昭和30年初演の作品です。いわゆる「新作もの歌舞伎」になります。
谷崎潤一郎原作の作品です。
美しい姫君に心を寄せる、盲目の法師の物語です。
新作ですし、ストーリーも谷崎ももですので単純ですから、とくにわかりにくくないと思います。
一応戦国史をざくっと押さえたほうが無難かもしれません。
大河ドラマんどでよく出る題材なので、そのへんを見ていれば大丈夫です。
戦国系のゲームでも大丈夫です。
織田信長の妹の「お市の方」がでてきます。
戦国時代なので結婚した夫がどんどん死にますよ。
夫の「柴田勝家」が負けて落城したとき、一緒に自害しますよ。
盲法師の「与市(よいち)」は、すっとお市の方に仕え、娘の「お茶々」を燃えるお城から救いだします。
この「余市」が主人公です。
余市は、はじめ母のお市の方、後に娘のお茶々にも恋心を抱くのですが、その思いが叶うことはありません。
お茶々は秀吉の側室になってしまいますしね(淀君)。
与市は最後はになってさまよいますが、やはりお市の方への思いは忘れないのでした。
(この場合、「」というのは「乞食」くらいの意味になります
※参照=江戸の身分制=)
そんなもの悲しいお話です。
動きのある見せ場は大阪城落城ですが、全体としては与市が寂しそうだったり、戦国の女が不幸だったり、
そういうのを見るお芝居です。
歴史の片隅にいる人物にスポットをあてて人間像を掘り下げ、その悲哀を余情たっぷりに描くというのは新作歌舞伎の得意技で、
その典型なお芝居といえると思います。
=50音索引に戻る=
谷崎潤一郎原作の作品です。
美しい姫君に心を寄せる、盲目の法師の物語です。
新作ですし、ストーリーも谷崎ももですので単純ですから、とくにわかりにくくないと思います。
一応戦国史をざくっと押さえたほうが無難かもしれません。
大河ドラマんどでよく出る題材なので、そのへんを見ていれば大丈夫です。
戦国系のゲームでも大丈夫です。
織田信長の妹の「お市の方」がでてきます。
戦国時代なので結婚した夫がどんどん死にますよ。
夫の「柴田勝家」が負けて落城したとき、一緒に自害しますよ。
盲法師の「与市(よいち)」は、すっとお市の方に仕え、娘の「お茶々」を燃えるお城から救いだします。
この「余市」が主人公です。
余市は、はじめ母のお市の方、後に娘のお茶々にも恋心を抱くのですが、その思いが叶うことはありません。
お茶々は秀吉の側室になってしまいますしね(淀君)。
与市は最後はになってさまよいますが、やはりお市の方への思いは忘れないのでした。
(この場合、「」というのは「乞食」くらいの意味になります
※参照=江戸の身分制=)
そんなもの悲しいお話です。
動きのある見せ場は大阪城落城ですが、全体としては与市が寂しそうだったり、戦国の女が不幸だったり、
そういうのを見るお芝居です。
歴史の片隅にいる人物にスポットをあてて人間像を掘り下げ、その悲哀を余情たっぷりに描くというのは新作歌舞伎の得意技で、
その典型なお芝居といえると思います。
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