元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

No.1.143  「人気の藤平先生」のお話。

2013年06月20日 | 日記

「人気の藤平先生」のお話。     以前、私の「ブログ」で何回となく登場していただいた方に、黒龍江大学では有名人となっておられた「人気の藤平先生」がおられた。藤平先生は定年退職後、黒龍江大学の留学生として≪5か年計画≫で入学された学生さんである。入学後は早朝から夜遅くまでエネルギッシュに活動され、黒龍江大学の学生に、時にはユーモアを交え日本語を精力的に教えておられた。

その藤平先生の姿を、私は2011年11月17日付けNo.559号の「人気の藤平先生」のお話や、2011年11月30日付けNo.572号の「ギターコンサート」のお話として掲載させていただいた。私が黒龍江大学日本語教師時代に、その藤平先生から「最近、おなかの調子が思わしくない。ハルビン市内の薬局で売っている≪良く効く≫という薬を飲んでも、なかなか良くならない。」という相談を持ちかけられた。

私は藤平先生のその表情を見て「今日、これからハルビン市内の大きな病院へ検査に行ってください!!」と強く説得した。その日、病院での診察の結果、、藤平先生はすぐ日本の病院での再検査を勧められ、慌ただしく帰国された。先日、中国の友人であり、東京都在住の孫華林さんから私宛に訃報とともに「人気の藤平先生」の葬儀のお写真が届けられた。

私達の人生、何事をするにも≪健康第一≫である。私は黒龍江大学で「人気の藤平先生」から学ぶ姿勢や人生の生き方など、本当に多くのことを勉強させていただいた。天国におられる藤平先生のご冥福を心からお祈りしたい。(合掌)

 

(人気の藤平先生)

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当时我脸色不好,就:当天马上

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应该放在,人生乐趣

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中国の友人である孫華林さんから私宛に訃報とともに「人気の藤平先生」の葬儀のお写真が届けられた。

「人気の藤平先生」

「人気の藤平先生」


2011年11月17日付けNo.559の「人気の藤平先生」のお話。(再掲)

「人気の藤平先生」とは、退職後、日本から黒龍江大学へ留学に来ておられる「藤平さん」のことである。年齢は“秘密”とかで、ご本人からハッキリと教えてもらえないが、私とほぼ同じ60歳代。最近、日本から当大学へ留学される20歳代の学生は年々減少しているが、60歳代の中高年の留学生は逆に増加している。その留学生の中で、特に早朝からエネルギッシュに活動されておられる方が、「人気の藤平先生」である。

私が早朝6時の散歩に「グランド」へ行くときに「人気の藤平先生」とお会いすることが多い。毎日、この早い時間に数人の向学心に燃えている学生達に日本語を教えるため、リュックサックに“参考書”を詰め込み、「藤平先生」は学生食堂へと向われる。そして食堂のほぼ中央部に陣取り、周囲の学生の目を気にすることなく、かなり大きな声で日本語を教えておられる。

今日も3人の学生が「人気の藤平先生」を取り囲み、朝食を食べながら参考書を片手に、発声練習を繰り返し行っていた。学生食堂のこのテーブルだけは早朝から活気がみなぎっていた。朝食時に限らず、昼食時や夕食時でも教えておられる姿を目にする。私は明るく熱心に教えておられる「人気の藤平先生」のこの姿勢にいつも感心している。私も「藤平先生」から実に多くのことを、勉強させてもらっている。

「人気の藤平先生(中央のメガネの先生)」       笑いの絶えない授業。   (場所 :  黒龍江大学A区の学生食堂)

「人気の藤平先生(中央の後ろ向きの白いセーター)」       この日は5人の学生を相手に日本語の授業を行っておられた。

「人気の藤平先生(白いチョッキとメガネの先生)」       この日は3人の学生を相手に日本語の授業を行っておられた。

「人気の藤平先生」

朝の学生食堂

 

2011年11月30日付けNo.572の「ギターコンサート」のお話。(再掲) 

「ギターコンサート」のお話。   先日、「人気の藤平先生」から日本語を教えていただいている学生と、私の教え子を中心に約30名が、夕食後、黒龍江大学「主楼」の386号室に集合し、「ギターコンサート」が開催された。ギターリストは、当大学の留学生の山田先生。山田先生は先学期まで、ハルビン市内の東北林業大学で日本語教師をされておられた方。

藤平先生の軽妙な司会進行のもと、「月亮代表我的心」という中国語の歌からコンサートが開始された。続いて日本語で「酒よ」「北国の春」「四季の歌」「幸せなら手をたたこう」「昴(すばる)」など。中国語では「歴史的天空」「未来へ」など。さらにはロシア語の歌まで飛び出した。私も約20曲の歌を、学生とともに久しぶりに歌った。

