猫の目日和

気の向くままにぐるぐると。猫の目次第。

「12人の優しい日本人」

2006-02-12 | 舞台とか映像とか音楽とか本とか

三谷幸喜さん作・演出。15年前の東京サンシャインボーイズ初演。CAST新たにしての公演。東京では2005/11/30~12/30渋谷PARCO劇場にて。

地方だと、「舞台」には無縁。東京へ出ることが主になるが、マチネならともかく夜公演だとその日は宿泊ということになりかねない。場所と時間を考えてとなると、なかなか・・・。

でも、やっぱり見たいよね~なんて言っていたところに、三谷さんの舞台の情報。

見たいがためにPARCO劇場の会員になって、先行販売に申し込み・・・みごとにはずれ。

楽天チケットでも、希望日にはとれず。

そんなこんなでがっかりしつつも、年末年始「組!祭り」で忘れてしまっていたところに、我が家の突然のBS生活の始まり。嬉々として番組表等見ていると・・・「12人の優しい日本人」の文字が!なんとWOWOWで生中継!早速録画し、先日ゆっくり時間の取れるときに見た。

元になったヘンリー・フォンダ主演、シドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男』は、子供の頃TV放映されたものを見たことがある。細かいところまでは覚えていないしそもそももう忘れてもいた映画だが、「12人の優しい日本人」という文字を見て、ヘンリー・フォンダのワイシャツ姿で歩き回りながら机に寄りかかりながら話している姿が速攻浮かび上がってきたほど、深いところでは印象に残っている映画だった。中学か高校のとき、演劇鑑賞だか何だかの授業?で、学校を廻っている劇団が演じたのを見たこともある(こっちはあまり記憶にない)。

で、WOWOW生中継。

「ラジオの時間」も「THE有頂天ホテル」も、閉ざされた中での群集劇。三谷さんの真骨頂というべきシチュエーション。それぞれの個々のこと、バラバラに撒かれている事柄が、いつの間にか絡み合って最後に・・・。面白いなあ。はまります。たるみのない2時間半。『十二人の怒れる男』とは別物でした(って、あたりまえだ~)。だからって期待がどうこうってことではないです。三谷さんにかかるとこうなるんだな。すごいなあ。三谷さんのおっしゃるとおり、やっぱり生で見たかったな。そこの空気を感じたかった。

CASTは、三谷さん作品おなじみの役者さんたちは、「THE有頂天ホテル」見たばかりだし、このところTVで三谷さん作品続いてることもあって、なんだか“近い”存在。あれではあの役、これではこの役等々、いろいろ楽しめた。他のドラマに出られている役者たちだってそう。力のある役者さんたちの演技は、それぞれの役それぞれで魅せられる。生瀬さんしかり、小日向さんしかり、浅野さんしかり・・・江口洋介さんだって鈴木砂羽さんだってそう。たのしいなあ、うれしいなあ。舞台って、見始めるとたまらないものなんだろうな。あらためて都会に住んでいる方がうらやましくもなり。そうそう、あんなはじけてる温水さんは、私ははじめて見た。

陪審員制度が日本で始まったら(2009年?)、こんなかも・・・な~んてふと思ってしまった。ないことはないよな。感情ってものが人間にはあるし、また人ごとでもあるし。笑いながらも「果たして陪審員制度はいいのか悪いのか?」と、考えさせられる作品でもあった。

WOWOWでは、来月、これもまた抽選で外れた(TT)三谷さんの「PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場」も放映してくれる。ほかにもいっぱい舞台中継あり。地方のものにはうれしい限り。チューナー(DVDレコーダー)代もアンテナ代も視聴料も、

おつりがくるほどだわっ


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