まりぶろぐ

舞台や映画、本の感想などを綴ります。

宝塚月組『ベルサイユのばら』龍オスカル・明日海アンドレ編②

2013-01-24 15:20:53 | 舞台芸術

バタバタしておりまして、続きをなかなかアップできず、すみません。

マギーさん(星条海斗)のアランは、迫力ありました。荒々しい感じが

よく出ていました。ベルナールのみやるりちゃん(美弥るりか)は、

革命に燃える青年を丁寧に演じていました。ちゃぴちゃん(愛希れいか)

のロザリーは可憐でかわいかったです。オスカル様を想う気持ち、

ベルナールを愛する気持ちが感じられて、良かったです。

マロングラッセ(憧花ゆりの)さんと、オスカルのシーンが

泣けました。今回、けっこう泣けるシーン多かったです。

やはり、好きなジェンヌさんが出ていて、思い入れがあるからかなぁと

思いました。演出も全体的にシンプルになっているな、と感じました。

オスカルの自由と平民のために戦うところを軸に、支離滅裂にならずに

よくまとまっていたと思います。最後のオスカルとアンドレを乗せたガラスの

馬車が空を飛ぶところも違和感なかったです。豪華でした。

フィナーレもみりおちゃん中心の黒燕尾の男役のダンスはかっこよかった。

まさおくんとみりおちゃんの愛のボレロも素敵でした。みりおちゃんが

娘役で踊りますが、ショートボブの鬘でした。


宝塚月組『ベルサイユのばら』龍オスカル・明日海アンドレ編①

2013-01-11 15:31:53 | 舞台芸術

お正月3日に観たのですが、報告が遅くなりました。

宝塚月組『ベルサイユのばら~オスカルとアンドレ編』に行ってきました。

今回は役替わりがあり、まずはまさおくん(龍真咲)オスカルに、

みりおちゃん(明日海りお)アンドレ。2列目の一番端という

良席での観劇でした。プロローグでいろんな人が銀橋を渡って

いくのですが、かなりの人から目線をいただきました。

ボルテージアップ!話は、ほとんどの方が知っておられると思うので

今回は省きます。まさおオスカルはとっても綺麗でした。軍服も

ブロンドの髪もよく似合います。揺れる女心を繊細に演じていました。

もうちょっと凛々しい感じを前面に出してもいいかな、と思いました。

でも、細やかな演技は上手い方ですね。みりおアンドレは熱くて

まっすぐ一途な人。包容力はあまりないですが、熱い思いは

伝わってきました。まだ始まって3日目だったので、ちょっと演技が

かたかったように思います。もう少しこなれてくるといい感じかも。

でも、2人の並びはビジュアル的にすごく美しい。劇画から抜け出た

ようでした。


『ミス・サイゴン』②

2013-01-07 16:27:41 | 舞台芸術

キムは新妻聖子さん。歌も演技も素晴らしかったです。

小柄だし、可憐な容姿だし17歳に見えました。

歌に感情が上手く乗るんですよね。なかなかここまで

歌える人は少ないと思います。

クリスの原田優一くんは初めて観るので、ドキドキでしたが、

なかなか良かったです。誠実な感じがよく出ていました。

歌もそこそこ歌えるし。もうちょっとかっこよかったらな、と(笑)。

いくさぶ(山崎育三郎)くんでもちょっと観たかったな。

MC役でもあるエンジニアに市村正親さん。

もう自由自在でした。けっこうなお年ですが、パワフルでした。

クリスの妻に木村花代ちゃん。劇団四季を辞められてから

初めて観ました。相変わらず、かわいくて澄んだ声が素敵でした。

クリスの戦友のジョンに岡幸二郎さん。久しぶりに観ましたが、

美声でした。ちょい役だけど、存在感ありました。

話は私は一度、2008年に東京で観ているのですが、やはり

知っていても、ラストシーンは泣けます。というか、もう1幕の

キムの歌う「命をあげよう」で泣けてきます。せつない話ですよね。

だれも幸福になれないのは。ヘリコプターの演出も映像を

使って、うまく処理されていました。違和感もなかったです。

また大阪で上演されたらいいな。


『ミス・サイゴン』①

2013-01-02 22:48:19 | 舞台芸術

あけましておめでとうございます。昨年はいろいろな方に

お世話になりました。拙いこのブログを読んでいただき、

ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、昨日、元旦からミュージカル『ミス・サイゴン』観てきました。

物語は陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)。

フランス系ベトナム人ー通称エンジニアが経営するキャバレーで

アメリカ兵のクリスとベトナム人のキムが出会う。

この戦争に大きな疑問を持つクリスと、戦禍で全てを失い、生きる

すべを求めてこの店に働きに出た17歳のキム・・・。

二人は惹かれ合い、恋に落ちた。お互いに永遠の愛を誓いながらも

サイゴン陥落の混乱の中、米兵救出のヘリコプターの轟音は無情にも

二人を引き裂いていく。時は過ぎ、エンジニアと共に国境を越えて

バンコクに逃れたキムは、いつかクリスが迎えに来てくれると信じて

懸命に生きる。キムの中に宿った新しい命、彼との子、タムを人知れず

育てながら。キムにとっては、今はタムだけが唯一の希望、そして

生きる力だった。それを知らず、ベトナム戦争のPTSD(後遺症)に

苦しみながら連夜悪夢にうなされるクリス。やがて彼はそんな苦しみから

救い出してくれたエレンと結婚する。ところがある日、彼は戦友のジョンから

キムが生きていること、そしてキムと彼の子供の存在を聞かされる。

愕然とするクリス。キムとクリスの運命の糸をあやつりながら、したたかに

「アメリカン・ドリーム」を追い求めるエンジニア。キムに会うために

バンコクを訪れるクリスとエレン、そしてジョン。キムの最後の願いは

タムをアメリカに渡らせ、希望と夢に満ちた未来を作ってあげること。

そのために、キムは自らの運命をかける。クリスの到着を待つキム。

そして・・・。