先日の屋久島に続き、
種子島
のバスをレポートします。種子島といえば、宇宙センターそして鉄砲伝来の地というイメージがあるかと思います。バスについては種子島・屋久島交通と大和バスが運行していますが、大部分が山の屋久島とは違い、島の各地に集落が分散しているため、西之表、野間、上中を結ぶ基幹路線に西之表、野間、上中からローカル線が出ていました。しかし、昔から運行していた種子島・屋久島交通が路線バスを全て廃止したため、現在は大和バスが西之表~南種子(上中)~宇宙センター間でバスを運行している他、西之表と上中ではそれぞれコミュニティバスが運行されています。
まず、
種子島・屋久島交通
です。いわさきグループの一つで、かっては種子島交通でしたが、屋久島交通と合併し、種子島・屋久島交通種子島支社になりました。西之表・野中・上中に車庫を持ち、西之表~上中の基幹路線を中心に幅広いローカル線を運行していましたが、乗客減から縮小が進み、2009年に一般路線が全て廃止されました。それでも、種子島支社自体が存続しているのはスクールバスとコミュニティバスの受託を受けているためです。
西之表で見かけた
中型車
です。いすゞ、日野、日デがいますが、全てメトロ窓にトップドアという種子島&屋久島にとって典型的な仕様になっています。一般路線が全廃になったにもかかわらず、乗合表記が残り、運賃箱や整理券箱などが残っています。写真は上から
鹿児島22き 380 U-LR232J 1990年式
鹿児島22き 588 U-RR3HJAA 1992年式
鹿児島22き 662 U-LR212J 1993年式
鹿児島22き 819 KC-RM250GAN 1996年式
です。いすゞLRは元鹿児島交通で、それ以外は種子島生え抜きです。日野RJはいわさきグループで自己発注で投入された車両は少なく、銀サッシのメトロ窓という仕様は種子島でしか見られないタイプです。日デRMの西工はいわさきグループ全体で種子島の819の1台しかいないというレアなものです。離島にはここにしかいないというタイプが多く、離島を訪れる楽しみさがここにあります。
スクールバスとして出庫するバスたちです。一般路線車たちはスクールバス専業になっていることもあり、走行している姿をとらえるのは容易ではありませんが、それでも頑張っているようです。スクールバス用の幕も用意していたんですね・・・。
こちらは上中で見かけた
エアロスター
です。種子島でも大型車はいますが、見かけたのはこの1台だけでした。1996年式のKC-MP617NTで、トップドアの貸切兼用車です。上中行きの表示を出したまま止まっていますが、どのように使っているんでしょうか・・・。上中でもスクールバスはあるのですが、南種子町のコミュニティバスの中に組み込まれてるし・・・。
種子島・屋久島交通の
貸切車
です。種子島は屋久島とは異なり、観光が旺盛ではないようで、貸切車の数は少なく、西之表に2台がいるのを見かけた程度です。そういや、種子島内をバスで移動したとき、貸切バスとほとんどすれ違わなかったな・・・。
種子島・屋久島交通では2つのコミュニティバスの受託を受けていますが、このうち
西之表市
は市内巡回バス「わかさ姫」として運行され、車両も専用のハイエースが充当されています。西之表港を起終点に西之表市内を循環するというスタイルで、北まわりと南まわりの2路線があります。とはいえ、予備車がいないようで、検査時などは多分あの中型車が代走するのだと思います。因みに運行は平日のみです。他に乗合タクシーもありますが、受託していません。
もう一つは
南種子町
です。南種子町は河内温泉を起終点に南種子町の各所へ運行されています。車両は専用のエルガミオワンステ(PDG-LR234J2)が充当されています。種子島にエルガミオがいるとは思いもしませんでしたが・・・。
こちらは種子島支社の西之表車庫です。西之表港から約10分歩いたところにありますが、スクールバス用の中型車がずらりと並んでいます。でも、事務所がプレハブ建物なのは驚きましたが・・・。
こちらは上中車庫です。南種子町役場の側にあり、南種子町役場バス停もここにあります。事務所が古びた建物で、いかにも昔からバス運行を担っているというような風格が感じられます。でも、一般路線が全廃になった事もあり、車庫内は静かでした。在籍車両もコミュニティバス用のエルガミオに貸切兼用のエアロスターMぐらいでしょう・・・。事務所内には一般路線の時刻表が残っており、行先表記が左読みになっていました。因みに事務所は現役で、高速船の乗船券も発売しています(これがい驚きです)。
