたが、基準は明かに20mSvです。人権の抑圧された社会主義国と揶揄された「半開」の国ソビエト政府ですら、5mSvを避難基準にしたというのに、「文明」の国、日本が20mSvとは、今更ながらに口惜しさと怒りが湧き上ります。

このふざけた線引きで、また住民の方々が混乱するのではないかと危惧します。昨日の賠償問題でも、スズメの涙ほどの賠償額では交通費にもならない、被災者、被曝者、避難住民を馬鹿にした額ではないでしょうか・・・とにかく、避難住民や被災者に、まともな指針を一刻も早く提示すべきです・・・(政府が出さないので、私が仕方がなく出させて頂きます、今までと同じことを繰り返しますが、)

市民原子力委員会 提言⑳

「避難基準は最低でも5mSv、1mSv以上の地域は即刻(暫定的)避難指示を出し、除染を行なうこと。除染後、1mSv を下回った地域は、居住可能とし、インフラ整備等行いながら、順次帰還を進めるること」

「その間の、移動及び生活に掛かった(実費)費用は、全て賠償対象とし、東電と国が責任を持って支払うこと」

P.S. 過日の福島のゴルフ場が東電に除染を求めた裁判で、同裁判の裁判長は、文科省が決めた「校庭の利用の暫定基準『毎時3.9μSv』」を根拠とし、「ゴルフ場はそれを下回っており、子どもでも屋外で活動しているのだから、営業に支障はない」(以下、引用は『朝日新聞』)としたそうです。3.8μSvは年間33mSvになり、こんな非常識な基準を元に、しかも子どもをだしにして危険性を認めないこの裁判所のあり方は、政府に癒着した「不法治国家」の現実を如実に顕しています・・・

P.S.2 過日報道された、学校給食の食材の基準40ベクレルは、「(放射線測定機器)の機種選定の目安であり、給食についての基準ではない」という修正通知によって、(私が唯一少しだけ認めた政府の対応が、いつの間にか)実質的に取り消されてしまいました。40ベクレルは、「法的な規制値や基準ではない」、「目安」だと文部大臣は釈明したそうです。しかしこれに実質的な違いはないと答えています・・・はっきり言って、これはペテンです。機種選定の基準なら、40ベクレルまで測れるというだけです。子ども達の口に入る給食の基準を、何も変えようとしてはいないということです・・・

P.S.3 明治の粉ミルク「明治ステップ」から、「1キロ当たり最大30.8ベクレルの放射性セシウムが検出された」そうです。既に4月以降販売されていますから、消費されたものもあるかと思います。同社は新しい物と交換するそうですが、同粉ミルクは、元乳は事故以前に生産されたものがそうで、乾燥過程で使用した空気が原因で汚染したそうです。と言うことは、事故後放射性物質が飛散した全ての地域で乾燥された粉ミルクは、汚染されている可能性があるということです。新生児が毎日飲む物ですから、厳しい検査体制を即刻敷いて頂きたいと思います・・・