猫の目日和

気の向くままにぐるぐると。猫の目次第。

【いつまでかかる?PC入院】アタゴオルは猫の森

2006-10-16 | 舞台とか映像とか音楽とか本とか

ますむらひろしさん、そして「ヒデヨシ」と初めて会ったのは、月刊「マンガ少年」。もう30年も前のことだ。

当時は、この「マンガ少年」といい、「奇想天外」といい、ちょっと横道を歩いていたようで。だから?(怒られるかもしれなけど、でもね~)、とっくに廃刊されちゃってるし。だけど両方とも、「今」を思うと、たいした本だったと思う。執筆陣の顔ぶれなんか、もう、最高だし。

んんと、閑話休題。(これらについては長くなるので、また。)

たぶん最初は「あ、猫のマンガだ!SF(ファンタジーね)ものだ~」くらいの気持ちで読み始めたんだと思う。あの不思議な感覚の絵。世界観。ストーリー。そして「ヒデヨシ」。どうしようもないやつだけど憎めないやつ。紅マグロが大好物で、「猫正宗」手放さず、ビートルズナンバー口ずさみ(ろーんがんわんでーろー・・・「The Long and Winding Road」だろう曲が、なんだか頭でぐるぐるしてる ぞ)・・・。

当時飼いはじめた猫の名前が「秀吉」。それ以前に飼っていた猫が「茶々」だったからなんだけど、だからって「ヒデヨリ」じゃちょっと弱そうでしょ?だから「秀吉」愛称「ひで」だった。「ヒデヨシ」とは似ても似つかない、とぉ~~~~っても賢いほんとに良い猫だった・・・。命名時、頭に【アタゴオル】があったことは、否定しません、はい。

そんな「アタゴオル」がとうとう映画化、この14日に公開!しかもCGで動くヒデヨシ!!

・・・え?CG??と思ったのは、私だけ?

あの世界が、ヨネザアドがアタゴオルがCGで!?ってワクワクものだったし実際に絵を見て予告を見て、きれいだとは思った・・・そう、すっごくきれいなんだけど・・・登場人(猫)物たち、ヒデヨシもタクマも他の猫たちもなんか違和感。

声は山ちゃんで、マンガ読んでたときから特にどんな声って想像はしてなったのだけど聞いて「そう、こういう声」って思ってしまった。さすが、うまいね。ひらがなビートルズ(ぜひぜひ「The Long and Winding Road」を!)、どうやって歌うか聴きたい。でもやっぱりアナログなヒデヨシだよな~私の中では。ま、実施に前編見たら変わるかもしれないけどね。

それより、TVでの予告(?)にでてきたあのMCタツヤはっ?そう、米米CLUBの石井さんじゃあ~りませんか!なになに?音楽も?なんと、豪華な組み合わせ。映画是非行きたいってほどじゃないけど、DVDは欲しいかも。

ますむらひろしさんは宮沢賢治の童話の漫画化もしている。登場人物が猫で描かれているが、不思議に違和感はまったくない。むしろ“人”であらわされるよりしっくりするように感じるのはなぜだろう。表情豊かな猫たちが繰り広げるますむらさんの賢治ワールド。ますむらさんでなくては絶対に描けない、猫の表情の後ろに隠された賢治童話の「透きとおった悲しみ」。映画にもなった「銀河鉄道の夜」のジョバンニの顔が浮かんでくる。読んでも見ても心の奥のほうに響くものがある。なんだかこみ上げてくるものが、ある。

にしても、「猫正宗」、飲んでみたい。