主人公の入江ユキに宮崎祥子さん。初め、ユキは
35歳という設定なので、宮崎さんはまだ若いし、
大丈夫かなぁと思ったのですが、好演でした。
最初のプライドの高いところ、徐々に光司に惹かれて
いくところなど、うまく丁寧に演じておられました。
透明感のある歌声が素敵です。
光司に安中淳也くん。何回も主役をされているだけあって
安定感があります。夢に向かってもがく姿に共感。
ダンスも上手いです。ガイド役に広田勇二さん。
ベテランさんだけあって、芝居もすごく上手いです。
難しい役だとおもうのですが、コミカルに演じておられました。
呪い苦しみに囚われて動けない霊・かたまり様に
秋本みな子さん。彼女も演技もうまいし、最後に解放されて
ダンスをされるのですが、動きがとても綺麗でした。
話がとにかくせつなくて、泣けるんですよね。幽霊の間は
物にも人にも触れることさえできないユキ。光司にも
触れません。ガイドに頼み込み、一日だけ、人間として
生きることができるようになるのですが、初めて、光司の
デザインした赤い靴を履くところなど、感動的でした。
結婚式をあげ、つかの間の幸せに浸る2人・・・でも別れの
ときはやってきて。光司が「君がゴーストでもいい。僕の
愛する人・・・」と歌うシーンは泣けます。
最後は、別れるけど、またユキが生まれ変わって、
2人が出会うところで終わります。ハッピーエンドで良かったです。
人生明日なにが起こるかわからないので、今日という日を大切に生きなければと反省させられました。
感じですもんね。でもそこは演技力でカバーできていたと
思います。あと主役がわりといつも同じ人なので、
もっと人材が育つといいのになぁと思いますね。
私も「生きているって素晴らしい」とつくづく思いました。
夢を追いかけたり、人を愛したり・・・精一杯生きて、
後悔しないようにしたいな、と。