斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

西肥バス 新上五島管内のバスたち

2012年12月24日 14時00分31秒 | バス
 西肥バス
 新上五島営業所
 は佐世保から約50km西にある五島列島のうち中通島と若松島内の路線バスを運行しています。元々西肥バスは佐世保市を中心に路線バスを運行していますが、上五島営業所は唯一離島にある営業所です。そんな西肥バス新上五島管内を訪れましたので、レポートします。


 上五島管内の幹線である
 有川港~青方~奈良尾線
 です。有川港ターミナルを起点に中心部である青方を経由し、奈良尾を結ぶ路線です。中通島内を横断するもので、1時間に1~3本とそこそこの本数が確保されています。佐世保からの玄関口である有川港と長崎からの玄関口である奈良尾港の両方から中心部である青方を結んでいるので、乗客がそこそこ乗ってきます。



 新上五島管内の拠点である
 青方
 です。新上五島営業所を併設していて、ここから幹線の有川港~青方~奈良尾線他、青方ローカル線や中通島北部へ向かう路線がここから出ています。営業所施設は最近になって改築されたようで、真新しい3階建てのビルになっています。営業所になっているものの、整備工場などは近くの別の場所に位置しています。
 拠点らしく、バス待機場には一日中途絶えることなくバスが待機しています。




 こちらは
 青方ローカル線
 です。本数は少ないものの、青方循環線など青方周辺の各地区への路線が運行されています。




 こちらは中通島の東に位置する
 有川港バスターミナル
 です。中道島の東の拠点とも言える場所で、有川港ターミナルに隣接されています。ここから有川港~青方~奈良尾線が出るほか、中通島の東部方面(太田や頭ヶ島)の路線も出ています。近くに小さな車庫があります。
 キリスト教会が多い中通島らしく頭ヶ島教会行きのバスも出ています。因みにバス停も○○教会が出てきます。


 こちらは
 青方港ターミナル
 です。青方の近くにありますが、発着する便が少なく、バスも1日1本しか来ません。しかも、博多港からの船が到着した時だけに運行され、しかも早朝の6時発です。私は博多港からのフェリーで中通島入りしました。因みに青方港へは相河桟橋バス停からも利用できます。




 次から車両です。
 こちらは1990年式の
 日デUA
 です。佐世保~長崎空港間のリムジンバス用として投入されたP-UA33Nの西工E型です。5台が投入されましたが、空港リムジンバスから撤退した後、一般路線車に転用され、N758の1台のみ上五島に来たわけです。しかも、N758以外の4台は中扉増設改造を受けています(参考に下に中扉増設改造のN760を載せます)。なので、N758はトップドアで残る貴重な1台となります。



 こちらは
 自己発注車
 ですが、ごく一部を除いて全て本土からの転入車です。上は1995年式のU-UA440LAN+西工B型のN808、下が1985年式のP-RM80GのN715です。しかし、1985年式のN715が新上五島で現役とは驚きました・・・(しかも最古参車だそうで・・・)。



 上五島には中古車もいますが、本土からの転入車と直接投入された車両がいます。こちらは
 元川崎市交通局
 の車両です。エアロスターKはF510~F515の6台が西肥バスに投入され、F510のみ上五島に投入されました。写真のF515は本土からの転入車にあたります。いずれも1988年式のP-MP218Kです。
 下の日野RJは1997年式のKC-RJ1JJCAで、H250~H251の3台が直接新上五島に投入されています。KC代とはいえ、ツーステになっています。


 こちらは
 元西武バス
 の日デRMです。1996年式のN830~832がいますが、いずれもKC-RM211ESNです。N830とN831はE尺を更に短くしたタイプで、ツーステです。写真のN832はワンステで中扉が折戸になっているのがポイントです。いずれも直接新上五島に来た車両です。


 こちらは
 元名古屋シップサービス
 の1999年式のKC-MP717Mです。元々特定用であったことからメトロ窓に2人掛けシートが並んでいます。ニューエアロスターがいきなり新上五島に来ていたとは驚きです・・・。



 こちらは
 リエッセ
 です。リエッセは2006年式のKC-RX6JFAAで、新上五島に直接新製配置された車両です。上のK088は一般路線用でLED式行先表示器付き、下のK089は貸切用です。仕様に違いがあるとはいえ、ツーステに2&1シートを採用しているのは同じです。



 余談になりますが、有川港~青方~奈良尾線の白魚入口バス停で
 新上五島町営バス
 と接続しています。新上五島町営バスは元々若松町営バスだったもので、若松島内でバスを運行しています。そのうちの一部が若松大橋を渡って中通島内にある白魚入口バス停で西肥バスと接続しています。因みに若松島内には西肥バスも来ますが、奈良尾方面からの1路線のみです。
 私は有川港から白魚入口まで西肥バスに乗車し、ここで町営バスに乗り換えて若松港へ向かい、ここからフェリーに乗りました。こういう旅もなかなかいいものです。

 以上です。

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4 コメント

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Unknown (斬剣次郎)
2014-10-02 01:26:11
 きみぴょんず様
 コメントありがとうございます。

 いつも拙ブログを訪問頂きありがとうございます。
 上五島はこの時が初めての訪問でしたが、佐世保周辺では見られない特徴的な車両が多く、離島はアクの強いなと感じたものです。確かに上五島には教会が多かったですね・・・。この記事を参考に頂けたのことで、ありがとうございます。
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御礼 (きみぴょんず)
2014-10-01 22:56:19
以前から見させていただいていましたが、書き込みは初めてになります。

こちらの記事を見て、上五島に行ってみたいとずっと思っていました。
先日、ようやく宿願が叶って上五島を訪れることができ、現地でSUNQパスを使って教会巡りをしてきました(ついでに西肥に1台だけのエルガワンステとか、旧奈良尾町の補助金で購入した「つばき号」の愛称の車両なんかも見てきました)。

この記事が書かれなければ、私も上五島を訪れようとは考えなかったと思います。上五島訪問のきっかけをいただいて本当にありがとうございました。
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Unknown (斬剣次郎)
2012-12-25 00:40:09
 みやのこ様
 コメントありがとうございます。

 地方というより、離島にはアクの強い車両が走っているケースが多いので、見ごたえがあります。
 因みに写真にある中扉増設改造車は平戸にいます(これも島ですが、大橋で本土とつながっているので離島とは言えません)。
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見応えがいっぱいあってイイです。 (みやのこ)
2012-12-24 15:56:15
こんにちは。
ココのバスの写真を拝見してみると、今や地方でも骨董品的価値になってきた富士重工謹製ボディー5Eのバスや、トップドアの空港リムジンバスを一般路線バス仕様にすべく中扉を新設改造したバスがあったりと、色々と見応え充分なので撮り甲斐があるものと思います。
それでは、これで私は失礼します。
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