次に
大和バス
です。屋久島のまつばんだ交通と同じく2004年に参入した新興事業者です。元々からホテル・レジャー業を行っている事業者で、正確には有限会社大和です。路線は西之表~南種子を中心に空港から西之表又は南種子へ結ぶ路線も持っています。因みにスクールバスも運行しているようです。
車両は全て中古車で、元自家用車が多いのが特徴です。そのため、路線バスとしての運行に合わせてLED式行先表示器を後付けで取り付けられています。写真は上から
鹿児島200か 460 KC-MK219J
鹿児島200か 488 KC-MK219J
鹿児島200か 561 U-LT332J
鹿児島200か 864 KC-MK619J
です。いずれも元自家用車である事が分かります。でも、元事業者は一定しないようで、エアロミディといっても、車両によっては内装が異なっているようです。因みにナンバーが400番台の車両は路線バス参入時に投入されたものです。
こちらはバス停名称にもなっている南種子営業所です。大和バスの本社はこの付近にあり、バス運行上の拠点にもなっています。営業所といっても、規模は意外と小さく、倉庫も数台が入れる程度しかスペースがありません。でも、その代わりに南種子町内の某停留所付近に別の車庫があり、多数の車両が留置されています。
因みに南種子営業所は種子島・屋久島交通の上中車庫とは徒歩約10分の距離です。
こちらは
種子島宇宙センター
です。日本が発射するロケットは全てここから発射しています。敷地もかなり広大なものですが、ロケットを発射する場所なだけに客が自由に立ち入る出来る場所はほんのわずかな場所に限られています。バスは大和バスが1日2往復、南種子町コミュニティバスが1日2本乗り入れる程度と交通の便はそんなによくないです・・・。西之表からバスで約1時間40分かかりましたが、種子島は意外と広いのです。
以上です。
種子島
のバスをレポートします。種子島といえば、宇宙センターそして鉄砲伝来の地というイメージがあるかと思います。バスについては種子島・屋久島交通と大和バスが運行していますが、大部分が山の屋久島とは違い、島の各地に集落が分散しているため、西之表、野間、上中を結ぶ基幹路線に西之表、野間、上中からローカル線が出ていました。しかし、昔から運行していた種子島・屋久島交通が路線バスを全て廃止したため、現在は大和バスが西之表~南種子(上中)~宇宙センター間でバスを運行している他、西之表と上中ではそれぞれコミュニティバスが運行されています。
まず、
種子島・屋久島交通
です。いわさきグループの一つで、かっては種子島交通でしたが、屋久島交通と合併し、種子島・屋久島交通種子島支社になりました。西之表・野中・上中に車庫を持ち、西之表~上中の基幹路線を中心に幅広いローカル線を運行していましたが、乗客減から縮小が進み、2009年に一般路線が全て廃止されました。それでも、種子島支社自体が存続しているのはスクールバスとコミュニティバスの受託を受けているためです。
西之表で見かけた
中型車
です。いすゞ、日野、日デがいますが、全てメトロ窓にトップドアという種子島&屋久島にとって典型的な仕様になっています。一般路線が全廃になったにもかかわらず、乗合表記が残り、運賃箱や整理券箱などが残っています。写真は上から
鹿児島22き 380 U-LR232J 1990年式
鹿児島22き 588 U-RR3HJAA 1992年式
鹿児島22き 662 U-LR212J 1993年式
鹿児島22き 819 KC-RM250GAN 1996年式
です。いすゞLRは元鹿児島交通で、それ以外は種子島生え抜きです。日野RJはいわさきグループで自己発注で投入された車両は少なく、銀サッシのメトロ窓という仕様は種子島でしか見られないタイプです。日デRMの西工はいわさきグループ全体で種子島の819の1台しかいないというレアなものです。離島にはここにしかいないというタイプが多く、離島を訪れる楽しみさがここにあります。
スクールバスとして出庫するバスたちです。一般路線車たちはスクールバス専業になっていることもあり、走行している姿をとらえるのは容易ではありませんが、それでも頑張っているようです。スクールバス用の幕も用意していたんですね・・・。
こちらは上中で見かけた
エアロスター
です。種子島でも大型車はいますが、見かけたのはこの1台だけでした。1996年式のKC-MP617NTで、トップドアの貸切兼用車です。上中行きの表示を出したまま止まっていますが、どのように使っているんでしょうか・・・。上中でもスクールバスはあるのですが、南種子町のコミュニティバスの中に組み込まれてるし・・・。
