まりぶろぐ

舞台や映画、本の感想などを綴ります。

宝塚雪組ライブ・ビューイング「星逢一夜」

2017-02-27 22:49:16 | 舞台芸術
昨日、ちぎちゃん(早霧せいな)大好きな
母と、滋賀の大津パルコの映画館へ
宝塚雪組中日劇場公演のライブ・ビューイングに
行ってきました。
お芝居は15年に大劇場で好評を博した
「星逢一夜」。大好きな作品です。まずはあらすじから。
時は江戸中期、徳川吉宗の治世。
とある藩で起きた叛乱を背景に、藩主の子息、
天野晴興(あまのはるおき)と身分なき娘、
泉(せん)の恋を、烈しく哀切に描きだす。
江戸から遠く離れた九州の緑深き里、
山々に囲まれた三日月藩の小さな空を見上げ、
天文学に夢中になる少年晴興(幼名
 紀之介(きのすけ))は、里の娘、泉や
その幼馴染の源太と一緒に星観(ほしみ)の
櫓(やぐら)を組みあげて、星探しに
明け暮れる日々。晴興は、二人と身分を
超えて友情を育むが、少年時代が
終わりを告げるころ、別れは突然訪れる。
遠い江戸で将軍吉宗に伺候することに
なった晴興。晴興を思い続ける泉と、
泉に心寄せる源太。彼らには思うままに
ならぬ運命が待ち受けていた。
大人になった三人の関係は、巡る星々のもと、
目に見えぬ力によって変貌させられて……。
江戸での晴興の躍進は、はからずも
三日月の領民らの困窮を招いてゆく。
ついに起きた叛乱の中で、晴興と泉、
源太の愛は、哀しく鮮烈な軌跡を描いて、
破局へと向かい始める。

「キャバレー」(3)

2017-02-10 02:40:51 | 舞台芸術
今回はネタバレがありますので、
これから観る人は、気を付けてください。
結局2組のカップルは別れを選ぶわけですが、
せつないです。時代の流れには逆らえない
というか・・・。
特に女性陣は今の生き方を変えられないと
いうのもあります。
サリーは、クリフからアメリカへ行こうと
誘われますが、断ります。
享楽的な世界での生活を捨てられません。
お腹に宿した子もクリフには言わずに
堕胎してしまいます。
シュナイダーは、今までずっと1人で
この宿を守ってきた、これからも
ずっと守りたい、と意志を通し、
ユダヤ人のシュルツとは別れを決意します。
悲しい結末で終るお話ですが、
松尾スズキさんの演出だけあって、
随所に笑いが散りばめられてあって
そこが救いでした。
松尾さん独特の皮肉もありました。
私が前に観た、真矢みきさん主演の
バージョンはまだ松尾さんの演出じゃ
なかったんですよね。笑いとかなかったし。
前回の松雪泰子さんのバージョンから
松尾さんになったんですよね。
「大人計画」の劇団員さんが脇を
固めていて、良かったです。
見応えのある作品でした。

「キャバレー」(2)

2017-02-07 15:35:26 | 日記
歌姫サリーに長澤まさみちゃん。今回、
ミュージカル初挑戦と言うこともあり、
また、チラシ等の超セクシー衣装が
話題を呼び、チケット入手がかなり困難に。
客席も男性客が多かったような。
まさみちゃんは、歌も頑張ってました。
演技はもともと上手いし、よく声も
通っていて、あとは歌を訓練して
経験を積めば、ミュージカルも
やっていけると思います。
手足は長いし、グラマーだし、華もあり
舞台映えがします。また舞台してほしいですね。
MCは石丸幹二さん。顔は白塗りで、
上半身裸。歌はさすがに上手かったけど、
歌い上げる感じの歌ではないので、
イマイチ石丸さんの良さが活きてない
ようにも感じました。石丸さんはやはり
イケメン二枚目の役が似合う。
でも石丸さんの新しい一面が観れたと
思えば、貴重かな。
キャバレーのMCでもあり、実際
舞台の進行係でもある重要な役。
大変だったと思います。
サリーの恋人クリフに小池徹平くん。
歌手としてもミュージカル俳優としても
キャリアのある人なので、歌・演技とも
安定してました。
ちょっと夢見るお坊ちゃま風なところが
よく出ていました。
宿の主人シュナイダーに秋山菜津子さん。
この方も歌も上手いし、演技も良かったです。
自立した女性を凛と演じてました。
シュルツに小松和重さん。
もうちょっと演技に深みがほしいところ。
前に私が観たときが、上条恒彦さんだったので
歌もどうしても比較してしまう。
決して下手ではないんですけどね。
コストに平岩紙さん。コケティッシュな魅力で
好演。(続く)

「キャバレー」(1)

2017-02-06 15:51:26 | 舞台芸術
ミュージカル「キャバレー」を
観に行ってきました。まずはあらすじから。
ナチス台頭前夜の1929年、
ドイツの首都ベルリン。
今夜もキャバレー「キット・カット・クラブ」
では、退廃的なショーと刹那的な
恋の駆け引きが繰り広げられている。
ショーの花形は、女優を夢見る
イギリス人の歌姫、サリー・ボウルズ。
MC(司会者)は、妖しい魅力でお客を
惹きつける。
ベルリンに自由を求めてやってきた
アメリカ人の駆け出しの作家の
クリフは、大みそかの夜、
「キット・カット・クラブ」で、サリーと
恋に落ち、一緒に暮らし始める。
二人が住む下屋の女主人シュナイダーは
長年女手一つでこの宿を切り盛りしていた。
下宿人の一人、若い娘コストは、
水兵相手に客商売している。
ある日、シュナイダーは、心優しき
ユダヤ人の果物商のシュルツから
熱烈な求愛を受け、ついに結婚を決意する。
愛によって希望が見えてきた、
サリーとクリフ、シュナイダーとシュルツ。
その矢先、彼らの街にナチスの足音が
高く響き始めた・・・。
ついに、キット・カット・クラブにも
不穏な空気が流れて・・・。