斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

沖縄バスみたまま 2011・05

2011年06月08日 21時56分41秒 | バス
 GWの沖縄遠征時で見てきた
 沖縄バス
 の様子をレポートします。前回訪問時から4年経っているだけに大きく変わりつつあります。




 2008年頃に
 元神奈川中央交通
 のエアロミディをまとまった数投入しています。神奈川中央交通からの中古車はP代のエアロスターK以来となります。そんなエアロミディですが、窓ガラスの上部分に青いフィルムが貼られている事が目につきます。窓ガラスにフィルムが貼られるようになったのはエアロミディが最初ですが、その後もニューエアロスターに対しても行われています。因みに最初に入ったグループは屋根上の通風器の一部が撤去されています。
 最初は52番と61番に投入され、2系統の中型車化を進めました。しかし、途中に40番へ転用され現在に至っています(これによって40番の全便が中型車による運用になった)。下の657号車は読谷に配置され、48番に充当されています。657号車の代替としてワンステの376号車が52番に転用されています。




 2010年頃に
 元名古屋市交通局
 のエアロミディが投入されました。まとまった数が市内線の7・8番に投入されています。最初に投入されたグループは行先表示器が幕式で、側面にはサボも使用されていますが、途中からLED式になりました(同時にサボもなくなった)。基本的に名古屋市交通局時代のままで使われています。2011年にも引き続き投入されていますが、こちらは87・287番に投入されています。上2つは市内線の7番、下は87番に充当されている姿なのですが、LED車ではどの系統に入っているのか分かりにくいですよね・・・(沖縄バスは行先表示器のLED化と合わせてサボを廃止しているからね・・・)。


 2010年頃に入った
 元自家用車
 のエアロミディです。20・120番の中型車化に合わせて投入されたもので、20・120番に入っています。車内の座席はどうやら廃車になった自己発注車からから転用されているようです。こんな車両が20・120番に入るとは変わったものですね・・・。


 2008年頃に入った
 元遠州鉄道
 のエアロスターMです。沖縄バスにおける元遠州鉄道の車両は少数派で、なかなか見つけにくい存在です。というか、沖縄バスにおけるエアロスターMは自己発注車と中古車と共に少数派です。写真の595号車は27番に充当されています。


 2009年頃に入った
 元自家用車
 のニューエアロスターです。2段窓のニューエアロスターは全国的にもレアな存在なので、沖縄バスはこんなにレアな車両を買ったんだなと感じさせられました。型式はKC-MP717KTで、ターボ付きの高出力車です。座席はどうやら廃車となった自己発注車から転用されているようです。27番を中心に充当されています。


 こちらは読谷村コミュニティバスの
 鳳バス
 用のポンチョです。読谷村コミュニティバスは沖縄バスが受託して運行しているので、車両そのものは沖縄バスが管理しています。沖縄バスに日野とは珍しいですが、元々の所有は読谷村やし・・・。写真は海岸ルートに充当されているときのものですが、海岸ルートは土休日のみの運行で、読谷近辺の観光地を巡ります。コミュニティバスは公共施設や住宅街を回る事が多いのですが、観光地を巡るのは珍しいのかな・・・。




 こちらは120番及び北部支線に投入されている
 元東急鯱バス
 のエアロミディです。この車両は元々市内線の8番開設に伴って投入された車両です。しかし、8番用として元名古屋市交通局の中古車が入ったため、名護へ転属し、北部支線に入るようになりました。沖縄バスでは初期に投入された中型車には玉突きで他の系統へ転用する例があるようです。下の写真は4年前に撮影した488号車ですが、今は中の写真のように北部支線へ転用されています。因みに元東急鯱バスのエアロミディではまだ8番に充当されている車両もいます(495号車)。


 長らく77番で活躍して来て、今でも77番に入っている
 観光顔のエアロスター
 ですが、実は動きが発生しています。というのはこれまで那覇に配置されていたものが、ワンステ新車の投入に伴い、名護へ転属しています。77番は那覇と名護の共管で、観光顔のエアロスターは名護担当便に充当されています。因みに77番の那覇担当は基本的に全てワンステ新車が充当されています。




 最近になって自己発注のエアロスターKに対して行先表示器が
 LED化
 されています。LED化されたのは1990年式の209号車と210号車で、いずれも20・120番に充当されています。LED化にあたって、前面行先表示器がLED式に代わっただけでなく、リアに新たにLED式行先表示器が設置されています(従来は経由表示のサボがあった)。ただ、側面や系統番号のサボはそのまま使用されています。下の写真はLED化される前で、LED化によって雰囲気が少々変わっています。


 こちらはトップドアのエアロミディですが、実は
 自己発注車
 です。2000年に投入されたKK代のエアロミディです。このエアロミディこそ沖縄のバスの仕様における最後の新車で、次からはバリアフリー法に適合した低床車が投入されてゆくことになります。71号車は最初52番に入っていたのですが、今は87・287番に入っています。
 琉球バス交通、那覇バス、東陽バスはU代を最後に新車の投入が途絶えているに対し、沖縄バスだけ現在も新車を入れています(数は減っているが・・・)。




