田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

食品の安心・安全と偽装

2007年11月13日 16時21分29秒 | 時評
食品の偽装のニュースがたえません。毎日のようにニュースが流されるけれど、マスコミは「氷山の一角」とし、生産者のモラルの不在を責めますが、本質問題をあまり掘り下げません。事件の本質は「偽装」ではなく「詐欺」です。とするならば、詐欺は当たり前になっているという構造的な問題となります。これに反して、食品には時に事故が起こります。たとえば、異物混入とか原料取り違えとか。
 ミートホープ事件は、「羊頭を掲げて狗肉を売る」というにせもの詐欺でした。吉兆の事件もよく似ています。赤福の場合は、にせもの詐欺と標示詐欺が一緒になったものでした。どちらも意図性があります。経営者には食品をあつかう資格を有しておりません。これに反して、異物混入とか原料取り違えとかの事件は、企業の生産管理や品質管理のエラーです。もちろん、事件の規模の大小によらず、結果に対する企業の社会的責任は甚大ですが、それ自体は詐欺ではありません。問題を詐欺性(意図性)のところで仕分けして、責任追及は分けて行うべきだと思います。
ただ、食品企業によくみられるのは、往生際の悪さです。企業の隠蔽体質と責任転嫁の組織の体質です。責任転嫁とは、「トップは知らなかった。部下がやった。下請けがやった」というあれですね。(ぼやきです。「赤福は、老母が好きで関西に行くとき必ず買っていたのに・・」)

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