田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

合唱団こーるはづきの5周年記念コンサート(2)

2008年06月22日 05時43分16秒 | 愛・LOVE・友 
こーるはづきに入会した私は、発声とはどのようなことかを考えるようになりました。入会当初は、団長さんから「そんな発声ではダメだ、喉を開けて息の力で声を出しなさい」といわれました。この合唱団は人数が40人弱、ご他聞に漏れず、高齢にさしかかった人たち、基本的に女性が中心を占めておりました。男性はざっと女性の3分の1、10人内外でした。これをさらにパートに分けると、バスが5人とテノールが5人という割合になります。私は色々試みた上で、バスとテノールの間のパート、バリトンという領域の音が出しやすいことが分かりました。
とにかく。職場合唱団で最後に歌ったのはいつだったのか、遠のく記憶を揺り戻そうとしますが、結局分からずじまいです。最後の方は、工場閉鎖、一時帰休、工場閉鎖、新規事業開発、事業部統合・・・・など、不況局面が続き、コーラスにおちおち出ていられなくなりましたから、自然に潮が引くように退部していったということでした。そして35年の歳月を経て、2006年に、ジジババ?コーラスに参加したのでした。
 こーるはづきは、プロの指揮者が指導してくれます。ピアニストも若いがなかなかの腕前です。音階も怪しくなっていた私が急速に調子を取り戻していけたのは、指揮者とピアニストのおかげでないかと思います。
とはいえ、発声はさんざんで、リズム感も悪く、さらに耳も悪くなっているようで、一人勝手調子はずれで歌っているに違いないと思いました。バリトンいう音域は、私には適しているのですが、上はE(ミ)、下はF(ファ)の音域で、それ以上、それ以下の音は、目を引きつらせ、喉を絞り建てて、苦悶の発声になります。
ともあれ、何となく通い、ハーモニーを楽しんでいる今日この頃です。
今年は5月6日に、蒲田の大田区立の施設を借り切って、結団5周年記念コンサートを行いました。帰属意識の薄い私が、このような大きな行事に顔を出すのはどうかなと、最初に計画が語られた時には、少々びびりました。話を聞いてみると、歌う曲は15曲、それも歌劇や西洋歌曲など、有名な曲ばかりで、勿論暗譜。耳の肥えた聴客から見ればうまい下手は瞬間に分かるし、失敗もごまかせない、しかも会場は堂々としたホールで、1400席もあるのです。「そんなに大勢の人が聴きに来るような合唱団ではない」、私はそう思っていましたから、合唱団が何をトチ狂ってこんな決定をしたのか、図りかねたのでした。
私の様な頼りないメンバーがいても、足を引っ張るだけで、皆様に迷惑をかけるに違いないと思いました。(続)







最新の画像もっと見る

コメントを投稿