種子島・屋久島交通の
貸切車
です。種子島は屋久島とは異なり、観光が旺盛ではないようで、貸切車の数は少なく、西之表に2台がいるのを見かけた程度です。そういや、種子島内をバスで移動したとき、貸切バスとほとんどすれ違わなかったな・・・。
種子島・屋久島交通では2つのコミュニティバスの受託を受けていますが、このうち
西之表市
は市内巡回バス「わかさ姫」として運行され、車両も専用のハイエースが充当されています。西之表港を起終点に西之表市内を循環するというスタイルで、北まわりと南まわりの2路線があります。とはいえ、予備車がいないようで、検査時などは多分あの中型車が代走するのだと思います。因みに運行は平日のみです。他に乗合タクシーもありますが、受託していません。
もう一つは
南種子町
です。南種子町は河内温泉を起終点に南種子町の各所へ運行されています。車両は専用のエルガミオワンステ(PDG-LR234J2)が充当されています。種子島にエルガミオがいるとは思いもしませんでしたが・・・。
こちらは種子島支社の西之表車庫です。西之表港から約10分歩いたところにありますが、スクールバス用の中型車がずらりと並んでいます。でも、事務所がプレハブ建物なのは驚きましたが・・・。
こちらは上中車庫です。南種子町役場の側にあり、南種子町役場バス停もここにあります。事務所が古びた建物で、いかにも昔からバス運行を担っているというような風格が感じられます。でも、一般路線が全廃になった事もあり、車庫内は静かでした。在籍車両もコミュニティバス用のエルガミオに貸切兼用のエアロスターMぐらいでしょう・・・。事務所内には一般路線の時刻表が残っており、行先表記が左読みになっていました。因みに事務所は現役で、高速船の乗船券も発売しています(これがい驚きです)。
次に
大和バス
です。屋久島のまつばんだ交通と同じく2004年に参入した新興事業者です。元々からホテル・レジャー業を行っている事業者で、正確には有限会社大和です。路線は西之表~南種子を中心に空港から西之表又は南種子へ結ぶ路線も持っています。因みにスクールバスも運行しているようです。
車両は全て中古車で、元自家用車が多いのが特徴です。そのため、路線バスとしての運行に合わせてLED式行先表示器を後付けで取り付けられています。写真は上から
鹿児島200か 460 KC-MK219J
鹿児島200か 488 KC-MK219J
鹿児島200か 561 U-LT332J
鹿児島200か 864 KC-MK619J
です。いずれも元自家用車である事が分かります。でも、元事業者は一定しないようで、エアロミディといっても、車両によっては内装が異なっているようです。因みにナンバーが400番台の車両は路線バス参入時に投入されたものです。
こちらはバス停名称にもなっている南種子営業所です。大和バスの本社はこの付近にあり、バス運行上の拠点にもなっています。営業所といっても、規模は意外と小さく、倉庫も数台が入れる程度しかスペースがありません。でも、その代わりに南種子町内の某停留所付近に別の車庫があり、多数の車両が留置されています。
因みに南種子営業所は種子島・屋久島交通の上中車庫とは徒歩約10分の距離です。
こちらは
種子島宇宙センター
です。日本が発射するロケットは全てここから発射しています。敷地もかなり広大なものですが、ロケットを発射する場所なだけに客が自由に立ち入る出来る場所はほんのわずかな場所に限られています。バスは大和バスが1日2往復、南種子町コミュニティバスが1日2本乗り入れる程度と交通の便はそんなによくないです・・・。西之表からバスで約1時間40分かかりましたが、種子島は意外と広いのです。
以上です。
私は埼玉県下に住んでる者です。
私は本年1~7月の半年にかけて、仕事の関係で種子島(南種子町)へ出張に行ってましたが、そのさい南種子町界隈を走る様々なバスを撮影しました。
中でもブルーリボンやキュービックは中(後)扉を閉鎖し、その跡に座席を増設してたみたいですが、かつて地方とかでよく見られたいわゆるゲテモノ改造バスを思いおこされました。
それでは、この辺で失礼します。
コメントありがとうございます。
初めまして。
大和バスは基本的に前乗り前降りですが、こういうゲテモノ改造も見られるようで、驚きです。私が見たものはほとんどエアロミディばかりでした・・・。
しかし、島の公共交通をしっかりと担っておられていましたね。