洋上風力発電と漁業 海外と日本の経験

Offshore wind farms and fisheries
”洋上風力発電と民主主義”

洋上風力発電と漁業 海外の経験#13 ポルトガル 新たなる計画をめぐり漁業者が怒りを露わにする

2023-02-19 12:18:25 | 日記

 

2023年02月15日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[洋上風力発電と漁業 海外の経験#13 ポルトガル 新たなる計画をめぐり漁業者が怒りを露わにする]

ポルトガルの15 の漁業者協会が、ヴィアナ・ ド・ カステロで会合を開催、洋上風力発電所の設置に向けて公開協議中の問題について共通の立場をとるための合意を形成することが2023年2月15日までにわかった。

最大 3,000 平方キロメートルに及ぶ洋上風力発電のための区域がポルトガル漁業を終わらせようとしている。

危機に瀕している5つの区域は、ヴィアナ・ド・カステロ、レイショネス、フィゲイラ・ダ・フォス、エリセイラ・カスカイス、そしてシネスの沖合となっている。

フィゲイラ・ダ・フォスには最大の風力発電所が提案されており、1,237平方キロメートルにまたがって、最大4 ギガワット (GW) の容量となる可能性がある。

これに、ヴィアナ・ ド・ カステロ (663 平方キロメートル/2GW)、シネス (499平方キロメートル/1.5GW)、レイショエス (463.36平方キロメートル/1.5GW)、エリセイラ・カスカイス (300平方キロメートル/1GW)と続いている。

ヨーロッパ初の半潜水型洋上風力発電所が最初に建設されたとき、技術の素晴らしさに「畏敬の念」しかなかったが、その代替として漁業者は消えた。

コインブラ地区のフィゲイラ・ダ・フォスからアルト ミーニョのカミーニャまで、約450人で構成される漁業団体は、風力発電所から約 1 マイル離れたところに生物が姿を消したのを確認していると関係者は説明、イワシ資源等への悪影響が懸念されると語り、水中ケーブルがプラットフォームを陸上のグリッドに接続する 17kmの区間に沿って漁業は禁止され、2019年に補償が決定、影響を受けた地元漁船28隻に対して50万ユーロが用意されたが、現在、議論されている計画は状況がまったく違うレヴェルに引き上げられていると加えた。

関係漁業者は、新たな計画はポルトガルから漁業という産業分野を壊滅させるものだとして、怒りを露わにしている。

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