陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「アウトブレイク」

2009-08-13 | 映画──SF・アクション・戦争

今年の春先にあれほど騒ぎになった新型インフルエンザ。じつは、いまだに時おり、感染者のニュースは出ますが、すでに遠い記憶となっている気がします。
本日の映画「アウトブレイク」は、まさにそんなパンデミック状態を描いたもの。

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米国陸軍伝染病医学研究所の研究チームのリーダー、サム・ダニエルズ大佐は、アフリカの村に派遣された。原因不明の感染病で人びとが相次いで死んでいく。警戒態勢を説くサムの進言は上官に聞き入れられず、研究は中止させられる。
サムの予感した通り、ウイルスはアメリカに上陸。ウィルスは新種に変形したため空気感染し、一挙に被害が拡大した。
別れた妻の働くカリフォルニア州のある街の住民は、集団感染しパニック状態に陥っている。同僚そして、別れたばかりの妻までが感染。そして、サムはウイルス感染の裏に、軍の恐るべき陰謀が隠されているのを知る。

1995年公開のこの映画は、ウイルスパニック物の先行作といえそうですが、類例作が今ではかなり増えてしまっただけに、初見であった私には新鮮味が薄れてしまいます。とくに冒頭の伝染病に罹ったアフリカの村をまるごと焼くシーンは、「L change the WorLd 」とおなじ。もちろん二番煎じは、邦画のほうですが。
米国映画に多い、離婚したカップルが危機を乗り越えてまた結ばれるという筋書きも、お約束。

米軍が証拠隠滅のために住民の生命を犠牲にする、という部分は、広島・長崎に平然と原爆投下してそれを謝罪もしない軍人がいまだにいるような国ですから、ほんとうにあっても不思議じゃないでしょうね。

主演は「ニューオーリンズ・トライアル」で、正義感の強いベテラン弁護士を好演したダスティン・ホフマン。
監督は、ヴォルフガング・ペーターゼン。
「ディープ・インパクト」で思慮深い黒人大統領を演じたモーガン・フリーマンは、サムの無謀を諌めつつも最後まで上司に逆らえなかった苦渋の指揮官。

(〇九年八月十二日)

アウトブレイク(1995) - goo 映画

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