陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

日曜写真館 三十六枚目「あかねぐも」

2011-08-14 | 芸術・文化・科学・歴史


つれづれなるままに語らい、つれづれなるままに振る舞い、つれづれなるままに一枚。気まぐれに日曜写真館の時間です。

空の色の変わり目を支配しているのはもっぱら日の出と日の入りでありましょうが、明け方よりも暮れ方の空のほうが好きなんです。

本日の一枚は七月半ばに撮影したものですが、その時刻はなんと午後八時近く。夏至が過ぎたというのにまだこれだけ明るいことに驚きです。

しかもこの空、ふしぎなことに空は大部分真っ昼間のはつらつとした青でありながら、雲だけがたそがれ色に。この画像では少々分かりにくいのですが、じっさい、肉眼ではきれいな桃いろに見えました。朝焼けや夕焼けに輝く雲にある黄みがかった部分はまったくなくて。ほんとうに爽やかなくらいの桃いろだったのです。表現力がないがゆえに、その美しさを拙い画像を補って伝えることができないのがいささか口惜しくはありますが。

夕暮れ時といっても、空ぜんたいが朱系に染まっていくわけではないんですよね。
方角は南なのですが、この雲の直下にある人びとはもっと空が鮮やかな朱に見えているのかもしれません。

とりたてて何ほどのこともない一日なのですが、きょうの空はどんな具合だろうか、などと期待をふくらませて過ごすのも楽しいことなのです。




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