陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

梨園の入りには不惑

2011-10-10 | 芸術・文化・科学・歴史
最近知って驚いたニュース。
俳優の香川照之さんが梨園入り、市川中車を襲名とのこと。
市川猿之助の実子でありながら、家庭環境のせいで歌舞伎界から離れて身を立てていた氏が、いまさらになってその世界に飛び込んだのは、愛息を梨園入りさせるためだそうで。

父子愛とみればなんとも麗しいことなのですが、個人的には、学歴もある方ですし、保守的な梨園よりも渡辺謙さんのようにグローバルな舞台で活躍された方がいいように思うのですけれどね。香川照之名義での俳優業も継続していくらしいのですが、あの厚化粧をすると、この人独特の顔の滑稽さとか、卑屈さとか失われてしまうのではないかと。

もともと歌舞伎界って、女遊びが芸の肥やしみたいに思われている世界だし、どこか封建的な体質が鼻につくんですよね。だから、子煩悩でまじめそうな香川さんがだいじょうぶなのかとすこし心配になってしまいます。

とはいうものの、45歳という年齢で新しい世界に挑戦しようという、その決意だけは大いに買いたいもの。あんがい、女形とかやれば似合うのかもしれませんよね、彼。小柄ですし。そういえば、四代目猿之助を襲名する予定の市川亀治郎さんと雰囲気似てますよね、従兄弟だけあって。

ところで実写版映画の製作が決定した「るろうに剣心」の敵キャラに抜擢されたようですね。香川さん含め、江口洋介さんとか、佐藤健さんとか、好きな俳優が出演されるのはいいのですが、やはり積極的に視たくはないです。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆特選スポーツ&アクション映... | TOP | 漫画『神無月の巫女』 其の伍 »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 芸術・文化・科学・歴史