 次は路線です。
 こちらは糸満方面からおもろまちを結ぶ
 200・234・235番
 です。それぞれ100・34・35番をおもろまち駅発着とした路線です。これらはモノレール開業時に新設されたものではなく、200番は2007年、234番は2010年、235番は2008年に設定されたものです。おもろまち駅発着路線は元の系統番号に200を冠するのが普通なのですが、100番は特例で200番になっています。尚、糸満方面の路線は基本的に久茂地経由(234番の一部は美栄橋経由)ですが、234番の一部は牧志(国際通り)経由になっており、糸満BTへ行く路線で国際通りを通るのは234番が唯一です(那覇バスの33・46番は糸満BTには入らない)。中の234番の写真は国際通りを通っているシーンです。
 因みにおもろまち駅の表示は200番が「おもろまち」であるに対し、234・235番は「おもろまち駅広場」と異なっています。同じく沖縄バスが運行している227番は「おもろまち駅」と完全にバラバラです・・・。



 こちらは那覇BTから首里駅を結ぶ市内線扱いの
 18番
 です。沖縄バスが運行する市内線の第2弾として新設されたものですが、元々は180番屋慶名(首里・国場)線の一部区間を廃止したうえで新設されたものです。市内線ながら車両は27番で使用されていると同じものが使われています。平日のみの運行なのですが、たまたま幕とLEDの両方とも撮影出来ました・・・(汗)



 こちらは那覇BT~屋慶名間を高速道路経由で結ぶ
 127番
 です。どちらかといえば27番を高速道路経由としたもののようですね・・・。23番と113番の関係と似ているのだと思います。この路線は2009年に新設されたもので、平日朝夕のみの運行です。127番は高速道路経由という事で、ターボ付きの高出力車が使われている模様です。一応、幕とLEDの両方とも撮影出来ました・・・。



 こちらは名護~赤道十字路を結ぶ
 22番
 です。77番を赤道十字路発着とした路線で、ルートは77番と同じです。22番は名護発着という事で、名護所属の車両が用いられています。因みに赤道十字路行きの行先表示はきちんと「赤道十字路」と表示されているのですが、赤道十字路ってマイナーな感じがするんだけどね・・・。尚、22番が運行を開始したのは2009年です。




 こちらは
 36番
 ですが、2010年にダイヤ改正が行われ、これまでの休暇センター発着から親慶原発着に変更されています(同時に休暇センターへは行かなくなった)。36番は沖縄初のワンステが投入された路線ですが、今はごく普通な生活路線になってしまっています。
 4年前に36番を見てきたのですが、この時は小型車が中心に入っていたのです(下の写真)。ところが、今年行ってみると全て大型車に戻っていました。36番は2008年に減便が行われているのですが、その時に運用の効率化のために他路線と共通になったものだと思われます。写真の188号車は36番に入る前は235番に入っていました。サイズダウンは当たり前のように見かけますが、逆に小型車から大型車に戻るのは珍しいですな。

 以上です。本当にいろいろ変わっていますね・・・。

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4 コメント

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Unknown (うちなー)
2011-06-09 00:40:58
少し補足があるのでコメントしますね。
まず、ワンステの376号車は52番じゃなく89番に転用されています。
エアロミディの775号車は、元自家用じゃなく元神奈中バスの特定輸送車だったそうです。

でも、120番に中型車導入したのは間違いだったと思うんですけど、琉バスは元名古屋市営の硬い座席をそのまま使用しているから、もう少し考えるべきだと思いますよ!

更新楽しみにしています!
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沖縄における中古バス事情(その2) (黒べえ)
2011-06-11 00:16:37
沖縄のバス事業者についていえることは、沖縄バスをのぞいて、ここ15年位の間新車がはいってこないことです。
最近の傾向として、首都圏の大手事業者が、除籍となった車両をほぼ全量グループの外へ出すようになった一方で、地方都市では今まで全く中古車をいれなかった事業者が、定期的に新車をいれずに、大量の中古を導入するようになってきていることが目立ちます。沖縄の例は日本の地方事業者の事情を先行していますね。
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Unknown (斬剣次郎)
2011-06-11 17:21:06
 うちなー様
 コメントありがとうございます。

 当方でも376号車が89番に入っているのを確認しています。本当は52→89と書くところ間違えて申し訳ありません。
 775号車ですが、いろいろ調べたところ西武総合企画→神奈川中央交通→沖縄バスみたいです。ちょっとわかりにくい車両ですね・・・。
 20・120番の中型車ですが、沖縄バスは一部を除いて座席交換を行ったに対し、琉球バス交通はそのまま、事業者ごとの差が出てしまいましたね・・・。
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Unknown (斬剣次郎)
2011-06-11 17:26:23
 黒べえ様
 コメントありがとうございます。

 中古車導入について、グループ会社以外では沖縄が先行しているとも言えますね。きっかけは大量の730車を置き換えるためでしたが・・・。それでも、中古車の改造についても時代の流れで変わりつつありますね。
 バス事業者はどこも経営が厳しいのですが、大手事業者でも排ガス規制外の地域へ車両を転属させて新車を減らそうという動きがみられるのもポイントですね。更に排ガス規制対象外のKL代から延命という動きもありますし。
 どうなるのやら・・・。
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