今回の「ギターコンサート」は日本語学科の学生だけではなく、当大学の法学部、経済学部、英語学科、ドイツ語学科など第二外国語として日本語を学習する学生も集まってくれた。また、日本語教師の先生方も当大学だけではなく、ハルビン医科大学、黒龍江外国語学院、遠くは、牡丹江師範学院の先生からもご参加いただいた。

山田先生のユーモアのある楽しい「お話」と「歌」をお聞きしながら、素晴らしい≪ギター≫の腕前を見せていただいた。楽しい時間はあっという間に過ぎ、皆さんとの再会を約束して「ギターコンサート」はお開きとなった。


「ギターコンサート」                                          (写真提供 :  黒龍江外国語学院 纐纈先生)

「ギターコンサート」 参加者全員で記念写真。                   (写真提供 :  黒龍江外国語学院 纐纈先生)

「ギターコンサート」                                             (写真提供 :  ハルビン医科大学 加古先生)


「ギターコンサート」                                             (写真提供 :  ハルビン医科大学 加古先生)


 

2011年12月27日付けNo.599の「ギターコンサート」のお話。(再掲)

「ギターコンサート」のお話。    12月25日のクリスマスの日、午後3時から黒龍江大学主楼の3階の部屋で「クリスマスソング」を中心に、今年2回目の<ギターコンサート>が開催された。参加者は当大学日本語学科の学生、それに日本語を学んでいる他の学部の学生を始め、日本語が流暢に話せる小中学生も特別参加し、総勢20数人が集まった。

この日が当大学の期末試験の直前ということもあり、集まった学生は、予想したより少なかった。ギターリストは当大学の留学生の山田先生。また、この<ギターコンサート>の司会進行役は、やはり当大学の留学生で「人気の藤平先生」。コンサートは山田先生の「クリスマスソング」で始まり、学生のトップバッターとしてロシア人留学生が「ロシア語の歌」を歌って口火を切った。

その後、中国語、日本語、英語の歌が続き、国際色豊かに<ギターコンサート>は進行した。東京で長年住んだことがあり、夜6時30分から「夕方の踊り」に私と一緒に踊っている地元の小中学生も、素晴らしい日本語の歌を披露し、参加者から大きな拍手を浴びていた。聞けばかなりの期間、この歌の練習を積んだという。約2時間の<ギターコンサート>は好評のうちにお開きとなった。

 

<ギターコンサート>      参加者全員で記念写真。前列の右端が藤平先生。


<ギターコンサート>      トップバッターはロシアからの留学生の歌。もちろんロシア語で歌いました。

<ギターコンサート>            ギターリスト、山田先生(左)の演奏で、学生と一緒に歌う藤平先生(右)。


<ギターコンサート>      以前、東京に住んでいたハルビン市内の中学生と小学生も参加。


何回もこの歌を練習したという三兄弟の歌。   その左隣りに、お母さん(孫華林さん)が写真を撮っている姿が微笑ましい。

<ギターコンサート>       ギターリスト、山田先生の楽しい「お話」も魅力の一つ。


<ギターコンサート>      歌の合間の自己紹介。 

<ギターコンサート>       男性、三人組によるコーラス。


<ギターコンサート>       最後に全員で歌った歌は「幸せなら手をたたこう!!」。




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4 コメント

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 (石岩)
2013-06-21 01:57:03
よく我々の健康そのものを急に失ったら、そのもののありがたさがしみじみと感じられる。
また、人と人の間に絆は存在するのは不思議であろう。現実においては、どれだけ変動は起こっても、その人への思いが心の底にずっと切れないのであろう。そういう大切な絆のおかげで、我々は友と共に過ごした楽しい記憶を銘じながら前に進んでいくことができると思う。
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石岩様 (元 黒龍江大学日本語教師)
2013-06-21 06:56:49
石岩さん、いつも「コメント」をいただき、感謝申し上げます。

石さんが言われるとおり「健康」は我々にとってたいへん重要なものです。失うと何もできなくなります。

藤平先生から黒龍江大学でいろいろなことを教わった石さんとしても、「絆」の大切さを感じたことと思います。

石さんにおかれましては、今後とも「健康」には十分留意され、益々、活躍してください。
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お久しぶりです。 (松本)
2013-06-29 20:58:30
以前于佳妮さんの件でお世話になりました、東京外大の松本です。
きっと外国の友人たちはこのことを知らないと思うので、伊藤先生のこのブログ記事をFacebookでシェアしてもよろしいですか?
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松本様 (元 黒龍江大学日本語教師)
2013-06-30 02:37:45
お久しぶりです。

お元気ですか。

この「ブログ」は私の友人や黒龍江大学の学生などが見ています。松本様の友人の方々にお知らせしていただければ、幸いです。

よろしくお願いします。
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