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野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

水仙

2020-02-10 00:05:00 | 植彩絵日記
夜9時すぎ
窓の外で物音がするので
耳を澄ませ気配をうかがうと
ブヒ、ブヒ、とブタのような鳴き声
なにか獣がいるのか…

翌朝
音のしていた場所へ行ってみると
辺り一面が掘り起こされ
何か(ミミズ?)を食べたような跡

周辺には水仙がたくさん咲いていて
見ると球根が掘り出され
咲き始めた花は
無惨な姿になっていました

岩城島では
イノシシの被害が出ていると
聞いてはいたものの
こんな人家の庭先で
とびっくりしました

観察し直した花を
余白に描き足したので
画面が窮屈で読みにくくなり反省です

胡蝶侘助 岩城郷土館の椿

2020-02-05 00:05:00 | 植彩絵日記
岩城郷土館は昔
島本陣として使われたお屋敷
茶室もあり落ち着いた空間なので
私のお気に入りの場所です

中庭の中央には
椿の木『胡蝶侘助(コチョウワビスケ)』
があります
極小のピンクと白の霜降りで
品の良い花は茶花として使われます

若山牧水が上京の途中に立ち寄った
ゆかりの場所でもあり
本棚には牧水関連の本や全集
中川一政の絵が表紙の冊子『創作』など
手にとって読めます

彼の歌に向き合う姿勢や
心構えに感動して
毎日通い文章を写し書きしました

牧水は歌人ですが
『歌』を他の言葉に置き換えれば
すべての人に共通する
考え方だと思います


 岩城に来て

 牧水に出会い

 自分を取り戻した

京人参と銀杏

2020-01-30 00:05:00 | 植彩絵日記
愛知県の平野農園
(栽培期間中農薬・化学肥料不使用)
から銀杏をいただきました
私の好きな食べ方は
ギンナン入りの『がんもどき』です

《作り方》 
ボールに固めの豆腐
みじん切りした京人参と玉ねぎ
きくらげ
それに殻から出して
薄皮をむき半分に切った銀杏を加え
手で混ぜ合わせます

しょうゆ・塩こしょう・だしの素で
下味をつ
つなぎに片栗粉を入れたら
小さめに丸めて油で揚げます
アツアツもいいけど煮ても美味です

若山牧水の高尚な文章
(子規や啄木の名前も出てくる)に
さすが牧水先生は違うと感心しながら
私が添えた絵は『がんもどき』とは…
我ながら下世話な本性現る
苦笑いです

アオツヅラフジとヘクソカズラ

2020-01-25 00:20:00 | 植彩絵日記
散策の途中で見つけた
アオツヅラフジとヘクソカズラの実

アオツヅラフジは
色の粉がふいたような実を
割ってみると緑色の果肉に包まれた
虫のような形の種が出てきました
英語名のSnailseed
(Snailとはカタツムリのこと)は
この形からついたようです

オレンジ色の実はヘクソカズラ
生の葉や茎をもむと臭いので…ですが
なんとも気の毒な名前です
実を割ってみましたが
乾燥してこうなったものは
臭くありません
あまりにも気の毒なので
少し綺麗な色に仕上げました

ガガイモの種

2020-01-20 00:01:00 | 植彩絵日記
散歩の途中
白い綿のようなものがふわふわ飛んで
辺りをキョロキョロするとありました
ガガイモの種。
 
画を描き始めた頃は
冬になっても
花を追いかけていましたが
ある時
冬には冬にしかないものがあることに
気付きました

枯れたものにも旬があり
長いこと雨風にさらされていると
色も褪せ黒いカビが生えて
汚くなってしまいます

枯れたものは
形が変わらないので
時間を気にせず自由に描け
私の好きな画題のひとつです