まりぶろぐ

舞台や映画、本の感想などを綴ります。

市川海老蔵特別公演『源氏物語』

2014-04-16 12:50:13 | 舞台芸術

先日、京都・南座で市川海老蔵特別公演『源氏物語』を

観てきました。

紫式部「源氏物語」の、歌舞伎とオペラと能楽のコラボレーションです。

キャストは、市川海老蔵のほか、メトロポリタンオペラで活躍する

カウンターテナー歌手アンソニー・ロス・コスタンツォ、能楽の

片山九郎右衛門、梅若紀彰、観世喜正。

そして片岡孝太郎が特別出演。孝太郎が物語の語り手として、

紫式部として登場します。話は1幕を藤壺の女御との許されざる恋を、

2幕ははかなげな夕顔との恋を中心に描かれています。

源氏の海老蔵は、出ずっぱりかと思いましたが、意外にそうでもなく。

あと上演時間も休憩30分を入れて、トータル2時間で、歌舞伎としては

かなり短め。ちょっと物足りなかったです。

カウンターテナーの方が突然歌い出すのもちょっと違和感ありました。

海外進出をも狙った作品だと思いますが、純粋に歌舞伎で

「源氏物語」を演じた方が良いような気がします。

夕顔に憑りつく六条の御息所を能の方が演じておられたのは

良かったと思います。

でも、海老蔵の光源氏は色っぽかったです。立っているだけで

華があるというかオーラがあるというか。人格的には???ですが、

舞台人としては、やはりすごい人だなぁと思いました。

 

       

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